「白鼻」のトナカイ、12年振りの子供も育ってます!

北海道ウォーカー

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旭山動物園・3頭で暮らすトナカイ(2017年2月撮影)


昨年2016年6月、旭山動物園では12年振りとなるトナカイの子供が誕生! 2017年2月現在、デナリ(オス)と和香(メス)、そして子供のリン(メス)が、親子仲良く暮らしています。

旭山動物園・トナカイ。生まれたころのリン(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園・最近のトナカイの親子(2017年2月撮影)


さて、トナカイというと、クリスマスを思い浮かべる人も多いのでは? サンタさんをのせたソリを引いていたり、「赤鼻のトナカイ」の歌だったり……。でも、実はトナカイの鼻って、赤くないんですよね。ビロードのような短い毛が生えていて、ぱっと見、白っぽい感じです。

旭山動物園・トナカイの鼻(口元)(C)旭川市旭山動物園


あと「ソリを引くトナカイ」にはよくツノが描かれていますが、本来クリスマス時期にツノがあるのはメスだけなのだそう。となると、サンタさんを運んでいるのは実はメス!なーんてことになります。

「っていうか、普通、ツノがあるのってオスなんじゃないの?」と首をかしげた方もいるでしょう。

なんとトナカイはシカ科のなかで唯一、オス・メス共にツノが生えるのです。通常、繁殖期が終わる冬にオスのツノが先に落ち、メスのツノは春頃に抜け落ちるそう。

旭山動物園・ツノが抜け落ちていない、オスのトナカイ(先頭)。向かって右側はメスのトナカイ(2017年2月撮影)


北海道に生息するエゾシカはオスだけにツノが生えます。同じシカ科ということで雰囲気が似ているエゾシカとトナカイですが、トナカイならではの特徴はツノ以外にもいろいろあります。

まず、蹄(ひづめ)。冬は蹄の間に毛が生えて、凍った地面でもしっかりグリップするようになっています。エサをとるために雪を掘り起こす際、スコップの役目も果たすのだそう。一方、エゾシカの蹄は岩場などを駆け上がれるように、トナカイよりも小さいんです。

旭山動物園・トナカイの蹄。雪に埋まらないように広がっている(C)旭川市旭山動物園


そして、毛。トナカイはツンドラ(凍土)地帯や針葉樹林帯に生息しているため、冬になると毛が白く(明るめ)になります。一方、エゾシカは森林に生息しているので木の幹のような、茶褐色に。

旭山動物園・トナカイとエゾシカの毛の違い。向かって左側がエゾシカ、右側がトナカイ(C)旭川市旭山動物園


どうです? 同じシカ科といえども、結構違いますよねぇ。ちなみに、特徴といえばもうひとつ。トナカイが歩くとき、どうも、足もとの方から「カチカチ」という音がするんです。足の構造により音が鳴るようになっていて、あとに続く仲間を導くために役立っているという説もあるのだとか。トナカイを観察する際には、音にも注意して聞いてみては?

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】

出村聖子

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