大ヒットしたシングル「超特急/陽はまた昇る」に続いて、ゆずがニューアルバム「リボン」を発表。約1年半ぶりのオリジナルアルバムとなるが、北川と岩沢の2人とも「名盤です!」と言い切るくらいの自信作となった。
「去年は2枚のベスト盤を出して、そのあとにライブを2日間やってたんですけど、そこで自分たちの中に一つの点を付けられたっていうか、それまでの活動を締めくくることができたんです。このアルバムは新たな気持ちで臨んだ、新たな一歩です」(北川)
ベスト盤「HOME」「GOING」をリリースしたこと、そして昨年7月に地元・横浜の日産スタジアムでスペシャルライブを行ったことが、新しいアルバムを作るための大きな活力となったようだ。
「作業をし始めたのは、日産スタジアムのリハ中だったと思います。リハが煮詰まった時に一度遊びがてら、軽い気持ちで(プロデューサーの)寺岡呼人さんのスタジオに集まったんです。でも、ライブが終わった直後に急遽(仕事で)スペインへ行くことが決まったので、本格的にスタートしたのはもっとあとになるんですけど。そう考えると、実質的な制作期間は60日間くらいだったと思います」(岩沢)
「短期集中型でした。僕ら、やる時はやるので(笑)」(北川)
「リボン」というタイトルは、アメリカで流行しているチャリティ色のあるリボンマグネットからヒントを得たという。リボンマグネットは、代表例としては、日本の赤い羽根募金の羽根のようなもの。
「打ち合わせの時にリボンマグネットが話題に上がったんです。デザインもかわいいし、持ってる志もいいなって。リボンって結ぶものだから、僕らとリスナーとを結んでくれるアルバムのタイトルにいいんじゃないかって」(北川) 「僕らがいままでやってきた道のりにも例えられるんじゃないかなって思いましたし」(岩沢)
リスナーとゆずを結ぶ大切なアルバム。収められている楽曲の内容は、「リアル」「もうすぐ30才」という曲もあるように、これまで以上にリアリティがあり、ナチュラルな気持ちを描いている。
「テーマを設けず、目の前にあるものを曲にしていきました。最終到達地点を考えずに走り出した感じだったんですけど、結果的になにも知らなかったころのような初期感みたいなものが出せたんじゃないかなって思うんですよ」(北川)
「“音楽って楽しいものなんだぞ”っていうのを表すことができたアルバムになりましたね」(岩沢)
今回の制作で苦労した作業はどこかと聞いてみたら、「歌入れ」という答えが2人から返ってきた。
「自分が作った詞と曲に、ついていくので必死でした(笑)」(北川)
「どのテイクを使うか、最終的な判断は“どれが一番言葉が映えているか”なんですよ」(岩沢)
「歌を追求するのは好きだけど、聴いてくれる人がいるから、僕らの音楽があると思ってますから。僕ら、路上出身だし」(北川)
聴き手がいてこその音楽、という彼らの思い。それが「リボン」にギッシリと詰まっている。
