全国のお弁当事情をニチレイが調査！"お弁当作り"日本一は何県？

株式会社ニチレイフーズは、4月10日を「お弁当始めの日」として、一般社団法人日本記念日協会に登録申請をし、認定された。同社調べによると、お弁当の食卓出現頻度や冷凍食品のお弁当カテゴリーの売上が、1年を通じて最も高いのが4月10日前後であることから、4月10日が「お弁当始めの日」として制定された。さらに「弁当」の「弁」が数字の「4」に似ていること、「当(とう)」＝「10」の語呂合わせにも由来する。

また同社は、お弁当をより身近に、より楽しく作って食べてもらうためのきっかけ作りとして、「47都道府県のお弁当事情に関する調査」を行い、お弁当作りに対する意識や実態、及びトレンドを調査した。以下はその調査結果となる。※調査実施日:2017年2月2日(木)～2月7日(火)、対象:全国の20～60代の男女約30000名、手法:インターネットによるアンケート調査

日本のお弁当事情が明らかに！

お弁当作りの頻度は、「ほぼ毎日作る(11.2%)」「1週間に4～5回くらい作る(13.3%)」という結果になっている。また、お弁当を作るのにかける時間の第1位は、「15分以内(30%)」となり、加えて「10分以内(19%)」となったことから、約半数の人が“15分以内”でお弁当を作っていることが分かった。さらに「お弁当を前日から準備する(31.5%)」人もいることが判明。お弁当を作る人は朝の忙しい時間を有効活用するためにお弁当を前日から準備したり、15分以内で作ったりしていることから、弁当上手は「段取り上手」と言えそうだ。

“手作り弁当”の知られざる市場規模が明らかに！

平成27年度国勢調査結果によると、20～69歳の日本人の人口は約78百万人。また同調査によると、「月に1回以上お弁当を作る人(37.9%)」ということが分かる。ここから「年間の一般世帯のお弁当の総個数」を算出すると計約50億個となった。内訳は「自分用(約23億個)」「配偶者用(約15億個)」「子ども用(約13億個)」と推計される結果が。実は、「大人弁当」が市場の大半を占めており、その中でも「愛妻＆愛夫弁当」が、年間約15億個も作られているという温かい事実が分かった。さらに、「月1回以上お弁当を作る家族のいる男性」のうち、妻に弁当を作っている人が約3割も存在するという愛のある事実も判明した。(※愛夫弁当…愛妻弁当の対義語として定義)

日本一のお弁当作り県は、新潟県!一方でお弁当作り消極派は、埼玉県・東京都

お弁当を作る頻度を都道府県別で比較した結果によると、「平日ほぼ毎日お弁当を作る」と回答した県・第1位は、「新潟県(32.7%)」。第2位は「岩手県」、第3位は「秋田県」。一方で第47位は「埼玉県(18.0%)」、46位は「東京都」、45位は「神奈川県」という結果が出ている。首都圏など都市部は、ランチのフードデリバリーサービスやお弁当の移動販売など便利な最先端サービスが続々と導入され、「お弁当を持参する」以外のランチの選択肢が増えているため、お弁当作る割合がやや低めに出ているようだ。

お弁当おかず欲張りナンバー1は5.8品で、島根県！

「普段お弁当に入れるおかずの品数」を調査したところ、おかずの平均数は約4.5品という結果が出た。また「8品以上(13.6%)」となり、“超ゴージャス弁当”を楽しむ人もいることが明らかに。都道府県別に比較してみると、おかずの品数が最も多い第1位は、「島根県(5.78品)」。第2位は「山形県」、第3位は「富山県」となった。

手間がかかるおかずは、冷凍食品が定番！お弁当に利用したことがある“冷凍食品“第1位は、鶏のから揚げ！　

お弁当に最も使用する冷凍食品第1位は、「鶏のから揚げ(72.6%)」。次いで「コロッケ(67.9 %)」、「ハンバーグ(64.2%)」と、手作りだと時間がかかりがちなメインのおかずがランクインする結果となっている。

また、都道府県別に見てみると、「鶏のから揚げ」を最も使用するのは「青森県(85.5%)」が突出している。一方で最も使用されている冷凍野菜は「ブロッコリー(36%)」、次いで「ほうれんそう(34.1%)」、「えだまめ(22.9%)」という結果に。また、冷凍野菜を多く使用する県は、「福井県」「愛知県」となった。

4月10日は「お弁当始めの日」。新生活が始まるこの季節に、普段は作らない人もお弁当作りにチャレンジしてみてはいかが？【ウォーカープラス編集部/安藤果那子】

安藤果那子