大阪・長堀橋「セイロンカリー」現地シェフが織りなす味覚の連打にメロメロ

2017年8月30日 18:49更新

関西ウォーカー 惣元美由紀

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大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第20回をもっていったん、最終回に。最終回は大阪・長堀橋の「セイロンカリー」を取材。大阪でスリランカ料理といえば、必ず名前が挙がるほどの有名店で、スリランカ人シェフによる本場の味が楽しめると人気。また、2016年には大阪・大正から長堀橋に移転し、さらに利用しやすくなった。オーナーの重國裕子さんにスリランカ料理やメインシェフのランジさんと出会った経緯などを聞いてみた。

スリランカの母の味“アンブラ”は必食!

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2013年大正でオープンし、2016年に長堀橋へ移転。アクセスが一気に良くなったばかりでなく、店のキャバも倍になりゆったりと食事が楽しめるようになった。

「セイロンカリー」の代表的なメニューといえば、スリランカの母の味“アンブラ”(1,000円)。“アンブラ”とは、マッルン(炒め物)、ポルサンボーラ(ココナッツのふりかけ)、モージュ(和え物)、アラバドゥマ(ジャガイモのスパイス炒め)、パリップ(豆カレー)、ビーツなどの副菜とパパダム、カレーがごはんの周りに美しく並べられ、それぞれを少しずつ混ぜ合わせて、味のハーモニーを楽しむワンプレートスタイルのカレー。スプーンを口に運ぶ度に異なる味わいが口に広がるので、なかなかのボリュームにもかかわらず、ひと皿ペロリといけてしまう。『現地スタイルで食べたい!』と言う場合は、フィンガーボールを用意してくれるので、注文時に伝えてみて。

昨年12月から登場した、平日のランチ限定メニュー“鶏キーマとサンバルのあいがけ”(800円)は、本来スリランカにはないキーマを使ったメニューで、ジワジワっと押し寄せる辛さがたまらないとこちらも人気だ。ほか、ビリヤニ(1,200円)やフライドライス(1,000円)などもそろう。

夜は22:00まで営業をしているので、場所柄飲んだ後の締めのひと皿に寄るのもよし、ロティやスリランカの炒め物をアテに始めから飲むのもよしと、なかなか使い勝手もいい。

メインシェフはスリランカのナショナルチームに所属するほどの腕利き

オーナーの重國さんがスリランカカレーに出合ったのは、今から9年ほど前。母親の友人であるスリランカ人からもらったスリランカ料理に衝撃を受け、そのおいしさのトリコに。大阪を中心にスリランカカレーを食べ歩き、それでは飽き足らずスリランカにまで! 

当時、洋服店を営んでいたという重國さんは、並行してスリランカカレーの店をオープンすることにした。母親の友人を通じてランジさんを紹介してもらい、メインシェフとしてランジさんを迎えることとなった。

ランジさんは、2012年の麗水国際博覧会をはじめ、2010年には上海など国から派遣されるほどの腕利きのシェフ。さらに16歳から調理の世界に入り37歳にしてすでに20年以上のキャリアを持つベテランだ。スリランカではキッチンでの作業は分業が基本らしく、ランジさんのようにオールラウンドに料理ができるシェフは、とても珍しいそうだ。オープン当初はひとりだったランジさんも現在は愛弟子のチャミンダさんとスミットさんが加わり、年に1度だけだった里帰りも2回に増えた。「オーナーの重國さんは優しいし、日本での暮らしは気に入っている」という。

みんながハッピーになれるように

スリランカのナショナルチームの一員として腕を振るってきたランジさんの、おいしいスリランカ料理を食べてもらって「お客様もハッピーに、そして、日本で働いてくれている彼らもハッピーに、さらにはスリランカにいる彼らの家族もハッピーに、みんながハッピーになるように頑張ることが、私のすべきこと」と重國さん。重國さんは、年に1度はスリランカにいるランジさんや、チャミンダさん、スミットさんの家族に会いに行くそうだ。「スリランカに行くたびに、彼らの家が少しずつ大きくなっていくのを見るとうれしい」と語る。

※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。

【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】

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