Go Toトラベルキャンペーンを分かりやすく解説!50%還元など知るべきポイントは?

関西ウォーカー

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観光庁は、国内旅行の需要を喚起する「Go To トラベルキャンペーン」事業を7月22日から実施すると発表した。同事業は、期間中の国内旅行代金の最大50%が還元される国の政策。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響でダメージを受けた地域経済の再活性化を目的に企画された。

割引となる旅行商品は、「宿泊プラン」「宿泊と交通機関のセットプラン」「日帰りプラン」で、旅行代金の最大50%を還元。1人1泊2万円(日帰りは1万円)の上限はあるものの、連泊、利用回数ともに制限なく使える大型のキャンペーンとなる(予約済みの7月22日以降の旅行に関しては、旅行後の申請で割引分が還付される)。

とはいえ、いまいち分からない"Go To…"。押さえておきたいポイントを分かりやすく解説しよう!

※7月22日の国土交通省GoToトラベル事業関連情報で、いくつかの制度変更を発表。概要は以下のとおり。詳細説明は本記事文末に追加。

・東京都への旅行、都民の旅行は対象外

・夏休み期間中は「先行実施期間」と位置づけ、9月以降と支援額に差

・旅行者への参加条件などが追加

【写真】観光庁の「Go To トラベル事業の概要」7月22日更新:観光庁「GO TO トラベル事業の概要」


Go Toトラベルキャンペーンって何?

「Go Toトラベルキャンペーン」は、飲食や旅行などの消費喚起を促す国の政策で、1兆6794億円の補正予算が組まれた「Go To キャンペーン」の内のひとつ。国内旅行を対象に、国が旅行代金を支援することで、需要喚起を狙う。

国土交通省:令和2年度国土交通省関係補正予算の概要

回数制限なしで旅行代金の最大50%を支援する国の事業

「Go To トラベルキャンペーン」は、キャンペーン期間中の旅行代金のうち、50%相当分の割引やクーポンなどが付与される。支援は1人1泊あたり最大2万円(日帰りは1万円)で、連泊や利用回数に制限はなく、期間中何度でも有効。

支援額のうち7割は旅行代金の割引に、残り3割は旅行先で使える地域共通クーポンとなる。

なお、地域クーポンの付与については、Go Toトラベルキャンペーンが本格実施される9月(予定)以降に開始した旅行が対象となる。7月22日から8月31日宿泊分の旅行については、先行実施期間の旅行代金割引のみ。

宿泊・日帰りOK!対象となる旅行商品

「Go To トラベルキャンペーン」の対象は、旅行代理店などが販売するツアー商品、宿泊施設への直接予約、宿泊予約サイトで販売する宿泊プランなど。日本国内居住者なら誰でも利用でき、訪日外国人旅行者は対象外。

日本国内への旅行のうち、「宿泊のみ」「宿泊と交通機関のセット」「日帰り」プランが含まれる。

幅広い旅行商品が割引きになる「Go To トラベル」キャンペーン観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

「宿泊と交通機関のセット」商品の場合は、交通機関も割引対象となる。「日帰り」プランは、往復の交通機関と“旅行先での消費となる食事や観光体験等”がセットになっている商品が対象だ。観光庁では例として「旅行先でのランチ」や「いちご狩り」などをあげている。

日帰り旅行の場合は旅行先での食事や観光体験がセットになっていることが条件観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

そのほか、クルーズや夜行フェリー、寝台列車も「宿泊に準ずるもの」としてキャンペーンの対象になる。

一方、マイカーでの高速道路料金や、個人で手配する航空券や鉄道などの交通機関は支援の対象外。キャンペーンに対応している事業者(旅行代理店や宿泊施設など)を通さない旅行には使えないので、注意が必要だ。

実際にどのくらいお得になるのか?

