神奈川最古の神社はパンダが宮司!?遊び心たっぷりの「有鹿神社」に話を聞いた

東京ウォーカー(全国版)

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神社の境内に一人たたずむ、パンダの被り物をした神職の写真がTwitterで話題になっている。発信源となったつぶやきによると、写真は神奈川県の有鹿神社(あるかじんじゃ)で撮られたものとのこと。「有“鹿”神社なのになぜパンダ?」などと驚きの声が上がるパンダの謎を探るべく、編集部は有鹿神社に話を聞いた!

有鹿神社の「パンダ宮司代理」撮影:エビジョイ 海老名情報サイト


「もともとはパペットだったんです」と、話してくれたのは、有鹿神社の禰宜を務める方。海老名市にあり、神奈川県最古の神社とも言われる有鹿神社。被り物のパンダは、宮司が不在時に現れる「パンダ宮司代理」というキャラクターなのだという。宮司本人がパンダという愛称なので、代理もパンダになったと話す禰宜さん。神社では記念撮影やお見送り要員として活躍しており、時には宮司本人とパンダ宮司代理が同時に神社にいることもあるという。

元になったパンダのパペットは今も活躍中有鹿神社


このパンダヘッドの誕生のきっかけはテレビの企画だ。宮司が留守の時にパンダのパペットで神社の案内をするなど以前から活動していた禰宜さん。2017年6月、神社にテレビ取材が訪れたのだが、TV側はパペットを大きな被り物のパンダだと思い込んでいたのだという。落ち込むスタッフを見かねて、「被り物も用意します」と、自ら大きいパンダの被り物の製作に乗り出したという禰宜さん。「パンダのカチューシャで済まそうかとも思ったのですが、時間もありましたし、中華街で見つけたパンダの頭をカスタマイズしました」というパンダの頭は、アップで見るとインパクト抜群だ。

【写真を見る】パンダの被り物は禰宜さん自らカスタマイズしたもの有鹿神社


ちなみに、「有鹿神社」だけに禰宜さんも鹿の被り物を考えたそうだが、鹿の角と烏帽子が干渉するなどいたって合理的な理由から実現には至っていない。待合では鹿のぬいぐるみが“受付嬢”として出迎えてくれるので、鹿はそちらで愛でられる。

鹿のぬいぐるみが待合で出迎えてくれる有鹿神社


それにしても、被り物やパペット、ぬいぐるみなど、神社ではあまり見ないおもてなし。もともとは七五三など、子どもが集まる時期にかわいいぬいぐるみを待合に置くようにしていたところ、だんだんとぬいぐるみの数が増え、いつしか一年中、神社の至るところに現れるようになったそうだ。

パンダ宮司が不在でも個性豊かな顔ぶれが神社のあちこちにいる有鹿神社


神社にいつも必ずいるわけではない「パンダ宮司代理」。禰宜さんは最後に「神職が神社にいないこともある神社ですが、それでも神様はいつも神社にいます。灯ろうの中で酒盛りをしている子たちもいるので、ぜひ探してみてください」と話した。歴史ある神社の、遊び心あふれるおもてなしの精神。有鹿神社の公式Twitterアカウントは写真やつぶやきで精力的に神社の魅力を発信中だ。歴史の重みとなごやかな雰囲気が共存する有鹿神社に、ぜひ一度足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】

※1枚目の写真は撮影:エビジョイ 海老名情報サイト(@ebijoyjp)、2枚目以降は有鹿神社Twitter(@arukajinja)より提供

国分洋平

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