曲線で描かれる幻想的な内装は必見!日生劇場の知られざる魅力とは

東京ウォーカー

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長い歴史を持つ劇場やコンサートホールがひしめく日比谷エリア。その中でも、建築物として国内外で高い評価を受けているのが「日生劇場」だ。今年でオープンから55周年を迎える日生劇場、その魅力を紹介していこう。

昭和のスターにも愛された歴史ある劇場


日本生命日比谷ビルの中にある日生劇場が建てられたのは、1963年のこと。ビルやホテル、美術館など数々の建築物を手掛けてきた建築家・村野藤吾が設計を担当した。こけら落としで上演されたベルリン・ドイツ・オペラの「フィデリオ」を皮切りに、オペラ、現代劇、ミュージカルなどの公演が現在に至るまで行われている。

日比谷交差点から見た日生劇場。淡紅色の万成石による重厚な外装が目を引く


昭和のスターたちにも愛された。“シャンソンの女王”と呼ばれた越路吹雪が晩年のライフワークだった「ロングリサイタル」が長年にわたって行われていたほか、歌手の沢田研二が初のリサイタルの場として選んだのも日生劇場だった。

こだわりの詰まった内装に注目!


【画像を見る】どの場所からも鑑賞しやすい客席。中2階にあたる「グランドサークル席」が特に人気


良質な音響設備もさることながら、日生劇場の一番の特徴は村野氏のこだわりが詰まった幻想的な内装だ。劇場の中は壁・天井・通路・階段・手すりなど、設備の多くが曲面で構成されており、優雅な雰囲気の中にも親しみやすさがある。

ガラスタイルのモザイク柄が美しい劇場内の壁


青・赤・ピンク・白・金が鮮やかに散りばめられたガラスタイルの壁、コバルトブルー色の石膏に二万枚と言われるアコヤ貝がちりばめられた天井など、その多くが職人たちの手作業で行われている点にも注目。細かい部分にも一切妥協しない村野氏だからこそ作ることのできた、高い芸術性と手仕事のあたたかさが備わった建物になっている。

1Fピロティにある、フランスの彫刻家O.ザッキンの銅像『憂うつ』


また、各フロアには絵画や彫刻などの美術品が飾られており、開演前、幕間、終演後の時間も来場者を飽きさせない。この細やかな心づかいと遊び心も、長年愛されてきた理由の一つといえそうだ。

日生劇場に足を運んだら、演目はもちろん、建物の細部にも目を凝らして、空間そのものを楽しんでみよう。【東京ウォーカー】

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