「Go To トラベルキャンペーン」の具体的な利用イメージとして、1人で1泊2万円の温泉旅館に宿泊した場合を考えてみよう。 ※9月以降の本格実施後を想定

1人1泊2万円で宿泊したケース観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

この場合、支援額は旅行代金の50%の1万円となり、内訳は7000円の旅行代金割引と、3000円の地域共通クーポンとなる。つまり旅行者が実際に支払う金額は1万3000円で、地域共通のクーポン3000円分が受け取れる。

支援の上限額が1人1泊2万円までのため、上記のケースでは仮に5連泊で10万円かかったとしても、合計5万円分(代金の50%)の満額支援が受けられる。

一方、1人で1泊10万円の旅行代金・宿泊代金がかかるプランでは、5万円の還元とはならず、支援額上限の2万円の還元となる。

1人1泊10万円で宿泊したケース観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

この場合の支援額の内訳は旅行代金割引1万4000円と、地域共通クーポン6000円分だ。上限設定は1泊あたりの金額であることに注意しよう。

家族旅行や団体旅行の場合は?

個人旅行のほか、家族旅行や団体旅行のいずれもキャンペーンの対象。対象となる旅行商品や条件は個人旅行と同じで、1泊上限2万円の支援が“人数分”適用される。

修学旅行や職場旅行などもキャンペーンの対象観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

修学旅行や社員旅行など、旅行会社に依頼したオリジナルツアーなどのプランも対象だ。

地域共通クーポンはどこで使える?

「地域共通クーポン」は、旅行先の都道府県と隣接した都道府県において、交通機関のほか、土産物店、飲食店、観光施設、アクティビティなどの加盟店で利用できる。使用は旅行期間中のみ。

クーポンが使える「地域共通クーポン加盟店」は、地域によって異なり、現在各地の観光協会や観光地域づくり法人(DMO)・商工会などを通じて、店舗の参加・登録を呼びかけている。

現地で使える地域クーポンが付与される観光庁「GO TO トラベル事業の概要」

地域共通クーポン付きの本格実施日は9月1日以降で、正確な日時については後日発表予定。旅行代理店や宿泊施設で配布される。現在のところ「紙媒体の商品券」と「電子媒体のクーポン」を想定しており、額面は1枚1000円。お釣りは出ない。

実施期間はいつから?

「Go Toトラベルキャンペーン」の実施は2020年7月22日から。ただし、地域共通クーポン付きの本格実施日は9月1日以降の予定で、それまでの旅行に関しては「先行実施期間」となり、クーポンの付与はされず、旅行代金の割引のみとなる。


追記:7月22日時点のGoToトラベル事業関連情報

7月22日に更新された国土交通省のGoToトラベル事業最新情報では、7月上旬の発表時点からいくつか制度が変更された。

東京都への旅行、都民の旅行は対象外に

東京都が目的となっている旅行、ならびに東京都の居住者が旅行する場合は、割引支援の対象外になる。都内の新型コロナウイルス感染拡大の懸念や、政府への提言を踏まえたもので、そのほかの地域間の旅行は予定通り7月22日からGoToキャンペーン事業の対象となる。東京都については「当面の取り扱い方針」として、キャンペーン対象になる時期は未定。

夏休み期間中は「先行実施期間」と位置づけ

GoToトラベル事業自体は7月22日から開始されるが、8月31日宿泊分までは「先行実施期間」と位置づけられ、9月(予定)からの本格実施とは支援に差が生じることになった。

具体的には、7月22日から8月31日宿泊分の旅行には、地域クーポンが発行されず、旅行代金の割引のみとなる。支払った旅行代金の50%のうちの7割、つまり35%分の割引で、旅行後の申請により還付される。

地域クーポン発行の準備が整う本格実施後は、旅行会社等に申込みの時点で、上記35%相当の代金割引に加え、15%相当の地域共通クーポンがもらえる。こちらは、当初の事業設計どおり支援額が最大50%となる。

夏休みの間は、実質的な支援が少なくなることを覚えておこう。

旅行者への参加条件などが追加

GoToキャンペーン事業参加に際して、参加事業者のほか旅行者への注意事項も追加された。検温等の体温チェックや接触確認アプリの積極利用、3密が発生する場所に行かないことなどを推奨し、感染予防に関する従業員の指示に協力しない場合、キャンペーンの利用を認めないとする旨の告知が行われている。

また、若者・高齢者の団体旅行や、大人数の宴会を伴う旅行も、一般的にリスクが高いとして、控えることが望ましいとしている。修学旅行・教育旅行のように、着実な感染防止対策を講じた適切な旅行の判断を求めている。

※この記事の内容は7月22日時点のものです。情報が発表され次第、更新していきます。

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