佐賀のやきものカジュアルブランド『HIZEN5』の第3弾。やきもので作る文具”やきもの文具”を発表!

九州ウォーカー

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佐賀県が若者にも“やきもの文化”の新たな魅力を感じてもらうべく実施している「わかものやきものプロジェクト」。やきものが名産の5市町(唐津市、伊万里市、武雄市、嬉野市、有田町)が共同でプロダクトを開発するカジュアルブランド『HIZEN5(ヒゼンファイブ)』を立ち上げ、やきものの新しい可能性を生み出す活動を行なっている。

文具に必要な機能性と焼き物の味や質感を融合させた「やきもの文具」全8商品


第一弾のアクセサリー、第二弾のファブリックに続き、第三弾となる今回は、やきもので作る"やきもの文具"を展開。5市町と福岡市内の文具店がタッグを組んだ製作チームが、やきものの個性を生かしたプロダクトを完成させた。今回は"いい文具の日"の11月29日に行われた新プロダクト記者発表会の模様をお届けする。

【写真を見る】記者発表会に登場した各産地の文具製作チームと佐賀県の山口祥義知事、『HIZEN5』アンバサダー 西本早希さん


「わかものやきものプロジェクト」第三弾


佐賀県の山口祥義知事


記者会見のはじめは、佐賀県の山口祥義(よしのり)知事が登壇。「佐賀県のやきものを若い人々にもっと知ってほしいという思いからこのプロジェクトが始まりました。今回は、佐賀市の1世帯あたりの文具の購入額が全国1位という結果を受け、文具でクリエイトできる人々に協力頂きました。日本だけでなく世界の人々にも使ってほしい素晴らしい商品が完成したと思います」と述べた。

インスタグラムで18万人を超えるフォロワーをもつアンバサダーの西本早希さん


福岡を代表するインフルエンサーとして知られる西本早希さんは、プロジェクトのアンバサダーとして参加。発表会の前に実際に唐津・嬉野の窯元を訪れ、その魅力にふれたという。「デスクまわりでも使いやすくておしゃれなデザインのやきもの文具は、若い女性にもぜひおすすめしたいです」と新プロダクトの魅力について話した。

唐津×アイデアスイッチ


「カラツイロ」(小売価格1900円)、カラツペン(小売価格6800円)、カラツカミ5枚セット(小売価格550円)


続いて、各産地の地域プロデューサーと窯元、文具店からなる製作チームが新プロダクトを発表。唐津は唐津焼の模様をあしらったペン「カラツペン」、焼き上がりの釉薬の色合いを表現したインク「カラツイロ」、唐津の土で色を染めたメッセージカード「カラツカミ」の3種を製作した。

唐津市で地域プロデューサーとして活動するcaffe Lunaのオーナー前田真子さん


地域プロデューサーの前田さんは「カラツカミは、和紙と和紙の間に唐津焼の土を使った紙で、土を焼いてから粉々にするので手間がかかりますが、唐津焼ならではの質感を表現できました。また、火入れの仕方で色相が変わる藁灰(わらばい)と窯変(ようへん)という釉薬(ゆうやく)をイメージしたインクは、ところどころ違う色合いが楽しめるのが特徴です」と製作のこだわりを語った。

伊万里×Linde CARTONNAGE


IMARI PEN(小売価格HAKUJI8500円・SEIJI9500円)、ペンレスト(小売価格1500円)


伊万里は万年筆やガラスペンなどの手紙用品を販売する「Linde CARTONNAGE」と最新技術を駆使してペン先を含めた完全磁器製の「イマリペン」を開発。インクを吸い上げた時のペン先の白磁の色の変化がとてもキレイで、太さや長さも女性ユーザーを意識した設計になっている。

