東海エリアのとんこつラーメン5選！各店の1杯に込めた工夫とは

久留米、長浜、博多にエスプーマ系と、千差万別な味わいが人気の「とんこつラーメン」。今回は、2016年から2019年までにオープンしたラーメン店のなかから、とんこつラーメンを扱う東海エリアおすすめの5店を紹介。スープの炊き方や豚骨の部位、量など、それぞれの工夫に注目！

伝統技を守り抜く「久留米ラーメン 大幸(だいこう)」

「久留米ラーメン 大幸」(愛知県安城市)は九州、久留米出身の大将が、現地に伝わる昔ながらの製法を守って作る久留米ラーメンの名店。

なかでも「ラーメン」(700円)は、濃厚な豚の風味を繊細な口当たりで堪能できる1杯。手間ひまかけたスープと、久留米の醤油を使った秘伝のタレが旨さの秘訣だ。

特注の羽釜で作る呼び戻しスープは、豚頭骨だけを使って臭みのない濃厚な旨味を引き出す。手間と技術が必要なため、本場の久留米でも今や希少な製法だ。ラーメンと一緒に味わうことで旨味が増す「焼飯」(600円)や、夜限定の「ちゃんぽん」(900円)なども本場の味でおすすめ。

■久留米ラーメン 大幸 / 住所：愛知県安城市宇頭茶屋町大浜屋敷39 / 電話：0566-98-1620 / 時間：11:30～14:00、土日 11:00～14:30、18:00～21:30ごろ※スープがなくなり次第終了 / 休み：月曜

豚骨の舞台に咲くレアチャーシューの花！「おいらのらーめん ピノキオ」

「おいらのらーめん ピノキオ」(三重県松阪市)では、丼の縁を埋め尽くすチャーシューの花が話題。修業先の味を受け継ぎ、高濃度の豚骨を攪拌しながら煮出すスープはとろみと旨味がたっぷり。

注文ごとに小鍋にタレとスープ、魚粉を入れて沸騰させ、ブレンダーで攪拌して仕上げる「とろとろ正油ちゃーしゅーめん」 (1180円)は、歯応えのいい平打ち自家製麺や、黒胡椒で仕上げたレアチャーシューがヤミツキになるおいしさ。

■おいらのらーめん ピノキオ / 住所：三重県松阪市垣鼻町1085 / 時間：11:00～14:00 / 休み：水曜、第1・3木曜

トゥクトゥク屋台を経て再始動「久留米とんこつ とんぱ〜れ」

20年以上前に名古屋で創業し、その後移転や閉店を繰り返しながらも根強い人気を誇ってきた名店「久留米とんこつ とんぱ〜れ」が、2018年3月に南知多町で再稼動。土日はトゥクトゥク屋台でイベントにも出店するそう。

「ラーメン」(600円)は、久留米出身の店主が、地元で食べていた味を追求し続ける自慢の1杯。背脂が溶け込んだスープは濃厚ながらも、しつこさを感じない。創業以来、変わらぬ製法で作り続けているスープは、豚頭骨と背脂のみを材料にまろやかな豚の旨味を引き出している。

■久留米とんこつ とんぱ〜れ / 住所：愛知県知多郡南知多町大字山海字橋詰3 / 電話：0569-62-0810 / 時間：11:00～14:00 ※スープがなくなり次第終了 / 休み：月曜、土曜・日曜はイベント優先のため休みの場合あり

あっさり味で好評！「中華そば専門 田中そば店 ららぽーと名古屋」

「中華そば専門 田中そば店 ららぽーと名古屋」(名古屋市港区)は、博多ラーメンの人気店「田中商店」のセカンドブランド。スープもチャーシューもすべて店内で朝から仕込み、本格派の味を提供することで、たかがフードコートとは侮れないクオリティに。

「中華そば」(850円)は、濁らせないように炊いた豚骨スープを、塩ダレであっさりと仕上げたどこか懐かしい味。厚めのチャーシューも食べ応え抜群だ。背脂を投入する濃厚なこってり味に変更(無料)可能。

■中華そば専門 田中そば店 ららぽーと名古屋 / 住所：愛知県名古屋市港区港明2-3-2 ららぽーと名古屋みなとアクルス3F フードコート内 / 電話：052-655-5633 / 時間：10:00～21:00(LO 20:30) / 休み：ららぽーと名古屋みなとアクルスに準じる

コクと甘味にこだわったスープ「濃厚博多ラーメン 濃厚軍団 豊田秋葉店」

「濃厚博多ラーメン 濃厚軍団 豊田秋葉店」(愛知県豊田市)では、一般的な豚骨ラーメンの約2倍という大量の国産豚骨を使用。丸2日間かけ、骨の髄から出る濃厚なコクにこだわったスープは、2種類の九州産醤油で作るタレでより風味豊かな仕上がりに！

なかでも注目したいのが、自慢の濃厚豚骨スープに、味玉、チャーシュー、海苔などをフルトッピングした「濃厚とんこつ 軍団のせ」(930円)。濃厚で甘味も感じる豚骨スープは、臭みがなく思わず完飲してしまうほど。焦がしニンニク油と黒麻油が効いた「濃厚黒とんこつ」(750円)も美味。

■濃厚博多ラーメン 濃厚軍団 豊田秋葉店 / 住所：愛知県豊田市秋葉町1-52-1 / 電話：0565-34-5600 / 時間：11:00～15:00(LO 14:30)、18:00～22:30(LO 22:00) / 休み：なし

東海ウォーカー編集部