種類は? 違いは? いつが食べごろ? 積丹の「ウニ」ガイド

北海道ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

北海道余市町から車で約40分ほどの距離にある、積丹エリア。積丹半島は神威(かむい)岬や美しい景観が有名ですが、やっぱり夏の積丹といえば、ウニ! 7〜8月は余市側の古平(ふるびら)、積丹町中心部の美国(びくに)、神威岬側の余別(よべつ)など、半島全域でおいしいウニが食べられますが、そもそも積丹でよく聞く「白ウニ」と「赤ウニ」の違いは何なのでしょう? 食べごろの時期はあるのでしょうか? まずは積丹産ウニの基礎をご紹介しますね!

積丹では2種のウニが楽しめる!


左がバフンウニ、右がムラサキウニ


積丹で食べられるウニ丼は、鮮やかなオレンジ色の「赤ウニ丼」、黄色みが強い「白ウニ丼」、赤と白が半々の「赤白ウニ丼」に大別されます。「赤」はバフンウニ、「白」はムラサキウニを指し、積丹半島で獲れるウニの8割以上は、黒くてトゲが長い「ムラサキウニ」です(正式にはキタムラサキウニ)。積丹で「赤ウニ丼」のほうがやや割高なのは、そもそもバフンウニの漁獲量が少ないためなんですね。

ウニを割ってみたところ。身が赤いほうがバフンウニ、黄色っぽいほうがムラサキウニ


さて、2種のウニの味の特徴ですが、濃厚で甘みが強い「赤(バフンウニ)」、やや淡泊で上品な味わいの「白(ムラサキウニ)」という感じでしょうか。鮮度や保存法によって味に大きな違いが出るだけに、一概に「どちらがおいしい」とは言えませんが、「夏の積丹なら、赤白どっちもウマイ!」で間違いありません!

濃厚な風味が特徴のバフンウニ(左)と、淡泊で上品な味わいのムラサキウニ(右)


積丹のウニの旬は夏!


もう1点、忘れてはならないのが、「積丹のウニの旬は夏」であるということです。ウニは道内各地で獲れますが、実はそれぞれ地域によって漁期が細かく決められています。積丹ではバフンが7〜8月、ムラサキは6〜8月ですが、例えば襟裳周辺になると1~5月が漁期となり、「春ウニ」とも呼ばれます。また、同じ積丹でも漁期に若干のズレがあり、毎年、身の入り具合などをチェックしながら、各エリアで出漁可否の調整が行われています。すべては資源の枯渇を防ぎ、未来へウニを引き継いでいくためなのです。

バフンウニとムラサキウニが半々に盛られた「赤白ウニ丼」イメージ


ちなみに、積丹のウニは6~8月が漁期ですが、ウニが産卵期を迎える秋になると味は落ちていくので、漁期終盤の8月中旬~下旬よりは7月中のうちに味わうのをオススメします。

また、積丹産のウニの中でも、特に美国産は取引価格も高く、ブランド品として人気だそうです。積丹町美国エリアにある「田村岩太郎商店」代表・田村舟也さんによると、美国周辺の海は、ウニが好んで食べるコンブの質が高く、味にも違いが出るのだとか。今年の夏は、積丹全域でウニ丼の食べ比べなんていかがですか??

【北海道ウォーカー編集部】

この記事の画像一覧(全4枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る