影山貴彦のテレビのホンネ。「魔法のレストラン」 アナログ・デジタルの妙

関西ウォーカー

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元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授が、“関西ローカル”のテレビ番組の核心に迫るコラム!

ステッカーとホームページ、視聴者からの信頼をしっかり得ている証。


関西で知らない人のいないグルメ情報番組といえば、「水野真紀の魔法のレストラン」(MBS)だろう。2001年4月にスタートした人気長寿番組だ。メインを務めるのは、番組タイトルの冠にもなっている水野真紀。V6の長野 博、MBSの河田直也アナウンサーに加え、今年からロザン(宇治原史規・菅 広文)の2人がレギュラーに加わった。宇治原、菅のキャラクターは番組にすぐ馴染んだ。さすがだ。長年培われた番組の魅力を維持しつつ、料理にまつわる雑学クイズコーナーをはじめるなど企画のバランスがいい。

ロザン(宇治原史規・菅 広文)の2人は番組の雰囲気にすぐ馴染んだ


「魔法のレストラン」の番組ステッカーを街でよく見かける。訪れた店にステッカーが貼られていると、なんとなく「魔法のレストランが取材に来たんやったら、間違いないんちゃう?」と安心する人も多い。視聴者からの信頼をしっかり得ている証だろう。

また、私が素晴らしいと思うのはホームページの充実ぶりだ。番組で紹介された店、料理のレシピなどの情報がとても簡単に検索できるようになっているし、かなり以前のものまで遡って調べることができる。視聴者に優しく、丁寧なホームページ作りは番組作りと同じく大切な時代だと思う。ステッカーとホームページ。いわばアナログ的要素とデジタル的要素が上手くかみ合っている。

番組で訪れた店にはステッカーが貼られる


水野真紀は、この春から東京の大学で教育学を学んでいると先日報じられた。短大を卒業している彼女は、入試を見事突破し2年に編入したそうだ。平日はほとんど大学に通うという。より忙しく、充実した日々を送っているわけだ。一度仕事を共にしたが、明るさの中にキリッと筋の通った人という印象を持った。

ゴールデンウイークも終わり、なんとなく日々の生活に気だるさを感じるのがこの時期だ。水野のニュースに、「自分も何か頑張ろう!」と背中を押された人もいるだろう。

【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

影山貴彦

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