いきものがかりデビュー10周年!地元ライブにかける思いを語る

東京ウォーカー(全国版)

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2006年にメジャーデビューし、今年10周年を迎えた3人にインタビューを実施。積み上げた日々を振り返ってもらいました。

濃密な10年間を3人が振り返る!


今年デビュー10周年を迎えたいきものがかり。2008年以降、8年連続でNHK紅白歌合戦に出場している


――メジャーデビュー10周年、おめでとうございます。今、どんなお気持ちですか?

水野:10周年は、デビュー当時から3人が合言葉のように言っていた目標でした。その10周年をこうして迎えられて、とてもうれしく思っています。

――10周年を記念したベストアルバム「超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~」で、分岐点になったなと思う曲はありますか?

吉岡:「SAKURA」です。デビューする前の年に、デビューに向けていろいろと試行錯誤していたのですが、そうした中でこの曲でデビューすることが決まりました。今考えると自分たちらしい曲でデビューできたなと思っています。

――では、デビュー当時を思い出すような曲というと?

水野:たくさんありますが、「地球」という曲や「夢題~遠くへ~」といった曲は地元の路上ライブでもやっていたので思い出しますね。十数年前の曲を、今でもやれていることは誇りに思っています。

――こうしてベスト盤を聴いていると、あらためて濃密な10年だったのだなと感じます。

山下:目の前のやらなきゃいけないことをずっとやってきた感じだったので、リリースやツアー……一つ一つの目標を、一つ一つ登ってきたという感覚が近いかな。積み上げて10年。結構な階段を登ってきたんだなって思います。

吉岡:私たちって、シングルも32枚目だったり、とてもリリース数が多いグループだと思うんです。リリースの数だけ、濃密な時間があって。曲やライブの数だけ、助けてくれたり、関わってくれる人たちがいる。3人で制服を着て路上で歌っていたころから、たくさんのいい出会いに囲まれてやってきたんだなって思います。

――デビュー曲から新曲まで、さまざまなタイプの曲があるわけですが、吉岡さんのボーカル表現もすばらしいですね。

水野:吉岡の声は、10年の中でもいろんな変遷がありますよね。当然、人の身体なので変わっていくと思うし、彼女自身が磨いていったということもあるけど。主人公が女の子なのか、男の子なのかでも違えば、アップテンポもあればバラードもあるし、バラードの中にもいろんな種類がある。それを統一感をもって魅せる、歌うって大変なことだと思うんですよね。

――全ての曲と歌詞がスッと入ってくるんですよ。

水野:彼女の声というのが、一本の軸になってくれて、かといって、キャラが強すぎると、歌の世界観が狭まってしまうので、そこらへんにも気をつけながら、まっすぐ歌うということが、言葉で言うと簡単そうに聴こえますが、すごく難しいことだなと。でも、そこらへんは、見えにくいところですけど……。

吉岡:(照れ笑い)。例えば「LIFE」と「KISS KISS BANG BANG」という曲を並べて聴くと、全く違う人に見えてしまうし、「この人何があったんだ!」っていう感じになっちゃう(笑)。自分では、曲を並べた時に、真ん中を見つけて、ひとつ声をしっかり出すことを軸にしていたり、キャラクターに寄り過ぎず、聴いている人にとっては物語が入っていきやすい形で届けばいいなと思っています。そのまま、変な先入観なく、歌詞がスッと入ってくれたらいいなって。

――より多くの人に曲を届けるためには、大切な事ですよね。

水野:もともと路上ライブからスタートしているバンドなので、“友だちくらいの世代”というように限定したところだけに向けた形にはできなかったので、それが自分たちの中では基本的な姿勢としてあって、今も続いているんです。ただ、自分たちでもちょっと面白いのが……よくミュージシャンの先輩が、最初若かったお客さんが、お子さんを連れて来るようになったり、お孫さんを連れて来るようになったりするっておっしゃるんですけど、ウチのグループは、最初からバラバラで(笑)。そこが、他のグループと違っているところというか。さらに、最近は、ライブにOLさん2人で来ていたり、年配のご夫婦だけで来ていたりとか、縦のつながりだけじゃなくて、横のつながりでも来ていただけているのがわかるので、それは自分たちでも面白いなって。

――理想の形でもありますね。では、10周年を経たところで「夢」はありますか?

