安野モヨコが「週刊モーニング」誌上で連載中の新作「働きマン」が単行本化。締め切りの前になると“男スイッチ”がオンになり、ハイパーな仕事ぶりを発揮する女性編集者・弘子が主人公だ。
「数年前に『ハッピーマニア』を描いていたころって、猛烈に仕事しながらいろんなことを考えてた時期なんですよ。でも、主人公のシゲカヨはできれば仕事なんてしたくない、ってキャラだった(笑)。だから、いつか仕事に生きる女性を主人公にした漫画を描いてみたいと思っていたんです」
満を持して描き始めた本作は、初回から大好評。老若男女問わず、多くのリアクションがあるようだ。
「一番多いのは仕事に対するヤル気が湧いたというもの。驚いたのは、女性だけではなく、サラリーマンからも“泣けた”というお便りがきたことですね。多分、仕事でくたびれ、なにもしたくない夜の孤独や悲しさを思い出して泣いてくれたんじゃないかな」
確かに、働くって本当に大変なこと! でも弘子の職場には要領よく楽に仕事をしている新人も…。
「雑誌の記事って、パッと見ただけでは手間をかけたかどうかなんてわからない。でも、本気で感じて描いたものはどこか違うはず。たとえ手抜きスタイルで通せたとしても、長い目で見たら意味がないと思う。だから私も、どんなに忙しくても手間を惜しまずに仕事がしたいと思っています」
“あたしは仕事したなーって思って死にたい”という弘子の言葉は、「描くことが好きで好きで仕方ない」著者の心の声なのだろう。
