石原さとみも魅了された！「フェルメール展」が大阪で開催 大阪展のみ公開の作品も登場

東京・上野の森美術館(東京都台東区)で開催され、連日多くの人で賑わったフェルメール展が関西に上陸。2月14日に音声ガイドの声を務めた石原さとみが来阪し、大阪初公開となる『手紙を書く女』の前でフェルメールについて語った。

去年10月より先行開催していた東京では、入場者68万人を記録し大盛況のうちに閉幕したフェルメール展。大阪市立美術館(大阪府大阪市)では、2月16日(土)から5月12日(日)まで開催される。大阪展では一部展示を入れ替えし、大阪初公開作品を含むフェルメール作品6点が集結するほか、17世紀オランダ黄金時代を代表する画家の作品合わせて45点を展示する。

「どうしても大阪にしか来ない作品を見たくて、わがままを言って大阪まで来させていただきました」と石原。大阪初公開となる作品『手紙を書く女』について聞かれると「好きな作品です。黄色のガウンを羽織っている女性の作品が何点かありますが、そのシリーズがすごく好きです」と話し「作中の女性の恋に焦がれている感じや切ない感じ、心のざわつきが想像しやすくて見ていてとても引き込まれます」と語った。

大阪展のみで展示される作品『恋文』については「先ほど見させていただきました。本当にその場面をのぞき見しているような感覚。画集やネットで見るのとは全然印象が違いました」と話し「白色がこんなにはっきり浮き出ているんだとか、髪がこんな感じだったんだとか驚きがたくさんありました」と身振り手振りを交えて続け「紙面で見るものよりも、もっとドラマとかストーリーが浮かんできました」と興奮気味に語った。さらに絵画の方を振り返り「(絵画を)こんなに近くで見られる機会は中々ないので、しっかり見ていろいろ想像してもらいたいです」と笑顔で話した。

日本初公開となる大型作品『取り持ち女』について聞かれると「一番最初に目が行く作品、迫力があります。メッセージ性が強いですね。受け取る人によって変わると思うんですけど、私は色のコントラストの強さや大きさ、顔の彫りの深さなど色々と感じ取るものが多くて満足しました」と感想を述べた。

フェルメールの魅力については「外から入ってくる光が好きです」と作品が左側に窓がある構図の多いことにふれ「外の光があるうちにフェルメールが描いているということを想像します。情景を描くのではなく人にスポットを当てているところが親近感が持てて好きですね」と話した。

大阪の印象について、10代の頃大阪に住んでいたことを話し「去年もプライベートで来ていたので、とても親しみがあります。帰ってきたという感覚ですね」と答え、大阪では久しぶりに新喜劇を観劇したことを明かした。周りに気づかれなかったかという質問に関しては「全然、皆さん芸人さんを見ておられるので」と笑顔で語った。

来場される皆様にメッセージを聞かれると「どんな見方でも正解だと思う。ただ好きか嫌いかを感じるだけでも、本物を見るということは素晴らしいと思う」と話し「私は必ず美術館で音声ガイドを借りるんですが、そこで歴史とか文化とか画家のプロフィールなどの情報を得ると一つの絵から想像できるものも増える。そういう楽しみ方もあります」と話した。

女優として活躍する石原。モデルを務めた女性達の事も気になるとし「どういうオーダーを受けているんだろうとか、どこが筋肉痛になったんだろうとか、描き終えた後の達成感はどんなものだったんだろうと想像したりします」と述べ「どんな見方でも正解だと思うので、気軽な感じでぜひ足を運んでいただけたらと思います」と笑顔で語った。

■フェルメール展

期間:2月16日(土)から5月12日(日) 会場:大阪市立美術館　住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82　電話:06-6771-4874　時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)　料金:一般　1,800円、高大生1,500円　公式サイト:https://vermeer.osaka.jp　

二木繁美