伊万里製作チーム(右から)LIB COFFEE IMARI オーナーの森永 一紀さん、文三窯の三宅 英雅さん、Linde CARTONNAGEの瀬口賢一さん


イマリペンを製作した窯元は「白磁を生かすため、1300℃に耐える棒に吊り下げて下地が見えないようコーティングしました」と完成までの苦労を伺わせた。Linde CARTONNAGE瀬口さんは「白磁の白とインクのブルーのコントラストも綺麗です。ガラス製のペン先と紙が接する音は涼やかで季節感も楽しめます」と使い心地の良さもアピールした。

武雄×PLASE. STORE


武雄PENSTAND TAKE/O(小売価格1800〜5800円)


武雄は一筆挿しやペーパーウェイトに使える武雄焼の陶器製ペン立てを製作。一つ一つが手作りのために生じる個体差にも味があり、質実剛健な上質さがあるのが特徴だ。全18パターンのアイテムがそろい、選ぶ楽しさもある。

陽光美術館学芸員の神谷直子さん(右)とPLASE.STOREの髙山啓太さん(左)


PLASE. STORE髙山さんは「もともとの個性が生きるものを自由な発想で作ってもらいたいと思いました」と各窯元のオリジナル柄を生かしたアイテムについて話す。「名前はいつも持ち歩きたいという意味を込めてテイクアウトから名付けました」とネーミングにも商品への愛着が感じられる。

嬉野×六本松蔦屋書店


肥前吉田焼デスクオーガナイザー(小売価格1400〜1600円)


嬉野エリアで息づく肥前吉田焼で、ペンスタンドやフラワーベース、デスクフレグランス、クリップホルダーの4種のデスクオーガナイザーを製作。並べたり、重ねたりと、配置も自由にアレンジ可能で、好きな色や形の組み合わせを楽しめる。

224porcelainの辻諭さん(右)と六本松蔦屋書店の石割妙さん(左)


「質感や色味を考え、組み合わせ自由に楽しめるものを製作しました。デスクを彩るような鮮やかな色を揃え、実用性とデザイン性を兼ね備えた肥前吉田焼ならではのプロダクトができたと思います」と製作チームも自信をのぞかせた。

有田×TOHJI


マスキングテープカッター「モレンマ」(小売価格6000円)


有田は100年の歴史を誇る文具メーカー「TOHJI」とコラボしてシンプルなデザインのマスキングテープカッターを製作。両側にカッターがあり、どちらの面からもカット可能で機能性も高い。かわいらしい響きの商品名「モレンマ」はフィンランド語で「どちらも、両側」という意味だという。

右からアクセサリーショップ「楠」デザイナー楠本 将真さん、仁子さん、 TOHJIの冬至竜介さん


「マスキングテープという華やかなアイテムが生きるよう、見やすいラウンド状の形状にしました。刃の部分も磁器で製作することにより見た目も美しく、有田焼ならではの3種の柄を用意しました」と話す「TOHJI」冬至さんの言葉に、老舗メーカーならではの丁寧なものづくりを感じられる。

「HIZEN5」の商品はここで購入!


HIZEN5の販売スペース


『HIZEN5』のやきもの文具は記者発表のあった六本松蔦屋書店で11月29日(金)~2020年1月16日(木)まで全商品が販売されるほか、各産地とタッグを組んだ各文具店やオンラインでも購入可能なのでチェックしてみよう。(12/19追記 販売期間終了が12月19日から2020年1月16日に延期されました)

<店舗販売> ※の記載がない店舗は、それぞれ製作を行った商品のみの販売。

■佐賀県

JONAI SQUARE (佐賀市) ※一部商品、caffe Luna (唐津市)、LIB COFFEE IMARI (伊万里市) 、陽光美術館 (武雄市) 、224 shop+saryo (嬉野市) 、楠-Kusunoki- (西松浦郡有田町)

■福岡県

アイデアスイッチ (福岡市東区) 、Linde CARTONNAGE (福岡市中央区) 、PLASE. STORE (福岡市南区) 、六本松 蔦屋書店 (福岡市中央区)※11/29(金)〜12/19(木)のみ全商品を販売、TOHJI (福岡市中央区)

<オンライン>

Life Select :https://www.lifeselect.jp/categories/975214/

上川奈穂美

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