高校野球スペシャル連載 “ワタシ”が語る甲子園 第1回/アンジャッシュ渡部建、いけだてつや、早出明弘の高校野球大好き座談会(前編)

関西ウォーカー

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思い思いの野球ポーズを披露してくれました。皆さん息ピッタリ撮影=渡邊明音


今年の夏の「全国高等学校野球選手権大会」は“平成最後の大会”、そして“第100回”という2つの大きな節目を迎える。春の「選抜高等学校野球大会」も第90回記念大会となり、否が応でも高校野球が熱い年になりそう! 情報誌「関西ウォーカー」4号(2018年2月6日発売)では、高校野球に関わる著名人が甲子園の魅力を語るスペシャル連載「”ワタシ”が語る甲子園~100年の熱狂ストーリー」がスタート。関西ウォーカーWEBでは誌面に掲載しきれなかった未公開トークを含むスペシャル版を前後編で掲載する。 第1回はアンジャッシュ・渡部建、いけだてつや、早出明弘の“高校野球大好きタレント”座談会の中から、注目選手や観戦ポイントから切り込む“2018年の高校野球の見どころ”をお届け!

新たな“二刀流の大谷”や“忍者”ばりの俊敏選手も!


—2018年はセンバツが90回、夏の甲子園が100回と節目の大会を迎えます。“高校野球大好き芸人”のみなさんは、熱の高まりをどう感じていますか?

「強豪校ほど100回大会に向けてチームを作ってきてるなと感じます」としみじみ語る渡部さん撮影=渡邊明音


渡部「記念大会ですから、強豪校ほど夏の100回大会へのモチベーションの高さを感じます。あとは‟タイブレーク“(注1)の導入!長年議論されてきたものが100回大会で導入されるというのがすごいですよ。タイブレークの準備をどうするかで差が出るし、新たなドラマも生まれるでしょうね。そのなかで注目校というと…やっぱり大阪桐蔭(北大阪)かな。ドラフト候補最大6人と言われてますから」

いけだ「大阪桐蔭の根尾 昂くんなんて、ピッチングがよくてショートも守れてバッティングもシビれる!『ONE PIECE』のルフィじゃないですけど‟ゴム人間“みたいに体をグニャンって回転させて(打球を)バックスクリーンまで飛ばしますから。もう三刀流ですよ!」

早出「オマケに、医者を目指せる学力もある。『医者になる人間は大勢いるけど、メジャーリーガーになれる人間はそういません』と口説き落として入学させたという都市伝説があります。センバツに関していえば大阪桐蔭が春連覇できるか?が注目点ですが、僕が気になるのは明徳義塾(高知)。秋の神宮大会を制して、これで名将・馬淵史郎監督が持っていない全国タイトルはセンバツだけ。センバツの旗、絶対欲しいと思うんですよね」

いけだ「僕は中央学院(千葉)の大谷拓海くんが楽しみですね。ピッチャーで4番。また“二刀流の大谷”が出てきた!みたいな(笑)。あとは聖光学院(福島)が面白いと思っています。今年は聖光史上最強のクリーンナップといわれていて、とにかく点を取りまくる。春の甲子園もあの打撃力が発揮できれば…かなり強いです」

「僕は神奈川のチームが好きなんですけど…」と、身振り手振りを交えて神奈川の高校野球愛を語ってくれました撮影=渡邊明音


早出「神奈川推しの僕としては東海大相模のピッチャー・斎藤礼二くんにも期待しています。昨年の秋季神奈川大会では誰にも打たれる気配がなかったですから」

渡部「東海大菅生(西東京)のショート・田中幹也くん。背は160cm台と小さめなんですけど、あの俊敏な動きは‟忍者“ですね。とにかく彼の守備を見てほしい!」

グラウンドは野球が、スタンドは吹奏楽がアツい!


—では、高校野球を詳しく知らなくても「夏の100回大会はこんな楽しみ方があるよ!」というポイントを教えてください。

「あのチームはバッティングがいいよね~」と、野球トークが止まりません撮影=渡邊明音


早出「まずは応援!大阪桐蔭をはじめ野球強豪校はなぜか吹奏楽、ブラスバンド部も全国区なんです。新曲もかけてくれるので、今年は何を演奏するの?という楽しみもあります」

渡部「最新曲から70、80、90、00年代とすべての世代に刺さる曲がある。こんな機会、高校野球以外にないですよ。いまだに山本リンダさんの『狙いうち』が演奏されますし(笑)、親子3代で楽しめます」

いけだ「あとは、球児のイケメンぶり。かわいらしい球児も多いし、監督さんでも若い世代の爽やかな方が増えています」

早出「球児たちのフェアプレーも見てほしいですね。相手チームのバットやキャッチャーマスクを拾ってあげたり、打球が当たったら敵チームが率先してスプレーを持って行ったり。礼を尽くす感じも球児ならではというか、見ていて気持ちいいですよ」

渡部「そういう爽やかな面がある一方、『坊主じゃない学校に負けていいのか?寮生活じゃない学校に負けていいのか?携帯使っていい高校に負けて悔しくないのか?』と、選手の思春期心をくすぐって戦う監督もまだまだいます」

「スコア書きながら試合を見ているんですが…」と、驚きの観戦スタイルエピソードも飛び出した撮影=渡邊明音


いけだ「『勝ったら炭酸飲んでいいぞ』とか、そんなご褒美でいいの!?という(笑)。両極端な青春がかいま見えるのも高校野球です」

渡部「なかでも今年は、『デカい祭りがやって来る』という見方をしてもらえるといいと思います。毎年恒例の夏祭りが、今年は参加人数も多いし注目度も高い。そして、こういう歴史の節目には不思議と逸材が集まります。僕は(80回記念大会の)松坂世代を見ていたおかげで、その後のプロ野球もずっと楽しめているんです。そんな風


徐々に野球トークがヒートアップ。次回は胸アツストーリーを語ってもらいます撮影=渡邊明音


次回は、みんなに伝えたい胸アツエピソードや、3人の高校野球にまつわるお宝グッズを大公開!更新は2018年2月6日(火)を予定しているのでお楽しみに。

 

※注1「タイブレーク」…試合が延長戦の規定の回に突入した場合、その回の初めから塁上にランナーを置いて試合を始めるルール。得点が入りやすい状況にすることで、試合時間の短縮化、選手への負担減を目指している。



〈今回の語り部〉

渡部 建(アンジャッシュ)…1972年9月23日生まれ。著書に「ワタベ高校野球の味方です。」(KADOKAWA)、「アンジャッシュ渡部の大人のための『いい店』選び方の極意」(SB新書)

いけだてつや…1982年11月20日生まれ。高校野球ものまねで活躍。報知高校野球連載「人力高校野球観戦部のやめられない とまらない」、「いけだてつやのずんずんラジオ」(Rakuten.FM TOHOKU)、「明日どこ!?」(TOKYO MX2)ナレーションも担当

早出明弘…1977年4月13日生まれ。高校野球好きが高じて、高校野球観戦記を観客に披露する「高校野球大好き!!ナイト」トークライブを定期的に開催している

【関西ウォーカー/取材・文=オグマナオト/取材=大場 徹(トライワークス)】

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