北海道4大ラーメンのひとつ、”釧路ラーメン”のはずせない店を紹介!

北海道ウォーカー

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北海道のラーメンといえば、味噌の札幌・しょう油の旭川・塩の函館が良く知られているところ。でも、実は釧路にも古くからラーメン文化が根付いているのを知っているでしょうか? 北海道4大ラーメンに数えられる釧路ラーメン。今回は北海道4大ラーメン・釧路編です。

正油ラーメン650円。澄んだ旨味とあっさりとした味わいが特徴だ。香りのいいスープと細縮れ麺が見事に調和する一杯


さて、今回紹介するのは釧路ラーメンの原点とでもいうべき一軒。

まるひらの外観


名前は「ラーメンまるひら」。正油ラーメン650円は、カツオ節などの魚系をベースにした正統派の釧路ラーメンだ。現・店主の平野正夫さんは4代目。店を開いたのは叔父に当たる平野七郎さんで、当時、満州からの引き揚げ後、釧路で病院勤務をしていたという。将来への不安があった七郎さんが近所で自転車店を営む兄に相談したところ「これからは食べ物屋がいい」とのアドバイスを受ける。早速、妻の保江さんが札幌に向かい、約半年間のラーメン修業のあと、この地に「初代まるひら」が誕生した。

創業当時は2階建ての雑居ビルの一角に開店。店の2階は住居として利用されていたという。駐車場がないころはタクシーが店の前に何台も連なったこともあるとか


当時の店の様子。港に近いこのあたりには料亭や遊郭が数軒立ち並び、貿易関係者などで活況を呈していた。ラーメンはそうした酔客の帰りのいわゆる「シメの一杯」として重宝がられるように。やがて、送迎のタクシー運転手のたまり場になり、まるひらの人気は口コミで広がっていった。

創業当時のラーメンはまだ高級品で子供だった正夫さんの口には入らなかったという。釧路でラーメンが一般的に普及し始めたのは昭和50年代ころから。このころから港湾の労働者や地元の漁師が常連客になっていく。現在開店が9時30分になったのもそのころ。もともと10時だった開店前に漁師が寒そうに店の前に立っているのを見て「気の毒だから」と30分開店を繰り上げた名残なのだという。

現在の店舗はリニューアルされた3代目。店内はゆったりとしたレイアウトだ


現在の店は2014年にリニューアルされた3代目。正夫さんは「お客様の年代も3~4世代と広がっていますね。帰省のたびに『ここのラーメンが食べたかった』とおっしゃってくれていた学生さんが、今はそのお子さんと一緒に来てくれる。

上の2丁は創業当時から使っている包丁。現在ではメンマ切り専用になっている。新しい包丁との違いが店の長い歴史を感じさせる


上の2丁の包丁は創業当時から使っているものだ。長年、使い続け研いでいるうちに、こんなにも小さくなったのだとか。店を引き継いでまもなくのころ、味に自信が持てない時も『大丈夫、前と一緒でおいしいよ』と勇気づけてくれたり、本当に地元のお客様に助けられてきました」と正夫さんは感慨深げに語ってくれた。「まるひら」を愛してきた釧路の街の優しさを感じさせるエピソードだ。

●ラーメン まるひら ■住所:釧路市浦見8-1-13■電話:0154・41・7233■時間:9:30~17:00(LO)■休み:水、第2・4木■席数:21席(カウンター7、テーブル6、座敷8)

【北海道ウォーカー編集部】

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