前作「ASCENSION」から1年たたないうちに、もうニューアルバム「EIGHTH WORLD」が完成。早い!
「はい。制作が始まってからアフリカに行ったんですけど、そこで感じたこと、得たものというのがすごく大きくて」
それが曲作りのモチベーションを高めた?
「だと思います。ケニアにあるキベラスラムという所は、駅3つ分くらいの狭い地域に100万人が住む、アフリカでも第2の規模のスラムなんです。その現実はショックだったけど、そんな過酷な状況の中でも力強く生きている人がいる。特に、小学校に行って子供たちと触れ合って、そこから学んだことは多かったです。最初は子供たちも緊張して身構えてるんですよ。で、なんとかコミュニケートしたくて、アフリカの歌を教えてもらって歌ったら、だんだん子供たちが集まってきて歌遊びのようになり、どんどん笑顔が広がっていったんですよ! 私が想像できないくらい心に深い傷を負っている子たちなのに、音楽の中では笑顔になれる。この笑顔は尊いなと思ったし、音楽が伝える真実って、そこかなと思って。だから、自分の音楽を見つめ直すことにもなったんですよね」
だから、曲の中にある“笑顔”という言葉が印象的だし、アルバム全体に音楽が持つポジティブな力が満ちているんでしょうね。
「そう感じてもらえたらうれしいなぁ。歌うだけで幸せになれる、そこに音楽があるだけで歓びがあふれてくる。そんな音楽の原点ともいえるすばらしさを突き詰めた曲もあるし、あの子供たちに贈った曲もあるんですよ」
それらがラブソングという形をとっているのもすてきですよ。
「前作で“生命”という大きい世界を歌ったので、今回は小さい世界、身近なことを歌いたかったんです。ほら、音楽ってバーッと心を解き放って、キュッとみんなの心をつなげて、心が開いたところにポトンと柔らかいメッセージを落としたりするじゃないですか? みんなにとって、そんなアルバムになったら…。これが8枚目ですけど、“8”は横にすると無限大だし、“八”は末広がりで縁起もいいでしょ(笑)。タイトルには無限大に広がる幸せを願うという意味を込めました!」
