大泉洋「ひょっこりはん寄りに」 大阪で映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」舞台挨拶

関西ウォーカー

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12月5日(水)に大阪ステーションシティシネマにて、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の舞台挨拶付き上映会が行われ、主演の大泉洋と前田哲監督が登壇した。

(左から)前田哲監督と主演の大泉洋が舞台挨拶に登壇


本作は、難病である筋ジストロフィーを患い、身体が不自由にも関わらず、病院を飛び出し、自分でボランティアを集めて思いのままに生きた男性とそのボランティアたちのノンフィクションを基にした物語。

上映後に登壇した大泉は冒頭の挨拶で、「今日は早い時間から朝からずっと取材を受けて、同じことをずっと聞かれて疲れて。ここに来て、わっと拍手していただいて、「洋ちゃん、洋ちゃん」と声をかけていただいて、疲れが取れました。私はちやほやされるのが好きなんです」と早速、笑いを誘う。前田監督は、「僕は大阪生まれなのでこういう場で完成披露ができて嬉しい気持ちでいっぱいです」と感謝を述べた。

大阪の印象を聞かれると、大泉の口からは「大阪の人たちは暑苦しい」「写真とか人との距離が近い」など笑いを誘うエピソードが続々と。共演した大阪出身の綾戸智恵に方言指導を行った大泉は、「綾戸さんは大阪弁以外喋れないのに、私が北海道弁の指導するわけですけども、一生懸命教えたとこで、監督が「綾戸さん大丈夫ですか~?ほな行きましょ」って大阪弁で言うもんですから、せっかく教えたのに引っ張られてしまって」と北海道弁の指導に苦労したことが明かされた。大泉から「監督は標準語のつもりでいるんですけど、あなた訛ってますからね」と突っ込まれた前田監督は、「大泉さんの指導の仕方が上手かったので安心して見ていました」と笑顔で返した。

本作の撮影において障がい者の方々と関わる中で、「暗い映画にしないでほしい。明るい映画にしてほしい」との意見が多くあったそう。大泉は、「原作がドキュメンタリーみたいなもんだから、映画は物語性のあるエンターテイメントにちゃんとしたい、面白いものにしたいというのがあって。観終わった後に考えたくなるような作品にしたいという思いがみんなにあった」と、強い意志を持って撮影に臨んだことを明かした。

次々と面白いエピソードを明かし、観客の笑いを誘う大泉洋と前田哲監督


本作のキャスティングについて、主人公の鹿田靖明さんの役を演じられるのは大泉しかいないと思っていた前田監督が、「大泉さん以外の人は考えられないし、それがあって企画がスタートした。何よりもぴったし」と話すと、大泉は「ひょっとすると、ひょっこりはんが出てたかもしれないですね」と爆弾発言。「ビジュアル的なことを言うとね。私は(本作のモデルの)鹿田さんに寄せたつもりだったんですけどね、出来上がったらなぜかひょっこりはんに…」との言葉に会場は爆笑。「まぁ、ひょっこりはんにお芝居ができたかは別ですけど」と付け加えた。また、撮影時のエピソードを聞かれた際には、「目がいいから、コンタクトを入れて目を悪くしてから眼鏡をかけて見えるようにしてたんです。だからいつもと表情もね…ひょっこりはん寄りに」と笑わせた。

そんな大泉だが、前田監督から「体重も10キロ落とすなど、医療の先生の指導の下、障がいの段階を精密にやってもらった」と真摯に役に向き合っていたことが語られる。ある日の夜には、4時間半も電話で話し、台本を1つ1つ照らし合わせて相談していったといい、面白く語る中でも、撮影にかける熱い思いが伺えた。

映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は12月28日(金)より大阪ステーションシネマほかにて全国ロードショー。

町草告美

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