ストリート感の強いヒップホップソウルにのせて歌う10代のリアルストーリー…。04年9月に16歳の若さでデビューして以来、加藤ミリヤが発してきたさまざまな思いやメッセージは同世代の共感を呼び、一つの大きな輪になりつつある。それはまるで、彼女が名曲「ディア・ロンリーガール」で歌った“うちらの時代”の到来を告げているかのようだ。
「大人や学校への反発とか違和感、私のことを知ってほしい、認めてほしいっていう気持ち…。それをずっと詩にしてたけど、書いてるだけじゃ誰も気付いてくれない。じゃあ、これを歌にしたらどうだろう。そう思って、中学生になって自己流で作詞作曲を始めたんです。だから私の歌は、ただ自分が言いたいことを歌ってるだけ。なのに、それにみんなが共感してくれた。本当にうれしかったですね。鳥肌が立つくらい(笑)。そういう感謝の気持ちがすごくあるんで、最近はただ自分のためだけじゃなく、ファンの人のためにも書くようになってきてるんですよ」
この変化や成長をはっきり表したのが、映画「オトシモノ」の主題歌となるニューシングル「I WILL」だ。従来のヒップホップ/R&B色を抑えたこの壮大なバラードには、間違いなく新しい加藤ミリヤが感じられるのだ。
「映画の台本を読んだら、ホラーなのに感動的なストーリーなんです。だったら、映画の最後に“ヤバイ、感動しちゃった”って思うくらいの直球のバラードを書いてみよう、と。こういうバラードはいつか歌ってみたかったし、直球のバラードでも私が歌えば絶対にダサくならないっていう自信もあったから(笑)。それで“普遍的”をテーマに書きました」
その普遍性は壮大なメロディだけでなく、“ただあなたのために生きていきたい”という一節が印象的な歌詞にも表れている。
「映画の中の沢尻エリカさんの役どころに触発されて歌詞を書いたんですけど、“誰かのために”という思いは私の中にも確実にあるものなんです。だから、私としてはすごく自然な曲で、いままでで一番気に入ってますね。力のある曲だし、ずっと歌い続けていきたい。そういう曲が書けました!」
