【福岡うどん愛】約40年守りぬく味と、手打ち麺で魅了「琴平うどん」

九州ウォーカー

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居酒屋スタイルやオシャレ系、讃岐や筑後の老舗など、多様な営業形態のうどん店がひしめく「大正通り」周辺において、創業時から変わらないダシと手打ち麺で地元民に長く愛されるうどん・そば店がある。舞鶴公園近く、中央体育館の前に店を構える「琴平(ことひら)うどん」(福岡市中央区赤坂)だ。

創業から変わらぬ味を「ごぼう天うどん」で堪能


「ごぼう天うどん」(594円)。天ぷらは新ゴボウを短冊切りで厚みを出し、食感を楽しめるよう天ぷら粉を少なくして揚げている


「琴平」という名のとおり、初代店主・入江光さんが讃岐うどんの本場・香川県で修業を積んで1979年に店を開業した。うどんメニューは温と冷で約30種あり、かけや鍋物、ざると種類豊富。創業時より変わらないダシは羅臼昆布やサバ節、ウルメなどの厳選素材でとり、麺は国産小麦をベースにコシを強くするという46億年塩を混ぜて程よくコシがあるものに仕上げる。

【写真を見る】メニューに登場以来好評の「もつうどん」。博多名物「もつ鍋」のシメ感覚で味わえる


2017年11月からは「もつうどん」(756円)をメニューに加えた。国産のモツ・キャベツ・ニラ・タマネギ・ニンニク・鷹の爪と、具材は一般的な「もつ鍋」と同じものを使って調理。優しい味わいのダシや手打ち麺との相性もよく、「寒い季節にピッタリ」と来店客から早くも好評だという。

試行錯誤をしながら進化した「讃岐流博多うどん」


「おもてなしの心」を大切に、毎日厨房でうどんを作る2代目店主の山畑孝行さん


店の暖簾をくぐるとすぐ正面に、うどんやそば打ちの様子を見ることができる。2015年よりここを任されているのは、2代目店主の山畑孝行さん。先代のもとで8年間修業を積み、うどん作りのイロハを学んだ。「柔らかいけどコシがあり、つるんとした喉越しが楽しめる麺は福岡の人に好まれるよう、創業時からどんどん細くして現在の太さにしたそうです。ダシは先代が九州や香川のうどん店を回って独自に築いたもの。“お客様への感謝を忘れず、愛情を込めて麺を打つ”という先代の姿勢を受け継いで、毎日うどんを作っています」。

うどんのお供によく合うご飯や薬味も種類豊富


「うどん定食」(写真の小鉢は焼きサバ)。うどんダシで炊く「かやくごはん」は、単品(378円)やおにぎり(162円)でも注文できる


「かやくごはん」(378円)、「ちらし寿司」(432円)といったご飯や丼、「おでん定食」(918円・秋冬数量限定)などの定食もバラエティ豊か。「うどん定食」(810円)は、天かすと青ネギいっぱいのかけうどんに、かやぐごはんと小鉢の組み合わせ。小鉢は焼きサバや肉じゃが、煮物、ポテトサラダなどが日替りで付く。うどんのトッピングは15種あり、自分好みに変えることも可能だ。

卓上の薬味は自家製のキムチと昆布の佃煮、しょうが、一味唐辛子と七味唐辛子を用意する


卓上の薬味も豊富にそろう。一味唐辛子と七味唐辛子は京都のメーカー「おちゃのこさいさい」のものを使用。うどんダシで使った後の羅臼昆布を甘辛く煮た佃煮は、うどんやご飯にのせて堪能できる。

近隣で働くサラリーマンからファミリーまで、幅広い年齢層に愛されるうどん店。地下鉄赤坂駅から徒歩5分の場所にある


うどんの持ち帰り(うどん玉1個108円、手打ちうどん486円)や店舗近隣への出前も行っている。赤坂エリアでうどんを楽しむなら、昔ながらの雰囲気を残す老舗で好みの一杯を堪能しよう。

【九州ウォーカー編集部/文=西田武史(シーアール)、撮影=本田純一】

西田武史(シーアール)

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