創業時の雰囲気とレシピを守る、文化人や芸術家も通った京都レトロ喫茶6選

2017年2月19日 6:30更新

関西ウォーカー 編集部

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京都には、文化人が芸術家が通った喫茶店など、昭和初期から愛され続ける“名喫茶”が多くある。そこで、創業時から店やレシピを守りつづけ、当時の雰囲気を残す、京都のレトロ喫茶の名店を紹介しよう!

初代の思いが詰まった空間とウインナーコーヒー

河原町にある「築地」の創業は昭和9年。時代に敏感だった初代店主が、赤い布張りの椅子などの内装から外壁のタイルといった細部まですべてをデザイン。重厚感ある店内にクラシックが響き、ゆっくりと時間が流れる空間に。名物のウインナー珈琲ももちろん、3代目が当時のままを守り継ぐ。

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先々代が特注して作り上げた内装。創業当時からアンティークの調度品が飾られている。

【妥協しない上質クリームで本物の味を守り続ける】「ウインナー珈琲」(600円)。4種の豆を深煎りした独自のコーヒーに、上質な生クリームをトッピング。濃厚なクリームとコーヒーの酸味が絶妙に絡む。

苦味、酸味が絶妙なコーヒーとホットケーキとの相性が抜群

三条にある「スマート珈琲店」は、昭和7年に洋食店として開業し、戦後の物資不足からコーヒーがメインの喫茶店となった。創業者から一子相伝で受け継がれる自家焙煎コーヒーは、5種の生豆をブレンドしネルドリップでゆっくり抽出。コーヒーと相性のよいホットケーキも創業時から変わらぬ味を守っている。

【いつ食べてもおいしい安定した味のホットケーキ】「ホットケーキ」(650円、セット1100円)。マスターが生地を仕込みベテランスタッフが丁寧に焼き上げる、厚み約1.8cmのホットケーキ。あと味がよく、食べ飽きないのが魅力。

スイスの山小屋をイメージした店内。

重厚な店構えで落ち着く店内は、昼は喫茶、夜はバーで営業

三条にある「六曜社」は、戦時中に満州でコーヒー店を営んでいた先代が、日本に引き上げたのちの昭和25年に開業。その後、バーとして昭和40年に「六曜社 地下店」を開店した。しかしコーヒーを求める客が多く、昼は喫茶、夜はバーという2毛作営業となった。バー仕様のため重厚な造りで、地下店を好むファンも多い。

【マスター自らが焙煎し抽出して出されるコーヒー】もとはバーだったが今は喫茶がメインに。昼は先代の三男・奥野 修さんがコーヒーをいれ、夜は長男がバーテンとして店に立つ。

【コーヒーのベストパートナー】「ドーナツ」(150円)。程よく焼いて出されるため、外はサクッと香ばしい。甘さ控えめで、コーヒーの風味をさらに生かす。ハウスブレンドコーヒーは500円。

1920年代のパリの学生街にあるカフェが手本

出町柳の「進々堂 京大北門前」は、フランスでパンの製法を学んだ初代が、パリの学生街・カルチェ・ラタンのカフェをイメージし、ベーカリーを開業、翌年にカフェを増設した店舗。自慢のフランスパンと少し酸味があるコーヒーの味やレシピは、創業から変わらぬよう、4代目の川口 聡さんが受け継いでいる。

【学生たちの要望で誕生】「自家製カレーパンセット」(830円)。タマネギなどを煮込み豚肉が入った優しい味わいのカレーに、フレンチロールなどパン2個とサラダ、コーヒーが。昭和55年ごろに登場。

【初代の思いが詰まった学生たちが勉強できる空間】学生や先生が勉強や講義の続きができるようBGMは流さない。中庭もあり明るく開放的。

コーヒーと共に雰囲気も味わう京都を代表する名喫茶

文化人や芸術家が集う京都の中でも、ことさら愛されている名店「イノダコーヒ本店」。ヨーロッパ風の調度品でまとめられた店内は、まるでハイクラスホテルの喫茶室のよう。当時のおもかげを残す旧館で、創業から変わらないイノダコーヒ定番のブレンドコーヒー「アラビアの真珠」を味わって。

「京の朝食」(1380円、11時まで)。人気ベーカリー「ブルーデル」がイノダコーヒのために焼くクロワッサンなど圧倒的人気の朝食。

猪田さんが創業した喫茶店の場所をそのまま使った旧館。創業から変わらないカウンターなど、当時に思いをはせながらコーヒーを楽しめる。

ミステリアスな雰囲気が魅力!青い空間と宝石のようなゼリーを

窓から漏れる青い光が、不思議な雰囲気を醸す「喫茶 ソワレ」。創業者の元木和夫さんが、店を開店したのは1948(昭和23)年のこと。今や休日ともなると店先に行列ができる。遠方からも訪れる人々の多くは、「ゼリーポンチ」がお目当て。シュワッとはじけるソーダとゼリーのかわいらしさを堪能したら、ぜひ、美人画の巨匠・東郷青児の絵画にも目を向けてほしい。

「ゼリーポンチ」(650円)。40年前に考案された一品。ソーダ水に浮かぶ5色のゼリーが美しい! 休日は開店前から行列ができるので平日が狙い目。

2階は天井が高く開放的。銘木の紫檀を素材とした壁の飾り彫刻が贅沢。迫力のある作品「酒の神バッカス」のレリーフもある。【関西ウォーカー編集部】

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