扇を投げる雅な遊び“投扇興”で京都っぽい体験をしてみた!

2016年11月7日 14:40更新

関西ウォーカー sige

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京都観光に来る人を案内するとき、必ずリクエストされるのが、グルメや風景などの“京都っぽいもの”。なかでも、案内して一番喜ばれるのが“京都っぽい体験”だ。そこで、そんな京都の魅力が楽しめる体験コースを、実際に記者が体験しながら紹介しよう!

今回は扇を投げる、なんとも雅な遊び「投扇興(とうせんきょう)」を体験。“枕”と呼ばれる、台の上に立てられた的の“蝶”に向かって扇を投げ、投げたあとにできた形“銘”を採点して、点数を競う対戦型ゲーム。

今回訪れたのは、投扇興を体験できるのが京の花街のひとつ、宮川町にある「扇や 半げしょう」。もともとは、お茶屋だったという風情ある建物で、1階は扇の販売し、2階で投扇興や扇の絵つけ体験ができる。

2階に通され、お店のお母さんから扇の飛ばし方を教わります。

扇はにぎった4本の指に乗せ、親指で支えます。このとき、ぐっとにぎってしまうと扇がうまく飛ばないので、親指は添える程度に。

実際に飛ばしてみます…、最初は力が入ってなかなかうまく飛びません。「力を抜いて、すっと前に出すように」と、お母さんのアドバイスを受けながら、5~6投していると、だんだんと扇を飛ばせるようになります。初心者でもわりとすぐに扇を飛ばすことができます。

枕と呼ばれる台の位置は扇4つ分の距離。そんなに遠くではないので軽く扇を飛ばせば届きます。ゲームに使用する点数表は、源氏物語や小倉百人一首になぞらえたもの。こちらで使用するのは、もともと54通りあった源氏物語の形を27通りに簡略化したもの。

店オリジナルの項目もあり、枕に扇があたった時の“こつん”はマイナス2点。お母さんの遊び心から生まれたもので、“いい点をとりたい!”と力が入ると、“こつん”が出やすくなり、ものすごく盛り上がります。

投扇興体験は、通常2名からの予約制。今回、記者がひとりで参加したので、お母さんの娘さんの佳世子さんが、お相手をしてくれる事に。

投げる順番は、お茶席用の小さな扇を使ったじゃんけんで決める。閉じた状態が“グー”、半開きが“チョキ”、開いた状態が“パー”。後ろ手に、ごそごそと扇を閉じたり開いたり、この駆け引きも面白い。

じゃんけんの結果、先攻は佳世子さんに。さすが扇屋の娘さん、扇の飛び方がふわっと綺麗!

佳世子さんの一投目は“夕霧”5点。

続いて記者の一投目。なんと、“明石”20点。ビギナーズラックです!

このように運の要素もあるので、初心者でも高得点を出す事ができ、燃えます!そして力んで“こつん”を出して…、さらに盛り上がります。

最近は、外国人観光客も増えてきたそうで、大きなリアクションを取って盛り上がっているとか。また、寺巡りで退屈する子供も、ゲーム性があるので喜んでくれそうだ。

体験で使用した扇はお土産として持ち帰れる。さらに、家で楽しめる、家庭用のセットも販売。色違いの扇が3本付いた練習用と、コレクションとしても楽しめる、すべて柄違いの扇が5本付いたもの。使用している布や金箔などの装飾が違うが、基本的な仕様は同じ。

最後はお茶でほっこり。「最近は職人の数も減ってきた。もっと扇を身近に楽しんでもらえれば」と、お母さん。お茶屋だった部屋の雰囲気と雅な遊びで、ゆったりと京気分を満喫してみよう!【関西ウォーカー編集部/sige】

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