訪日中国人客拡大に向けて、JR西日本とアリババグループが提携開始!
関西ウォーカー
JR西日本(大阪市北区)は、世界最大級のEコマース企業のアリババグループ(阿里巴巴集団)と、9月24日(火)より提携を開始すると発表した。
今回の提携の目的はアリババグループの強みを活かし、訪日中国人客へ向けて、東京、大阪に比べまだ認知度の低い、北陸や中国地方などの西日本エリアの観光素材の認知度向上と誘客拡大を図るというもの。
日本旅行を計画中の“旅マエ”には、アリババグループの運営する中国トップクラスの旅行サービスプラットフォーム「Fliggy(フリギー www.fliggy.com)」で、西日本エリアの観光地や、温泉、食、体験、観光列車などの、季節ごとの旬の情報を紹介し、効果的な誘客拡大を図る。
フリギーは航空券、鉄道チケット、宿泊施設、レストラン、レンタカー、パッケージツアー、アトラクションなど、旅行に関する包括的な予約が可能なウェブサイト。JR西日本はフリギー限定のオリジナル商品の提供や、フリギー会員限定の特典などをつける。そしてアリババグループはビッグデータを利用し、中国人客にまだ知られていない新しいエリアを紹介し、訪日中国人客の行動範囲を広げ、モバイル決済サービス「Alipay(アリペイ)」での消費を促進し、地方経済活性化に貢献したいと考えている。
また日本で旅行中の“旅ナカ”には、10億人以上のユーザーを持つ世界最大級のモバイル決済サービス「Alipay(アリペイ/支付宝)」の導入促進と、観光情報の発信をすることにより、消費拡大を図る。アリペイは、海外の50以上の国と地域で中国人向けの決済サービスを行い、また35の国と地域でアリペイ決済を通じた免税サービスを提供している。日本では2019年初めに、アリペイ加盟店が30万店を突破している。このアリペイサイトより西日本の観光情報を発信し、またJR西日本は会員限定の特典を提供する。
そして旅が終わった“旅アト”にも、ECサイトでは西日本の商品を販売し、引き続き誘客に向けた情報発信を行う。
今回の提携により、JR西日本はフリギー限定のオリジナル商品を提供し、フリギーサイトでは、レールパスと観光素材のセット商品の販売も予定している。北陸では、スキージャム勝山や、福井県立恐竜博物館とのセット商品、関西では、淡路島にあるアニメやマンガのアトラクションのあるニジゲンノモリや、東映太秦映画村とのセット商品を。山陽では、ジーンズ小物作り、西条酒蔵見学、牡蠣水揚げ体験や広島世界遺産定期観光バスなどのセット商品を販売する。また嵯峨野トロッコ列車や、ハローキティ新幹線などの各地を走る観光列車商品も発売する。
また、9月24日(火)から10月24日(木)はアリペイ会員向けキャッシュバックキャンペーンも実施。キャンペーン期間中に、JR西日本グループ会社対象施設にてアリペイで決済すると10%割引になる。(1人1回限り利用可能)
中村千里
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