大阪・中津「スパイスカレー まるせ」昼と夜、異なるふたつの顔で幅広い層に人気

関西ウォーカー

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大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第5回は大阪・中津の人気店をご紹介します!

今回紹介するのは、中津の隠れ家的カフェ&バー「HOSHI-JIRUSHI」のオーナーが、2015年9月にオープンしたスパイスカレー専門店「スパイスカレー まるせ」。昼は、自家製マサラを使うチキンカレー、ドライなポークキーマ、タイのグリーンカレーと辛さも旨みも異なる3種3様のカレーが。また、夜は昼とは異なるカレーに加え、ベンガル地方の料理やスパイスを使ったグリル料理が楽しめるバルという二毛作スタイルを演じ、どちらも高い評価を獲得している。昼は親しみやすい味わいでだれもが気軽に、夜はよりコアにと、どちらも妥協をしないオーナーの川崎真吾さんに、ベンガル地方の料理に心酔したきっかけや店を持つまでの経緯を聞いてみた。

インド・ダージリンへ向かう途中で出合ったベンガル料理にハマる


ベンガル地方の料理に心酔するオーナーの川崎真吾さん。「タイカレーは?」の問いに、タイが大好きだからと何ともシンプルなお答え(笑)


カフェ&バー「HOSHI-JIRUSHI」のオーナーだった、川崎さんがベンガル地方の料理にハマるきっかけとなったのは、中国茶やチャイのことを勉強したいとインド・ダージリンへ向かった2014年。その途中に立ち寄った東インド最大の街コルカタでの、ホーステイでベンガル地方の料理に出合ったことに始まる。しかし、当時はインド料理と言えば日本で食べることができる北や南インド料理の印象があったため、ホームステイ先の料理に対し「この家庭独特なおうち料理」だと思っていたそう。しかし、この出合いがベンガル料理にハマるきっかけとなった。「HOSHI-JIRUSHI」と並行しながら、2015年ベンガル料理の「ハマールハマール」を同カフェで水曜の夜のみ営業をスタート。同年9月スパイスカレー専門店「スパイスカレー まるせ」を現在の地にオープンさせると、瞬く間に人気が集中! 2017年2月「HOSHI-JIRUSHI」を惜しまれながら閉店し、現在は「スパイスカレー まるせ」一本。夜は「ハマールハマール」を彷彿させるベンガル料理を取り入れた内容で展開している。

「宇治に生まれ、茶畑を見ながら育ち、結果ダージリンに行ってみたり…。中学高校と仏教系の学校に通っていたこともあって、ネパール・インドの釈尊巡礼の旅をしたこともあったんです。今思えば、生まれた時からカレー屋になる運命だったのかもしれませんね(笑)」と川崎さん。

3種3様の味が楽しめる、ランチのカレー


全のせフィーバー盛り1,300円。チキン、ポークキーマ、タイのグリーンカレーにグライドエッグのせ。ほかダル(豆カレー)やベンガル料理の副菜、パクチーなどをトッピング


ランチタイムは、スパイスを効かせつつも親しみやすい味わいの3種がスタンパイ。花山椒の刺激のあとにミントリーフの爽やかさがクセになるドライタイプの「ポークキーマ」。20種のスパイスをブレンドした自家製マサラを使用した日本とインドの中間的味わいの「チキンカレー」。ココナッツの優しい味わいの中にも爽やかなハーブの香り、たっぷりの野菜が入った本格派「グリーンカレー」(各800円)だ。いずれもダル(豆カレー)や日替わりのベンガル料理の副菜、パクチーが添えられ、食べごたえも十分。もちろんあいがけ(2種盛+200円、3種盛+400円)も可能だ。中でもオススメは、3種のカレーにフライドエッグをトッピングした「全のせフィーバー盛り」(1,300円)。ネーミングだけでも食べる前からワクワクさせられる。ほか、チキンがゴロゴロ入った甘口のお子様カレー(500円)もあり、お子様ウエルカムな姿勢もうれしい限りだ。

夜は、ベンガル料理をバルスタイルで


夜はスパイスに漬け込んだラムやチキンを串焼きで楽しめる(グリル400円~)。コースメニュー(飲み放題付き4,000円~、3人~要予約)もあるので飲み会にもオススメ


関西ではまだまだ珍しいベンガル料理。豆や野菜、魚(川魚)を使い、パンチ・フォロン(マスタード、フォヌグリーク、クミン、ブラッククミン、フェンネル)とマスタード・オイルをたっぷり使用するなど、独特なスパイス使いがおもしろいという。そんな、川崎さんが心酔したベンガル地方の料理を存分に楽しめるのが夜。串焼きのほかカレーやベンガルの家庭料理をお酒と共に楽しめる定食などを提供している。川崎さんが心酔するベンガル料理を味わうなら、夜に訪れてみたい。

独学で始めた料理だが、“スパイスの使い方にブレがないか”を定期的にチェックするスパイス師匠がいるそうだ。時にはお題が提示され、それに沿ったスパイス使いを研究することも。常に安定的な味を提供しながらも、ブラッシュアップに余念がない姿勢が素敵だ。

川崎さんに今後の展望を聞いてみた。

現在、小学校低学年のお子さんをお持ちの川崎さん。「カレー屋は、ママさんタイムだから」と、2階をキッズスペースに改装し、安心してママさんたちに働ける環境づくりをしようかと計画しているそうだ

※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。

【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】

惣元美由紀

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