ラーメンウォーカーグランプリ2017殿堂店が決定!関西の名店4選

2017年10月18日 12:00更新

関西ウォーカー 編集部

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

日々ラーメンを食べ歩いているとという「おはようコールABC」アナウンサー、横山太一さんを筆頭に、ラーメン評論家やラーメンWalker編集者など、ラーメンに精通した知識人の計100人で構成される百麺人。その百麺人たちが実際に食べて選んだ「ラーメンWalkerグランプリ」で、都道府県総合ランキングで2年以上連続1位、4年連続3位以内に入った店のみ「殿堂店」という称号を与えられる。今回は、その称号を2017年に手にした選りすぐりの4店をご紹介。<※情報はラーメンウォーカー関西2018(2017年10月6日発売号)より>

難波の路地裏で味わう大阪スタイルの中華そば

「麺屋 丈六」は“ウラなんば”と呼ばれる今注目のグルメエリアにあるラーメン店。土地柄、有名人のファンも多く、各種雑誌やテレビで取り上げられることもしばしば。名物は色の濃い醤油スープが特徴の大阪のご当地麺・高井田ラーメンをアレンジした中華そば。平日は地元客が多いが、週末には観光客や遠方のラーメンファンがこのラーメンを求めたくさん訪れる。鶏ガラベースのスープはクオリティが高く、コクがあり深みを感じさせると好評だ。また、店主の丈六さんは、今でも年間300杯ほどを食べ歩く、根っからのラーメンファンで、お客の気持ちがよくわかる。そのため、メインの3種の定番ラーメンのほかに、常時2種ほどの限定麺や、それ以外にも裏メニューを2種ほど用意。毎月第1日曜朝7時からのおはようラーメンもファンを喜ばせるための独自イベントだ。体力的にも大変そうなのに、「ボクも結構楽しんでいるんですよ」と店主・丈六さん。「早く引退して、故郷の和歌山でひっそりラーメン店をやりたい」と言いながらも昨年からは、ラーメンイベントにも積極的に参加。まだまだ、関西のラーメンファンの心をくすぐり続けそうだ。

全ての画像を見る(18件)

「中華そば(東大阪高井田風)」(650円)。大阪のご当地麺、高井田系の中華そばをアレンジ。中太麺や黒くて濃い醤油スープ、ザクッと切った青ネギなど、高井田系をしっかりリスペクト。調理のクオリティを上げることで、本家の雰囲気を持ちつつ素晴らしい一杯に昇華させた。

■ラーメンデータ<麺>中太・角・ストレート/製麺所:自家製麺・150g<スープ>タレ=醤油 仕上油=鶏油/濃度:こってり○○●○○あっさり/種類:鶏ガラ、丸鶏

たまり醤油をベースにみりんなどで味を調整した醤油ダレ。

スープは鶏ガラを低温で約8時間。豚骨も少し加えている。

中太麺は、麺がスープを吸うよう水分を低めにしている。

<百麺人も太鼓判!>

「鶏ベースの濃い醤油味で、“高井田系中華そば”にインスパイアされているが、低加水麺に変えるなど、独自性もある」(山本剛志)

「つねに新たな一手を打つ人気店。年々行列が延びているが、それでも並ぶのは中華そばのおいしさと、親しみやすい店主の魅力に尽きる」(横山太一)

「多彩な限定麺でファンを喜ばせるサービス精神は丈六ならでは。イベントへの積極参加など、ラーメン界への貢献も大きい」(高田 強)

ラーメン愛あふれる名物店主の丈六達司さんは有名店で修業後、2008年大阪・天保山で「中華そば 〇丈」を独立開業。2010年難波に移転し、一躍注目を集める。2015年に心機一転、店名を改名。「麺屋 丈六」としてリスタートする。店主のキャラクターと難波という立地のよさから、芸人を中心とした有名人のファンも多い。「お客さんが喜んでくれるようこれからも頑張ります。いろんなラーメンを作りますので、ボクと一緒に『麺屋 丈六』を楽しんでください」と、店主の丈六達司さん。

■麺屋 丈六<住所:大阪市中央区難波千日前6-16 電話:06-6643-6633 時間:11:30~15:00(LO)、18:00~21:00(LO)、第1日曜のみ7:00~10:00、11:30~15:00 ※夜営業なし 休み:水曜 席数:8席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:なし 交通:南海電鉄、地下鉄なんば駅より徒歩6分>

ラーメン界の伝説現在進行形!究極の鶏清湯醤油を味わう!

