【福岡観光ガイド】江戸期の建築美を感じる「妙典寺」

九州ウォーカー

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地下鉄呉服町駅から歩いて5分ほどのところに位置する「妙典寺」(福岡市博多区)。南北朝時代の1381(永徳元)年に本成院日円上人が、柳川に開山したのが起源とされる。

明治通りから少し入ったところに建つ立派な山門。寺が刻んできた長い歴史を感じさせる


1596~1615年の慶長年間に、地元有力者だった立花宗茂(たちばなむねしげ)の家臣、薦野増時(こものますとき)によって現在の境内地が提供されて移転。薦野家の菩提寺としてはもちろん、博多における法華経の道場として当地にて親しまれるようになった。

【写真を見る】1785(天明5)年に再建された本堂。年頭祈願とお盆などの行事はお檀家以外の方の参列も可能。御朱印も受付けている


戦火を奇跡的にまぬがれた江戸中期の建築美


妙典寺の山号は松林山。日蓮宗に属する古刹


そんな歴史ある寺で一番の見どころは、江戸時代中期の1785(天明5)年に再建された本堂と、同時期に建てられた山門。福岡大空襲の戦火の影響を奇跡的にまぬがれ、現在もほぼ当時の姿のまま残っているというから驚き。より細かに江戸期の建築技術を肌で感じることができる本堂内部は、常時一般開放しているので、ぜひ住職に声をかけて堂内も拝観してほしい。寺内では、御朱印も受け付けている。

「博多ライトアップウォーク 博多千年煌夜」(写真は昨年の様子)期間中の妙典寺。博多織の鮮やかな色彩で彩られた様は息を呑む美しさ


外観、堂内ともに幻想的な雰囲気を醸し出す、博多ライトアップウォーキング期間中も一見の価値ありだ。

山門に掲げられた扁額に記された「妙典寺」の文字


西鉄バス蓮池バス停の目の前とアクセスしやすいが、普段なかなか散策することが少ない中呉服町エリア。江戸中期からほぼ同じたたずまいで歴史を刻んできた妙典寺をはじめ、一帯には複数の寺が点在しているので、博多の風土や歴史を学びながら、ぶらり散歩を楽しんでみては?

【九州ウォーカー編集部/取材・文=諫山 力】

諫山 力

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