【福岡観光ガイド】迫力満点の閻魔大王と観世音菩薩が鎮座する「海元寺」
九州ウォーカー
地下鉄呉服町駅から、徒歩6分のところにある「海元寺」。1396(応永3)年に開山された浄土宗の寺。福岡藩初代藩主・黒田長政の入国のころ、防御を固めるために博多区千代町付近から、現在の地に移されたといわれる。

迫力満点!閻魔大王と観世音菩薩

境内に入ってまず目に飛び込んでくるのは2016年6月に完成した真新しいお堂。「閻魔堂」と「観音堂」の2つのお堂が隣り合っている。

「閻魔堂」には、閻魔大王、奪衣婆をはじめとする地獄の鬼々がいる。迫力満点の閻魔大王だが、実は地蔵菩薩が姿を変えているといわれ、辛い修行をした後は極楽へと導いてくれるそう。奪衣婆はこんにゃくをお供えすると、子供の病気が治癒したり、母乳の出が良くなるという。奪衣婆とは三途の川のほとりで衣服を剥ぎ取ってしまう鬼だが、実は慈悲深い鬼で、博多では「こんにゃく婆さん」として古くから親しまれている。

閻魔堂ではガチャガチャ式の閻魔みくじ(300円)がひけるので、運試しをしてみるのもいい。おみくじが入っている閻魔人形はお守りとして持ち帰ってOKだ。

「観音堂」にはまばゆい光を放つ西国三十三所観世音菩薩が祀られている。一つ一つ、姿が違うので、じっくり眺めてみてほしい。

さらに境内の奥へ進むと、子育てに縁のある「山田のお地蔵さん」も鎮座。子供の病気や子育てについて悩みがあるなら一度参拝してみよう。
ライトアップウォーク期間中も注目!

毎年秋の「博多ライトアップウォーク 博多千年煌夜」期間中は、「閻魔堂」と「観音堂」ともにライトアップされ、いつもとは違う迫力とも神々しさを放つ。
地獄の鬼と観音様が隣り合って安置される珍しいお堂に注目の寺院。奪衣婆にお供えするこんにゃくを持って、お参りしてみよう。
【九州ウォーカー編集部/取材・文=諫山 力】
諫山 力
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