目指せ一獲千金!かつて武田や徳川が治めた地・静岡の金山で砂金採りに挑戦

東海ウォーカー

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江戸時代に流通した小判「慶長大判」「慶長小判」の主な材料として用いられた静岡県北部・安倍金山産出の金。日本中で使用された小判の材料を担うほど、安倍川の上流一帯、梅ヶ島温泉周辺の各金山における産出量は豊富だったといわれている。

閉山の憂き目にあい、今となっては金の採掘は行われていないものの、枯渇したわけではなく現在も金を採ることは可能だという。今回その安倍川上流の金山の一つ、日陰沢金山跡地で砂金採りにチャレンジした。

砂金採りに挑戦してくれたのは深澤 恵さん。静岡市のPRレディとしても活躍中だ


【写真を見る】凍てつく寒さの中、いざチャレンジ!


歴史を紐解くと、安倍金山は長年その領有権をめぐり武将達によって争いが繰り返されてきた。かつてこの地を治めた今川氏、武田氏、徳川氏は産出される金を軍資金として、天下に名を馳せる戦国大名へと台頭していったのだ。

砂金採りに挑戦するべく訪れたのは、そんな歴史的に見ても貴重なエリアにある梅ヶ島温泉郷。梅ヶ島での金の産出については、750(天平勝宝2)年の国守命(くにのかみのみこと:当時の地方行政官の命令、現代でいえば県知事からの命令※読み方共に諸説あり)に記述があることから、少なくとも約1300年前にはすでに確認されている。

実際に川で行う前に砂金採り体験で感覚を掴んでおくのがおすすめだ


まずは感覚をつかむべく、日影沢親水園「魚魚(とと)の里」にて30分1000円で行なわれている砂金採り体験にチャレンジ。昔は“揺り板”と呼ばれる木の板を使って行われていたが、現在では軽いプラスチック製の盆が主流だという。

軽くて扱いやすいパルテノンを選択し、砂金採り体験スタート


砂金採りの手順は、以下の通り。

1.盆に砂を入れ、大きめの石などを手で取り除く

2.盆にたっぷりの水を入れる

3.手で回すようにかき混ぜ、砂金を盆の底へと落とす

4.上辺の砂を水と一緒に流す

5.再度水を加え、小さく円を描くように10回以上盆を揺すり、少しずつ上辺の砂を流す

6.砂が少なくなるまで、手順5を繰り返す

7.砂が少なくなったら、水に対して盆を斜めに入れたり抜いたりし、さらに小さな砂を流す

8.盆の砂がごく少量になったら、金の粒(砂金)を探す

たったの2粒ではあるが砂金を発見!


上辺の砂を流す際に金の粒も一緒に流れてしまいそうに感じるが、金は砂などと比べて質量が重いので盆の下に沈むとのこと。そのため、誤って流れてしまうことはないので安心してほしい。

「魚魚の里」での砂金採り体験では、早い人で3回ほど、運の悪い人でも10回程度行えば砂金を採ることができるそうだ。

採った砂金は水を加えたチャームに入れて、砂金入りのネックレスとして持ち帰ることができる。

採った砂金はチャームに入れて持ち帰ることができるのでプレゼントにも最適


たくさんの砂金ゲットを夢見て日陰沢金山跡地へと歩を進める


砂金採り体験で感覚を掴んだところで、「魚魚の里」から15分程度歩いて日陰沢金山跡地へ移動。いよいよ本格的な砂金採りのスタートだ。

砂金は前述のとおり砂などに比べて重いため、大きな岩の下や河床の岩盤のくぼみなどが狙い目となる。また意外にも、水に浸かっていない岸辺の岩下や草の根元も砂金の採れるポイント。これは増水時に水が流れた際に、砂金がたまっている可能性があるためだという。

川での砂金採りでは怪我をしないように砂をすくうスコップと大きな石を除くざるを使用する


期待に胸を膨らませて砂金採りに挑戦したが、今回は砂金を採ることができなかった。しかし、ここ日陰沢金山跡地での砂金採りは自由に行うことができる。過去には午前中だけでなんと1g以上の砂金を採ったつわものも存在するそうだ。

この冬は静岡の奥地・梅ヶ島温泉の日陰沢金山跡地で山籠もりして、一獲千金の夢を見るのもいいかもしれない。【ウォーカープラス編集部】

安藤康之

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