旭山動物園ならぬ「水族館」? よく見ると結構いるサカナたち

北海道ウォーカー

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旭山動物園の中で特に人気が高い施設といえば「ぺんぎん館」「あざらし館」「ほっきょくぐま館」でしょう。水中トンネルで飛ぶように泳ぐペンギンを見て、マリンウェイで縦方向にすいーっと泳ぐアザラシを見て、もぐもぐタイムでホッキョクグマの迫力あるダイビング姿を見て、「いやー、たっぷり見たねー」なんて言って他の施設に向かう方が多いのでは? 

いや、もったいない! じつはこの3つの施設には、動物園らしからぬ、アレが展示されてるんです。

旭山動物園/「ぺんぎん館」・「おきなわのうみ」の水槽で見られるマダラアイゴ(正面を向いているのはクマノミ、青色の魚はルリスズメダイ)(C)旭川市旭山動物園


それは魚類。「そんなのいたっけ?」と思った方。気持ちは分かります。旭山動物園ですからね、「魚 < カバ」「魚 < レッサーパンダ」に興味は行っちゃうんですけど、よく見ると結構いろんな魚がいるんです。

旭山動物園/「ぺんぎん館」内にある「インド洋のうみ」の水槽(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園/「ぺんぎん館」・「インド洋のうみ」の水槽で見られるカクレクマノミ(C)旭川市旭山動物園


3つの施設では、「動物が棲んでいる海にはどういう魚が暮らしているのか」が分かるようさまざまなエリアの魚を展示。「ぺんぎん館」ではインド洋や沖縄の海、オーストラリアの海といった比較的暖かい海の魚が集められています。「ペンギン=寒いところにいる」なんてイメージがありますが、旭山動物園にいるペンギンは南極大陸より北の島々や南米の西海岸、つまり比較的暖かいところで暮らしている種類もいるんです。屋内放飼場の通路を進んでいくと、それぞれの海ごとに3つ水槽が並んでいて、映画で人気が出たカクレクマノミもいるんですよ。

旭山動物園/「ぺんぎん館」・「オーストラリアのうみ」の水槽で見られるイボハタゴイソギンチャク(C)旭川市旭山動物園


「あざらし館」にいるのは、ゴマフアザラシが棲む北海道近海の魚。ギンザケ、シマソイ、タヌキメバルといった「なんとなーく聞いたことがある」魚が暮らしています。ギンザケはマリンウェイのすぐそばに展示しているので、アザラシとギンザケ、両方を眺めながら野生の海の中を想像してみるのもいいですね。

旭山動物園/「あざらし館」内にある、ギンザケの水槽(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園/ゴマフアザラシが捕食するギンザケ。北海道の河川には遡上しない(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園/シマソイ。刺身でもよく食べられる(C)旭川市旭山動物園


そして、「ほっきょくぐま館」では、「きたのうみの水族館」と題し、冷たい海に生息する魚を展示。コマイ、オオカミウオ、シマソイ、フサギンポが見られます。このうち、個人的におすすめなのが、フサギンポ。じわじわくる味のある顔つきが素敵。

旭山動物園/「ほっきょくぐま館」で見られる、フサギンポ(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園/「ほっきょくぐま館」で見られる、フサギンポ(C)旭川市旭山動物園


ちなみに、じつはもう一か所、いろんな種類の魚が見られる水槽があるんです。それが、「両生類・は虫類舎」で展示している「北海道の水辺の生きものたち」。特徴は、動物園のある旭川市の山や川で見られる身近な魚を集めている点(スタッフの皆さんが捕まえてきたそう)。水槽の中には「室内ビオトープ(野生動物の生息地)」が作られているんですよ。

旭山動物園/「両生類・は虫類舎」にある「北海道の水辺の生きものたち」水槽(C)旭川市旭山動物園


つい通り過ぎてしまいがちなサカナたちですが、動物園で「水族館」気分も味わえる展示ですから、ぜひ足を止めて見てみてくださいね!

※写真提供:旭川市旭山動物園

旭川市旭山動物園 ■開園期間:冬期開園11月11日(土)~2018年4月8日(日)※4月9日(月)~4月27日(金)は休園。4月28日(土)から夏期開園 ■時間:冬期開園10:30~15:30※入園は~15:00、夏期開園9:30~17:15※入園は~16:00 ■住所:旭川市東旭川町倉沼 ■電話:0166・36・1104 ■料金:大人820円、中学生以下無料

出村聖子

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