神奈川ラーメン界の未来を引っ張る! 実力派若き店主が湘南台で6月13日(水)ついに独立!

横浜ウォーカー

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藤沢にあるコワーキングスペース「NEKTON FUJISAWA」(ネクトン フジサワ)で金曜の夜のみ営業をし、また町田にある人気店「超純粋採麺 天国屋」で実力を磨いてきた店主・五味辰也さんが、ついに湘南台で独立!店名は「NEKTON FUJISAWA」の時と同じ「53's Noodle」で、6月13日(水)にオープンする。

一つ一つの素材の旨味が出た淡麗ラーメン


【写真を見る】醬油そば(780円)。優しいスープが体に染み渡る逸品撮影/吉澤広哉


ベースとなるスープは、鶏ガラと、煮干し&カツオからとった魚介を合わせたもの。「複雑な掛け合わせはせずに、素材の一つ一つの旨味を出すことだけを考えてスープを作っています」と五味さんが語るように、シンプルで優しい味わいのスープは、ひと口飲むとじんわりと体の隅々までに染み渡っていくのがよくわかる。鶏と魚介を合わせているのに、それぞれが変な主張はせずに一体化した、まるで単一スープのように仕上げる技は圧巻だ。また、麺は新亜製麺の中細、平打ちを使用。やや加水高めのシルキーな麺は醬油スープとよく絡み、するすると口の中に入っていく。美しくシンプルな見た目同様に誰にでも愛されそうな一杯だ。

煮干水のつけ麺(900円)。純粋な煮干水とシルキーな麺が絶妙撮影/吉澤広哉


ラーメン同様に人気になりそうなのが「煮干水のつけ麺」。スープは「醬油そば」と同じだが、注目は麺。白醬油を使った煮干ダシが入っており、このままでも食べられるもの。臭みなどない煮干しの上品な旨味のみを抽出したダシが、なめらかな麺と相性バツグン。これからの暑い季節には特にマッチしそう。そしてこの麺をスープに少しつけてすすると、最初は煮干し、そしてあとから鶏と魚介の香りがやってきて、絶妙なハーモニーを奏でる。麺を全部スープにつけるのではなく、少しだけつけるのがおすすめだ。

店主の五味辰也さん。ラーメン好きの間では知られた存在撮影/吉澤広哉


店主の五味さんは、18歳のころからラーメンの食べ歩きを始め、「当時は年間で500~600杯くらいは食べていたと思う(笑)」というほど。横浜家系や二郎系なども食べ尽くしたなかで、たどり着いたのが淡麗系。「『七重の味の店 めじろ』(1993~2004年まで藤沢で営業をしていた伝説のラーメン店)で食べた味が衝撃的でした。そこから一気に淡麗ラーメンにハマっていきましたね」。その後も相模原の「69’N’ROLL ONE(ロックンロールワン)」(閉店)などにも影響を受け、そして出会ったのが「超純水採麺 天国屋」。「知人から、おいしいラーメン店があるとすすめられて行きました。前から知ってはいたのですが、そのころにラーメンの味をリニューアルをしたようで、そのラーメンを食べた瞬間に‟スゴイ!”と思いました。すぐに店主の佐々木さんにお願いをして、働かせてもらいました。『天国屋』さんに入る前にも他の店でラーメン作りはしていたのですが、『天国屋』さんで教わることは多かったですね」。『天国屋』といえば、鶏など一つの素材をじっくりと突き詰めてスープを作るのが特徴。「53's Noodle」はその味をベースに五味さんのこれまでのラーメン経験をブレンドして作りだしたものなのだ。また佐々木さんのすごさを実感したことに「引き出しの多さ」をあげる。ラーメンが好きで、もっといろいろな味を出したいという研究熱心さから、「ほぼ毎日違った限定麺を出していましたね」と五味さんは笑う。「天国屋」では約3年間働いたが、五味さんは「佐々木さんは、限定麺をよく作っていいよと言ってくれました。失敗してもいいからやってみたら?と言ってくれましたね」と話す。五味さんが「天国屋」から離れる直前には「天国屋」の夜営業も任せられるまでに。限定麺での実績を認められたからこそ、名店の営業を任せられたのだ。そして、この「53's Noodle」では、「オープンして落ち着いたら、今後は限定麺もどんどん出して行きたいですね。『天国屋』で学んだ引き出しの多さ、ラーメン作りを楽しみたい」と話す。これから、どんな限定麺が飛び出すのか楽しみだ。

木の温もりが感じられる店内。ゆくゆくはテーブル席も置く予定撮影/吉澤広哉


湘南台駅から徒歩1分とアクセス抜群


店内は、カウンター8席。ただ、今後はカウンター席の後ろにある空間にテーブル席を置きたいとのこと。また、「この店は誰でも気軽に来られて、楽しい空間にしたいですね」と話す。そのため、これも今後になるが、夜営業で簡単な一品料理とお酒を出して、ラーメンバーのようにしたいそう。学校や会社帰りにふらりと寄って、お酒を飲みながらシメにラーメンを食べるという楽しみもできそうだ。

「オープンする今は楽しみの方が強いですね。不安はまったくありません」と笑顔を見せた五味さん。オープン直後は、スタンダードなラーメンとチャーシューご飯(小200円、大400円)などのご飯物のみだが、今後さまざまな限定麺や夜のおつまみも出し、来た人も五味さんも笑顔になれるような店になるのは間違いない。アットホームな店は、ここ湘南の地元の人にも長く愛されていきそうだ。

取材・文/瀧本充広

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