「毎日やることを、改善し続けることが、劇的な味を生む」と、2017殿堂店「らぁめん矢 ロックンビリーS1」店主の嶋崎順一さん。東京の権威あるラーメン賞を総なめにし、尼崎・塚口に移転してきてもなお立ち止まらず進化させ続けている。店はオープンから3年を超えても、行列人気。魅力的な限定麺が出される日には、朝6時から並ぶファンがいるほどだ。もちろん、定番のラーメンの味も確かで、同業者であるラーメン店主が食べに来ることも多い。“鶏と水だけの透明なラーメン”と余分なものを入れることを極力避ける店主だが、その鶏には、比内地鶏を。また、水には逆浸透膜濾過とπウォーターシステムを導入し、高品質を追求する。「自分は、ソロシンガーであり落語家なんです。チームを組んでバンドやトリオ漫才をやってもうまくいかない」と一人でラーメンと向き合って、少しずつ進化させていくのが似合っている、と笑う。そんな姿を慕うラーメン店主も多く、今年の新店でも「中華そば ぬんぽこ」や「別邸 三く 中華㐂蕎麦 萃」などで、「らぁめん矢 ロックンビリーS1」の影響を感じる。今後も関西のラーメン界に大いに影響を与えていきそうだ。

「尼ロック」(900円)。比内地鶏の丸鶏と鶏ガラで取った鶏清湯スープが特徴。杉桶で作る丸大豆醤油など数種の醤油を合わせたタレが旨さを引き立てる。小麦の種類も吟味を重ね尽くした麺など、極限まで食材を厳選しながらも深みのある中華そばに仕上げた。

水以外は比内地鶏100%。

スープ同様にこだわるのが鶏油。同業者もあこがれるピュアな味わいが特徴。

製麺所にレシピ発注する麺は、希少な小麦を使って、つねに細かくオーダーし進化し続ける。

<百麺人も太鼓判>

「比内地鶏スープと国産小麦麺が、ここにしかない一杯を創出。特に『比内地鶏の塩らぁ麺~かけstyle~』は必ず食べるべし!」(山本剛志)

「ラーメン作りは驚くほど繊細。訪れるたびにラーメンが改良される飽くなき向上心。決して満足しないそ6の姿はまさに職人」(横山太一)

「ガラリと味を変えた塩のほか、やはり進化し続ける醤油が素晴らしい。店主のラーメンとの対峙(たいじ)の仕方が他店とは別次元」(高田 強)

店主の嶋崎順一さんは東京の人気店を突然閉店し、2014年7月尼崎の塚口へ。毎日、緊張感のあるラーメン作りをしている理由は、師事する「支那そばや」の故・佐野 実さんがいつ食べに来ても最高の一杯を出せるようイメージしているから。“おいしいラーメンを作りたい!”という気持ちをつねに持ち続ける。「ずっとシンプルイズベストなラーメンを追求しています。こういう“鶏と水だけの透明なラーメン”で1位になったのは、うれしいですね」と、嶋崎さん。

■らぁめん矢 ロックンビリーS1<住所:尼崎市南塚口町3-29-13 2F 電話:非公開 時間:11:00~14:00、18:00~21:00、日曜11:00~15:00 ※売切れ次第終了 休み:月曜 席数:9席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:4台(無料) 交通:阪急塚口駅より徒歩10分、JR塚口駅より徒歩8分>

長時間煮込む白濁スープで鶏のコクと旨味を堪能

「ラーメン にっこう」のラーメンは鶏だけをじっくり長時間煮込んだ白濁スープはなめらかで、口に含むと鶏の旨味が優しく広がっていく。プリプリとした太麺との相性も抜群で、そのおいしさは箸を休めることを忘れていっきに完食してしまうほど。スープの旨味をグッと引き立てるのは、カツオ節やサバ節、貝柱、昆布などの魚介類から抽出したエキスとフランス産の塩、日本酒、みりんなどをブレンドした特製の塩ダレ。仕上げの鶏油がさらに味に深みを持たせている。開業時からの看板メニューでもある鶏白湯は、鶏スープがそのまま味わえるシンプルながらも力強い一杯だ。

「鶏白湯 塩」(750円)。特製の塩ダレがまったりと優しい口当たりのスープを引き立てる。鶏の旨味をまとった麺は歯応え・喉越し共に抜群。トッピングのチャーシューはバラ肉と肩ロースを使用。また茎ワカメは磯の香りと食感がよいアクセントに。

