クリープハイプ・尾崎世界観、著書『泣きたくなるほど嬉しい日々に』発売に「2倍の時間を生きたような気持ち」

東京ウォーカー(全国版)

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クリープハイプのボーカル・ギターを担当する尾崎世界観の著書『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(KADOKAWA)刊行記念トーク&サイン会が8月4日(日)、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE イベントスペースで開かれた。

同書は、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2018年4号から1年間連載したエッセイに大量の書下ろしなどを加えた単行本。クリープハイプのフロントマンとして作詞作曲も手掛ける尾崎世界観の体験や思考をありのままにつづった“事故啓発”エッセイ集となっている。

【写真を見る】著書と同名のアルバムタイトルについて「先に使ってしまいました(笑)」と話す尾崎世界観


トーク&サイン会に先駆け行われた囲み取材で尾崎は「昔の出来事や1年前の古い記憶を本にまとめたことで、その時もやもやしていたような気持ちも消化できたと思います。その時自分が思っている以上のことを引き延ばして書いたので、連載のおかげで2倍の時間を生きたような気持ちにもなりました」と発売後の心境を語った。

尾崎世界観『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(KADOKAWA)


タイトルの『泣きたくなるほど嬉しい日々に』は、2018年に発売されたクリープハイプのアルバムと同名。尾崎は「タイトルは(エッセイの)連載をはじめる時にできてすごく気に入っていた言葉。本の方が(発売が)後なので、アルバムがあってエッセイを書いたと思われるかもしれないですが、アルバムタイトルがなかなか決まらなくて先に使ってしまいました(笑)」とタイトルが重なった理由を明かした。

エッセイ内では、フジテレビ系の情報番組『めざましテレビ』でプレゼンターに初挑戦したエピソードにも触れられている。プレゼンターの経験で伝え方に変化があったという尾崎は「これまでは気持ちをそのまま前面に出すことが(ライブの)お客さんにとっていいことだと思っていたんですけど、放送の現場では感情を動かさずにそのまま入ってきたものを伝えるという大変さを実感しました」とコメント。エッセイの連載を通して「過去のことを歌にはしていたんですけど、まだ歌に仕切れていなかったという思いも自分の中でわいてきて。そういうことを文章で補完できたのはうれしかったし、いろんなことを思い出していたので歌にも絶対影響はあると思います」と音楽と執筆のかかわりについても話した。

最後に尾崎はどういった読者に読んでもらいたいかと訊かれ「僕もそうなんですが、自分の感覚が間違っているんじゃないかと不安になる人が多いと思うんです。今の世の中、何が正しいか正しくないかという情報が多くて、それによってかえって自分の判断がどうなのか迷ってしまう。

僕も人生すごく間違えていて、間違っていることばかり書いているし、間違った結果こういう文章を書いている。(本を読んで)こういう人間もいるんだな、と安心してもらえたらうれしいですね」と、生きづらさを抱える人へのエールを送った。

クリープハイプのフロントマンを務める尾崎世界観


囲み取材終了後に行われたイベントには、本書の購入を条件に応募した人の中から抽選で選ばれた130名が参加。尾崎と書店員の新井見枝香さんとのトークショーやサイン会で盛況を博した。

国分洋平

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