岩国城の見どころを徹底解説!錦帯橋や周辺施設もあわせて楽しもう!【コロナ対策情報付き】

東京ウォーカー(全国版)

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岩国城の見どころについて、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

【知ろう】岩国城の成り立ちについて

山口県の南東に位置し、瀬戸内海に面した岩国市。西は柳井市、東は広島県廿日市市に隣接する。江戸時代の商都として栄えた柳井市には白壁の町があり、古き良き街並みを散策でき、東に移動すれば岩国城と錦帯橋、さらに東には厳島神社のある宮島まで観光圏内だ。どれも瀬戸内海の風土や歴史が生み出した観光地ばかりだから、1日で周りきるのもいいが、拠点を設けて数日かけてじっくりと見て回るのもおすすめ。今回は、そんな瀬戸内海沿いにある観光地を代表して「岩国城」をピックアップ。

岩国城


岩国市のシンボルとして山の上に鎮座する岩国城は、1608年(慶長13年)に、岩国藩主・吉川広家により築城された。蛇行した錦川が山裾に流れる横山の山頂という地の利を最大限に発揮した、まさに天然の要塞だ。しかし築城から7年後の1615年(慶長20年)、一国一城令により早々に廃城に追いやられてしまい、現在の天守は、1962年(昭和37年)に復元されたもの。ちなみに、現在の岩国城の近くには、建設当時の石垣が残っており、自由に見学することができる。

【見どころ1】世界的にも珍しい「桃山風南蛮造り」の城

岩国城

三層四階の岩国城は、上の階が下の階よりも大きく張り出す「桃山風南蛮造り」という世界的にも珍しい造りが特徴。白壁が美しい威風堂々とした佇まいは、城好きならずとも見惚れてしまうほどだ。国内では小倉城(現在の福岡県北九州市)と高松城(現在の香川県高松市)も同様の南蛮造りを採用しており、天守が南蛮造りの岩国城はその先駆けの城だと言われている。

【見どころ2】天守は瀬戸内海も望む絶景

天守内の1〜3階では、刀剣や甲冑、武具などを展示。甲冑の「八間星兜二枚胴具足」の模造品をはじめ、「肥前国忠吉」や「近江守久道」「陸奥守藤原包保」などの名刀を見ることができる。さらに天守閣は展望台となってり、錦帯橋や岩国市内、瀬戸内の島々までが一望できる絶好のロケーションが広がる。

城山からの風景


【見どころ3】ロープウエー山麓駅周辺のスポットにも注目!

岩国藩主・吉川家の城下町でもある錦帯橋周辺には、古い街並みや公園などが広がり散策にもってこい。特に、ロープウエーの山麓駅周辺には見どころが満載だ。

国の天然記念物に指定されている「岩国のシロヘビ」を展示する「岩国シロヘビの館」。岩国ではもともと、金運をもたらす「神蛇」として江戸時代から白蛇を保護してきた歴史があるそうだ。館内には、全長1.8メートルにも及ぶ赤い目をした白蛇が複数保護され、その生態を間近で学ぶことができる。

岩国シロヘビの館

岩国シロヘビの館


「柏原美術館」(2020年10月より「岩国美術館」から名称変更)もチェック。1階は企画展示、2階は有名武将の甲冑や名刀正宗などの刀剣、3階は川中島の合戦屏風や毛利家伝来の品を始め、さまざまな調度品を展示する。

岩国美術館外観


また、吉川家の居館跡を公園化した「吉香公園」は緑豊かでのんびりでき、観光客はもちろん市民の憩いの場としても親しまれている。そのほか、吉川家に伝わる文化遺産を展示する「吉川史料館」や岩国藩家老の表門「香川家長屋門」などもあり、歴史文化に浸りながらゆっくりと歩いて回るのもいい。

【見どころ4】5連アーチの名橋「錦帯橋」

錦帯橋

岩国城とセットで楽しみたいのは、錦川にかかる「錦帯橋」。1673年(寛文13年)に岩国藩主の吉川広嘉によって架けられた木造橋で、その後、流失と再建を繰り返しながら、2001年から2004年にかけて木造部分を架け替える「平成の架替事業」により現在の姿へと生まれ変わっている。

全長約193メートルにも及ぶ、木造5連アーチの錦帯橋は、周辺の景色と見事に調和し、唯一無二の景観を誇る。当時の技術の粋を集めて作られた大作なだけに随所に見どころが。橋桁にくさびを入れて勾配をゆるめたなだらかなアーチはもちろん、橋を支える重厚な石組みの橋脚、橋の下からは複雑な組み木の様子が見られたりと、いろいろな角度から観察してみるのもおすすめだ。また、日没から22時まで夜間のライトアップも実施。梅雨と冬季を除いて、毎日幻想的な姿を見せてくれる。

錦帯橋の夕景

錦帯橋ライトアップ


春には桜、秋には紅葉、冬には雪化粧と、四季折々で変化する景色も見事。特に、春に行われる、参勤交代を模した大名行列が錦帯橋が通過する「錦帯橋まつり」や、8月に行われる花火大会「錦川水の祭典」は多くの観光客の注目を集めている。現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イベントの開催は未定。公式発表をチェックしながら再開を待とう。

【グルメ】名物「岩国寿司」や個性派ソフトクリームをチェック

【写真】岩国グルメといえば「岩国寿司」

岩国グルメといえば、「岩国寿司」。押し寿司とちらし寿司を掛け合わせたような、華やかな見た目が特徴で、岩国市民にとってはお祝い事には欠かせない料理。江戸初期に吉川広家の命によって保存食として考案されたという説や、藩主の献上品として作られたという説など起源は諸説あるが、別名の「殿様寿司」という呼び名はこのようなルーツによるものだという。現在では、「平清(ひらせい)」や「半月庵」など、錦帯橋の周辺にある老舗で昔から変わらない味を楽しめる。

また、錦帯橋周辺のグルメとしてはソフトクリームも欠かせない。「むさし」では100種類上、「佐々木屋小次郎商店」では30種類以上のソフトクリームを販売。自分好みの一品を探してみよう。

【アクセス】岩国ICから約10分

錦帯橋までは、山陽自動車道岩国ICから車で約10分でアクセス可能。JR岩国駅から市営「いわくにバス 錦帯橋行き」に乗車すれば約10分、JR新岩国駅から市営バス「錦帯橋・岩国方面行き」で約15分だから公共交通機関も便利。

岩国城まではバス停錦帯橋からロープウエーの山麓駅まで15分ほど歩き、山麓駅から山頂駅までは3分、山頂駅から岩国城までは徒歩5分で到着する。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・館内に消毒液を設置。
・間隔をあけて見学してもらえるように足跡サイン等を設置。
・従業員に対して健康管理と衛生管理の徹底。
・博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの順守。

取材・文=森川和典

<施設情報>
・住所:山口県岩国市横山3
・アクセス:【電車】JR岩国駅からバスで約20分、バス停からロープウエー山麓駅まで徒歩約15分、ロープウエー山頂駅から徒歩約5分 【車】山陽自動車道岩国ICから約10分 駐車場からロープウエー山麓駅まで徒歩約15分、ロープウエー山頂駅から徒歩約5分
・営業時間:9:00〜16:45(入館は16:30まで)
・定休日:ロープウェー点検日
・駐車場:錦帯橋下河原駐車場 300台(無料) ※3月~5月と9月~11月の土日祝日は300円/1回
料金:入館料 大人270円、小学生120円、団体割引あり。その他入館料の減免については公式サイトを参照

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

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