今だからこそ行きたい。古きよき名古屋のレトロ喫茶4選

東海ウォーカー

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重厚な内装に、かぐわしいコーヒーの香り、変わらぬ名物の数々…。ゆったりと時を刻み、多くの人に愛され続けてきた昔ながらの純喫茶が、今再び注目を集めています。喫茶文化の根付く、名古屋ならではの名店を4つピックアップしました。

二代目が受け継ぎ再出発したオフィス街の人気店


珈琲処カラス(名古屋市中区、1972年創業)

伏見通から三蔵通に入ってすぐの場所にあります


弘法大師の道標になったと言われる賢いカラスが店名の由来です。2017年5月、初代店主の娘さんが2代目を受け継ぎ新たに再出発した同店は、「カラスブレンドコーヒー」(400円)が看板メニュー。大きな布のフィルターを使い、時間をかけて準備したコーヒーはまろやかな口当たりながら、キレのある味わいになっています。

【写真を見る】初代の時から変わらない味


たっぷりのタマネギと牛スジ肉を5時間以上煮込む「ビーフカレー」(600円)


店内には古時計がたくさん


昭和の風情を残しつつ、新旧の客をもてなす


コーヒー専門店 ライオン(名古屋市中区、1958年創業)

栄の広小路通沿いにたたずんでいます


大通りの喧騒をよそに、時が止まったかのように昭和の趣が残る純喫茶。現在は、3代目が店頭に立っています。「コーヒー」(400円)は創業から変わらず、ネルドリップ方式でじっくり抽出。ストレートな苦味が感じられ、ほのかな酸味ですっきり味わえる、昔ながらの“名古屋コーヒー”は健在です。

コーヒーをはじめ、すべてのドリンクにゆで卵が付くサービスが


創業当時から変わらず根強い人気を誇る「ミックスサンド」(単品 600円)


アンティークの壁掛け時計、役目を終えたダイヤル式のテレビなど、年代物のインテリアがムード満点


名古屋の喫茶文化を築き上げてきた名店


コンパル 大須本店(名古屋市中区、1947年創業)

9店舗を構える「コンパル」のなかで一番古い本店


戦後間もなく開業し、いち早くチェーン展開を成功させた名店「コンパル」。名物の「エビフライサンド」(930円)は、揚げたてのエビフライ3本とふわふわの卵焼き、千切りキャベツをはさんだボリューム満点の一品です。独特な手法でいれる、その濃さが特徴の「コーヒー」(400円)と一緒に召し上がれ。

常連客に愛され続けてきた「ポークカツサンド」(720円)


「アイスコーヒー」(400円)は、氷入りのグラスに熱いデミタスコーヒーを自分で注いで仕上げます


テーブルなどの調度品は開店当時のまま


ほとんどが200円台!昭和価格のケーキ


洋菓子・喫茶 ボンボン(名古屋市東区、1949年創業)

販売店の入口です。喫茶店の入口は裏にあって、店内でつながっています


「ボンボン」のルーツは第1次世界大戦後にさかのぼります。抑留ドイツ人から洋菓子作りを教わった先々代社長が、カステラなどの卸業を経て、1956年に同店を開店しました。バタークリームが主流だった時代に、いち早く生クリームのケーキを売り出し、大人気に。現在でも当時の味を楽しむことができる素敵な店です。

手前から「マロン」、「サバラン」(各250円)。一番奥の「丸ごとピーチ」(540円、夏季限定)は新鮮な桃が丸ごと使用されていて、とっても贅沢


「アントースト」(360円)は、「ブレンドコーヒー」(320円)と相性抜群です


赤い革張りのソファーやステンドグラスなど、昭和の香りがたっぷり


今流行りの新しいものもいいけれど、昔から引き継がれてきたレトロなものも大切にしたい。心安らぐ純喫茶に足を運んでみませんか。

利川果奈子

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