■ラーメンデータ<麺>太麺・平打・ストレート/製麺所:麺屋 棣鄂・130g<スープ>タレ=塩 仕上油=鶏油/濃度:こってり○○○●○あっさり/種類:鶏ガラ

塩ダレはフランス産のゲランドの塩をはじめ、日本酒やみりん、貝柱や昆布などの魚介類を独自にブレンド。

鶏の旨味があふれるスープを引き立てるのは仕上げに使う鶏油。スープから仕上げ油まで鶏にこだわった一杯だ。

<百麺人も太鼓判>

「看板メニューは鶏白湯。押し付けがましさのない旨味と、こまやかな素材感が両立している。モッチリ麺のすすり心地も軽快だ」(田中一明)

「滋賀でいち早く鶏白湯を提供したお店。鶏白湯がウリだが、澄んだスープの日香麺もすっきりとした味わいでうまいのでオススメ!」(小林孝充)

“彦根・滋賀にまだない店づくり”をテーマに2005年に開業。鶏の旨味を引き出した「鶏白湯」と和風清湯スープの「日香麺」が注目を集め、絶大な支持を集める人気店へと成長した。店主の西川さんのTシャツには“ラーメン、さぼりません。”の文字が。創業時から変わらずこだわりの一杯を作り続ける。

■ラーメン にっこう<住所:滋賀県彦根市宇尾町1366-2 電話:0749-28-2035 時間:11:30~14:30、17:30~21:00、土日祝11:30~21:00 休み:月曜(祝日の場合翌日) 席数:29席(カウンター9、テーブル8、座敷12) タバコ:禁煙 駐車場:15台(無料) 交通:JR河瀬駅より徒歩30分>

豚骨の旨味と醤油が香る和歌山発の濃厚中華そば

「うらしま食堂」は平日昼2時間のみ営業というハードルの高さと、古きよき大衆食堂を思わせる落ち着いた、たたずまい、そしてそこで提供される絶品の中華そばは、ラーメンファンの間で“伝説”のように語り継がれている。シンプルながらも旨味とコクが十分に堪能できる濃厚豚骨醤油スープは、骨粉が確認できるほどのしっかりとした味わい。麺は地元・紀の川にある宮本製麺所がこの店の中華そばのために作った中細麺。抜群の歯応えは濃厚スープに引けを取らない存在感を発揮する。シンプルだから飽きない、何度でも食べたくなる一杯だ。

「中華そば 1.5玉」(650円)。水で長時間たき込んで取った豚骨ダシに、継ぎ足しを繰り返した醤油ダレをプラスしたスープは粘性が高く濃厚。豚骨の旨味と醤油のコクが堪能できる。スープのインパクトに負けない中細麺のシコシコとした歯応えもクセになる。

■ラーメンデータ<麺>中細・角・ストレート/製麺所:宮本製麺所・165g<スープ>タレ=醤油 仕上油=なし/濃度こってり○●○○○あっさり/種類:豚骨

濃厚なスープに負けない存在感の麺にするために、地元の宮本製麺所とも相談を重ねた。研究のすえに開発されたのが現在の麺。

ラーメンの醤油ダレを使って煮たチャーシューは、スープとも好相性。脂の甘味も堪能できる。

<百麺人も太鼓判>

「メニューは『中華そば』と『めし』だけだが、とろみを感じるほど濃厚なスープは、『めし』と相性がよく、一緒にいただきたい逸品だ!」(山本剛志)

「『中華そば』のスープはド濃厚。野性味あふれる豚骨ベースだ。和歌山県内随一のフルボディの味わいが、同店の持ち味」(田中一明)

「うらしま食堂」は1976年に大衆食堂として開業。創業6~7年目からメニューに中華そばが登場し、さらに数年後には中華そば専門店に。ご飯との相性抜群の豚骨醤油スープが好評を博し、その評判はやがて全国へと波及した。スープの味を守りながらも製麺所と共に麺の改良にいそしむなど味の追求にも余念がない。

■うらしま食堂<住所:和歌山県紀の川市花野20-7 電話:0736-77-5473 時間:11:00~13:00 ※売切れ次第終了 休み:日曜、祝日 席数:27席(テーブル9、座敷18) タバコ:禁煙 駐車場:5台(無料) 交通:JR打田駅より徒歩11分>【関西ウォーカー編集部】

この記事の画像一覧(全18枚)

大きなサイズで見る

キーワード

関連記事