足元から健康で快適な毎日を創造する「RESH. Shoe Repair Shop」

東京ウォーカー(全国版)

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お気に入りの革靴やパンプス、スニーカー…愛着があるからこそ、よく履いているうちにかかとが削れてしまったり、底がすり減ってしまうもの。そんな時に心強い味方となるのが、靴修理店「RESH. Shoe Repair Shop」だ。

国内外で13店舗展開する「RESH.」が、寺町京極商店街に京都店を構えたのは約3年前。オープンの決め手を「河原町というアクセスの良さ、そして量販店でないメンズのテーラーが昔からそろうこの商店街だからこそ、ここでやりたいと思いました」と、店長の加藤良さんは熱く語る。

店長の加藤良さん。寺町通と蛸薬師通が交差する、商店街の中心地に立つ。採寸や靴磨きに使う洒脱な椅子が目印


カラフルに並ぶ靴のクリーム。色味を合わせるだけでなく、靴の材質や塗りなどを見極めてぴったりのものを見つけ出すのも、靴修理のプロならではの技術だ


一歩中に入ると、隅々まで清潔に整えられた設えの中で行儀よく並ぶたくさんのシューズケア商品。店内にはジャズが流れ、シックで落ち着いた空間が広がる。「どなたでも気軽にお越しいただけるよう、明るく入りやすい雰囲気を心がけています」と、加藤さん。

目にパッと飛び込んでくるのが、まるでインテリアのように置かれた美しい細工のシューズキーパー。どのような靴にでもはまるようなシューズキーパーが一般的に流通するなか、こちらではその靴に合ったものを提供できるよう、国内に存在するシューズキーパーを極力集めているのだそう。

加藤さんは「革製品は履くたびに伸びていきます。できるだけ長く使っていただくためには、今の形を維持するシューズキーパーが欠かせません。男性向けの革靴だけでなく、女性向けのパンプスなどにもにもおすすめですよ」とアドバイス。1組900円(税抜)~と、手軽に試しやすい価格のものもそろっている。

革靴からスニーカーまでおまかせの職人技


靴先を保護してくれるトゥープレート。こちらは加藤さんが手がけたデザイン。普段は見えないところにも繊細な細工が施され、おしゃれ心をくすぐる


靴の修理で一番多い悩みが、靴底のすり減り。愛用品を修理に出したら出来上がりに何日も待たされてしまった、なんて経験をしたこともあるかもしれない。「RESH.」の魅力の一つは、最短で直してくれるスピード仕上げ。靴底の修理なら、状態によっては30分ほどで修理してくれることもあるという。

その秘密は、会社内での助け合いの精神あるからだと加藤さん。「RESH.では、靴作りの専門学校や海外で修行してきた人が多く、入社すると3か月間、同期と寮で暮らしながら腕を磨き合います。みんなで苦楽を共にしてきたからこそ、横の繋がりも強い。注文が混んで困った時はヘルプに駆けつけてくれる、これはフランチャイズや個人店にはないうちの特徴だと思います」。

確かな腕を持つ職人ならではの鮮やかな手つき。みるみる靴が甦っていく様は、見ているだけでも楽しい


専用の修理工具がズラリ。「RESH.」で生み出した工具もある。より良い素材を求めて、海外にまで買い付けに行くことも


靴修理というと、革靴をイメージされやすいが、「RESH.」では地面と接する部分のソールの張替など、スニーカーの修理相談も請け負っている。

遠方からでも訪れたい、信頼の診断


伝統工芸品・組紐のメーカー、昇苑くみひもによる「京くつひも」 (税抜1500円)。客の要望に応えて靴ひもを探したことがきっかけで扱うように。結びやすく切れにくいのが特徴


土地柄、ビジネスマンや家族の靴修理に来店する主婦などが多い「RESH.」。自分の足に合うサイズの靴がなかなかないため、持っている靴を大切に使い続けていると話す60代の男性客は、インターネットで検索して明るい雰囲気と専門性の高さに惹かれ、初めて訪れたという。こちらでは、初めてのお客さんにも、顔を向かい合わせながら、いくつもの修理方法を分かりやすく提案してくれる。

1950年代の靴を手に、滋賀県から来店した常連客。祖父から孫へ、大事に受け継がれてきた靴のメンテナンスに訪れたという


靴を数足入れた紙袋を手に、来店した別の男性客は、加藤さんと親しげな挨拶を交わす。京都店がオープンする前には、大阪の店舗に勤めていたという加藤さん。男性客は、その頃からの付き合いなのだそう。「いつも丁寧な仕事をしてくれるから、信頼して、たびたび通うようになったんですよ」と男性客。カルテや受注表など何も見なくとも、前の修理状況を踏まえた説明をする加藤さんに、接客内容を全部覚えているのか尋ねると「靴を見ると、どんなお客様だったかすぐ分かるんですよ」とにっこり。

真剣に、そして心から楽しそうに靴と向き合う加藤さん。靴をこよなく愛すこの修理職人に、安心して愛用の靴を委ねてみたい。

【構成=CRAING/取材・文=松原千明(エディットプラス)/撮影=ハリー中西/ウォーカープラス編集部】

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