山下:夢というか目標ですが「老若男女に受け入れられたい」と昔から思っていたことが、最近はライブ会場で目の当たりにすることができたりするので、それは非常にうれしいです。夢はやはり……これからも続けていくということですね。

8月・9月は10周年記念のイベントをジモトで開催!


「地元で恩返しをしたい」という思いから、海老名と厚木で10周年記念イベントを実施


――間もなく、10周年を記念した10万人動員の大型野外イベント「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!~海老名でしょー!!!~」が8月27日(土)・28日(日)に海老名運動公園で、そして同じく「~厚木でしょー!!!~」が9月10日(土)・11日(日)に厚木市荻野運動公園で行われますね。ジモトでやろうと思ったきっかけを教えてください。

山下:「海老名・厚木出身」と10年言い続けてきたので、せっかくのデビュー10周年に地元で恩返しをしたいという思いがあって、決めました。

――会場選びは大変でした?

吉岡:悩みましたよね。

水野:最初はドーム公演とか、とにかく大きな会場でやろうという案もあったんです。

吉岡:ずーっと悩んでいたよね。

水野:これまでも「ジモトでライブやってよ」なんて声もいただいていたんですが、ジモトに甘えすぎてもいけないなって「まだまだ」という意識がありました。でも、今回は10周年。甘えてもいいんじゃないかなって。

吉岡:思い切りがつきましたね。

――あまりライブで使われるような会場でもないですよね。

吉岡:厚木市荻野運動公園は、以前TUBEさんがやられたことがあるのですが、海老名運動公園でライブを開催するのは初なんです。

水野:市長さんに挨拶に行ったりもしましたが、ホントに、街のみなさん、自治会のみなさん、商店街のみなさん。海老名にいたっては近隣に住宅もあるので。いろんな方々に、調整と協力をしていただいているんです。

山下:そういう中で、ジモトのみなさんが「帰ってきてくれたね!」って喜んでくれたり、ジモトの友だちからも連絡があったりして「あったかいな~」って思います。

吉岡:ただ……駅もそうなんですが、厚木市荻野運動公園って陸上記録会で行ったことのある場所で。自分たちの超コアな場所にお客さんがチケットを買って来てくれるって、すごく不思議な感覚です。

――セットリストがとても気になります。

水野:軸は同じですが、4日間で曲目は変えようと思っています。

吉岡:ジモトの駅で路上ライブをやっていたことも思い出すから「その時の曲とかも~」っていう話も出たり、これもやりたいあれもやりたいとか、結構「くぅーーーっ」て言いながら(笑)。

水野:まあ、デビュー曲「SAKURA」はやるんじゃないですか。

山下:それをあえて……やらない。

吉岡:いやいやいや(笑)。

――やってください(笑)。8月24日(水)発売の新曲も期待しています!

水野:今回両A面シングルなんですが、「ラストシーン」のアレンジは、デビュー曲「SAKURA」をプロデュースしてくださった島田昌典さんにお願いして。こうして、10周年で島田さんとご一緒するっていうのは、ひとつの区切りなのかなって思います。そして、「ぼくらのゆめ」は、10周年を思い返すライブをやる中で、“つながり”を象徴する大事な曲になると思うんです。ホントに、僕ら3人だけでは何もできないグループだったので、スゴい数のミュージシャンやスタッフの方たちが関わってくださっているし、10周年を迎えるには、何かの縁を感じる2曲だと思います。

――ますます、楽しみです。

吉岡:ありがとうございます。盛り上げて行きますよ~!

【東京ウォーカー編集部】

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