下鴨神社のそばの知る人ぞ知る老舗洋食!「のらくろ」の手作りハンバーグ

関西ウォーカー

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1934(昭和9年)創業の「のらくろ」は、下鴨神社そばの住宅街にひっそりと店を構える洋食の名店。「もともとは、母が名曲喫茶を営んでいて、戦争から帰ってきた父と一緒に洋食を始めたんですよ」と語るのは、2代目の石原 進さん。当時は松竹の撮影所が近く、下鴨神社でよく時代劇の撮影をしていたので、侍の格好をした役者やスタッフで店はにぎわっていたそう。<※情報は関西ウォーカー(2017年10月24日発売号)より>

バランスよく楽しめる店主考案の看板定食


ここで昔から愛されているのが、自慢のハンバーグとエビフライ、カニクリームコロッケがセットになった「B定食」だ。人気の理由は、そのボリュームとバランスのよさ、そして手作りならではの味にある。

「B定食(ライス付き)」(1500円)/のらくろ


「B定食(ライス付き)」(1500円)。食パンを5日間乾燥させた、ふわふわの生パン粉で揚げたフライが絶品。プリプリで大きなエビフライもこの価格で味わえるのがうれしい。

【写真を見る】中から肉汁があふれ出す/のらくろ


ハンバーグは、旨味が外に逃げないよう小麦粉をまぶすので、中から肉汁があふれ出す。

ドミグラスソースはもちろん、パン粉やマヨネーズ、ドレッシングなどすべて店主の手作り。「全部自分で作ったものじゃないと気が済まんのですわ」と、店主は毎朝5時に起きて、すべての仕込みをするという。自家製の生パン粉をまぶしたフライはサクッとしながらもふんわりと軽い食感。クリーミーで濃厚なカニクリームコロッケや旨味が閉じ込められたハンバーグなど、どれも手間ひまかけて作られている。そんな店主の味を求めて、当時から通う役者や地元の常連客のほか、今や神戸や名古屋など府外からのファンも訪れる。

手作りにこだわりぬく洋食を


職人歴60年の石原 進さん(79・左)と妻の良子さん(右)/のらくろ


石原 進さん(79・左)。職人歴60年。20歳で店に入り、2代目として店を継いでから妻の良子さん(右)と二人三脚で歩んできた。客の要望に応えた数々の定食を考案する。

ドミグラスソースは、野菜や果物、ハンバーグの肉汁を1週間以上煮込む/のらくろ


奥深い味わいのドミグラスソースは、野菜や果物、ハンバーグの肉汁を1週間以上煮込んだもの。

創業時に使っていたレジ/のらくろ


創業時に使っていたレジが飾られていたりレトロな物がいたる所に。

のらくろのレコードなど貴重なコレクション/のらくろ


昭和に発売された、のらくろのレコードなど貴重なコレクションが。

番傘をイメージした天井が特徴/のらくろ


1967(昭和42)年に大幅に改装した店内。番傘をイメージした天井が特徴。

のらくろみたいに、たくましく成長する店になるよう「のらくろ」と名付けられた/のらくろ


漫画のキャラクター・のらくろみたいに、たくましく成長する店になるよう「のらくろ」と名付けられた。

■のらくろ<住所:京都市左京区下鴨宮崎町69 電話:075-781-2040 時間:11:30~13:45、17:30~19:30 休み:火曜、水曜 席数:34席 タバコ:喫煙可 駐車場:3台(無料) 交通:各線京都駅より市バス205系統など約30分、糺の森からすぐ>【関西ウォーカー編集部】

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