【福岡のカフェ】エチオピアの大地の味を一滴ずつ「マスカル珈琲」

九州ウォーカー

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“マスカル”とはエチオピアの新年にあたる9月に咲く黄色い花。店主の宮﨑良子さんは25歳の時、青年海外協力隊として現地に派遣され、製菓などを教えていた。帰国後もかの地に“望郷”の念を抱いていた彼女は、福岡にエチオピアのおいしいコーヒーを出している喫茶店の存在を知る。それがコーヒーの伝道師と呼ばれた故・森光宗男さんが営む「珈琲美美」だった。

注文ごとに木皿の上で再度豆を確認しミルで挽く。コーヒーに関わるすべての動きが丁寧だ


「自他共に認める不器用」という宮﨑さんだが、コーヒーに対する真摯な姿勢と味の感覚は天性のものがあったのだろう。「珈琲美美」での修業時代には、ハンドドリップの全国大会で2位に輝いた。今、店の看板といえるのが、エチオピアのハラールモカをベースとしたマスカルブレンド。「ハラールは昔から一番好きな豆。何かが突出しているわけではないですがバランスがよく、これぞコーヒーと感じるんです」と宮﨑さん。

【写真を見る】コーヒーセレモニー(1人400円)では宮﨑さんが民族衣装を身にまといもてなす


店のロゴはセレモニーの際に使うドリップポットから


コーヒー発祥の伝説が残るエチオピアには古くから「コーヒーセレモニー」と呼ばれるコーヒーでもてなす風習がある。現地でその伝統に魅了された宮﨑さんは日本にも伝えたいと、現地の道具を使い奇数月の11日に開催している。

11:00まではモーニングを提供。ブレンドにハムチーズトースト、卵が付いて500円は良心的


生豆を炭火で熱した鉄皿で煎って焙煎し、それを木臼に入れて砕きポットに湯を加えて煮出す。現地の話を聞きながら2時間かけてゆったり味わう3杯のコーヒー。それは原始的な方法で抽出したとは思えない濃厚で甘美な味がした。

[マスカル珈琲]福岡県福岡市博多区博多駅南4-16-14 / 092-260-8321 / 9:00〜18:00(LO17:30) / 月曜、火曜休み / 17席 / 禁煙 / コーヒー1杯400円~

九州ウォーカー編集部

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