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2004.12.9(木)更新
【撮影現場レポート】
玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」
アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
【撮影現場レポート】玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
写真左から、羽住英一郎監督、主人公・不屈闘志役の玉山鉄二、マネージャー役の堀北真希
【撮影現場レポート】玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
撮影が行われた倉田山公園野球場(三重県伊勢市)
【撮影現場レポート】玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
スタッフに指示を送る羽住英一郎監督(写真右)。この日もトレードマークのアロハシャツを着ていた
【撮影現場レポート】玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
日の出商業VSガッツ高校の試合。まだ5回だというのに、すでに点差は65対1と壮絶な展開
【撮影現場レポート】玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」アットホームな雰囲気に包まれていた撮影現場
原作者の島本和彦も撮影現場入り。多くのファンからサイン攻めにあっていた。隣は、サインを貰ってにっこりと笑うファン
【STAFF&CAST】
監督:羽住英一郎 原作:島本和彦 脚本:福田雄一 音楽:佐藤直紀 出演:玉山鉄二 田中直樹 堀北真希 藤岡弘、
(2005/アスミック・エース)115分
■7月より、渋谷アミューズCQNほかにて全国公開
>> 公式サイト
>> 「逆境ナイン」動画・完成披露舞台挨拶
>> 「逆境ナイン」動画・玉山鉄二&堀北真希独占インタビュー
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初めてのエキストラ体験にドキドキ!
羽住英一郎監督の撮影現場に迫る


 2004年の秋、三重県伊勢市を中心にロケが行われた、玉山鉄二主演のスポ魂ムービー「逆境ナイン」。漫画家・島本和彦原作の同名野球コミックを、「海猿 ウミザル」(2004)のヒットも記憶に新しい羽住英一郎が監督するというのだから心も躍る。そこで、エキストラ大募集の文字を発見した私は、気が付けば撮影現場である倉田山公園野球場(三重県伊勢市)へと向かっていたのであった。

 物語は、廃部の危機に直面した全力学園野球部が、逆境の数々を跳ね返しながら甲子園を目指すというもので、初主演となる玉山鉄二が、次々と降りかかる逆境にもめげず奮闘するキャプテン不屈闘志役を熱演。ココリコの田中直樹をはじめ、堀北真希、藤岡弘、らが脇を固めているのも話題だ。
魂が乗り移る魔球も再現される予感!
ワクワク気分は最高潮


 エキストラの集合時間である午前8:00には、多くの人だかりが出来ていた倉田山公園野球場前。参加者は、制服を着た高校生から家族連れまで実に様々で、みなこれから始まる撮影を楽しみにしている様子。
 球場内に足を踏み入れると、日の出商業VSガッツ高校の対戦試合の観客役としての撮影が待っていた。日の出商業は、全力学園野球部の強力なライバルで甲子園出場常連校という設定。それだけに人文字で応援と気合いも入る。黒と白のボードを使用してメッセージを作り上げる人文字は、ひとりでも失敗すれば台無しになってしまうだけに、ボードを持つ手にじんわりと汗がにじむ。本番前には、打席に立つ日の出商業の選手が紹介され、観客に向かって頭を下げると、観客も選手に拍手と激励の言葉を送り、撮影現場はとってもいい雰囲気に。その後、実際に選手の登場曲をブラスバンドが演奏し、演奏に合わせて次々と人文字の応援メッセージを変える練習を行う。マウンドにいる羽住英一郎監督から細かい指示が飛び、微調整が行われ、いよいよ本番。性別も年齢も違う人々がひとつになっていくのを実感しながら、本番終了。監督の「OK」の言葉に、観客席は拍手の嵐に包まれたのであった。

 午前中、応援シーンのカットをいくつか撮り終え、エキストラは昼休憩に。その間もマウンドでは、バッターが球を打つシーンの撮影が進行していて、丁寧に、いろいろな角度からバッターの姿を映し出している。聞けば、特撮部分の撮影班も現地入りし、CGで処理される部分の撮影も同時に行っているんだそう。原作でも主人公の魂が乗り移る魔球が登場するだけに、この撮影にどんな処理が施されるのか、興味はつきない。

 せっかく撮影現場に来たのだからとマウンドに下りて間近で見学させてもらうことに。間近で見て気付いたのが、監督は実によく動くということ。あっちでキャストに演技指導をしていたかと思えば、こっちでモニターをチェック。かと思えば、再びマウンドに移動するという感じ。そんな監督の姿を目で追っていると、その隣を颯爽と通りすぎる人影が。振り返ると、そこには全力学園の白いユニフォームに身を包んだ玉山鉄二の姿があった。この日球場での撮影がなかった彼は、モニターを覗き込んでスタッフと談笑したり、エキストラの撮影を見学。その様子からは、リラックスして撮影に挑んでいるのがなんとなく伝わってきた。
原作者である島本和彦も撮影を見学
エキストラに混じってやる気パルス発散!


 再び観客席に戻ると、そこには原作者の島本和彦の姿が。多くのファンたちに取り囲まれた彼は、差し出されたうちわやメガホンに、丁寧に不屈闘志の似顔絵を書きサインをしている。

 夕方から、65対1という壮絶な点差を日の出商業につけられ、すでに何人かのピッチャーは病院送りにされているガッツ高校の応援をする観客の撮影が行われる。若干疲れが見えはじめていたのと、ガッツナインに対する同情と日の出商業に対するやりきれない思いを、どう表現すればいいのか戸惑うエキストラたちの演技になかなかOKが出ない。すると、それを見ていた原作者の島本和彦が、自ら観客席の輪の中に入り、「もっと、ざわめかないと」とエキストラにはっぱを掛ける。彼の行動(原作の言葉を借りるとやる気パルス)に触発されるエキストラたち、曇りがちだったスタッフたちの顔もみるみると明るくなっていく。そして、このカットの撮影も終了したのだった。

 ここで本作のヒロイン、マネージャーの月田明子を演じる堀北真希ちゃんら、不屈を除く全力ナインが登場。日の出商業に打ちのめされるガッツ高校の試合を目の当たりにした全力ナインが、恐れをなして逃げ帰るというシーンの撮影が行われる。これが、本日この球場での最後の撮影ということで、気合いも十分。逃げるメンバーに驚く観客という設定なので、私もぽかーんと驚愕の表情でナインを見つめる。そして撮影は無事終了。時間は18:00をまわっていた。

 この後もスタッフ&キャストたちは場所を移動し、撮影が続けられていた。今回の撮影を通して、熱血という言葉がぴったりの原作が持つテイストに近いものになりそうな予感。
「逆境という言葉を映画公開時に流行らせ
来年の流行語大賞を狙いたい!」
(羽住英一郎監督)


 最後に、撮影中3度も台風の直撃を受けたという"逆境"も吹き飛ばしながら撮影を続けた羽住英一郎監督と、主演の玉山鉄二からコメントをもらった。まずは主人公の不屈闘志役、玉山鉄二のコメント。
「きれいなピッチングフォームというよりは、男っぽく、全力で投げるところを表現しようと思いました。この映画で、一生懸命頑張ることがかっこ悪いと考えられるを払拭し、頑張る姿はかっこいいと思わせるきっかけにしたいですね」
野球部のエースで四番という役作りのため、撮影前から食事制限と体力作りに励んだという玉山の見事なアスリート姿も話題を呼びそうだ。
 そして、「13年前に原作を読んで以来大好きな作品」と明かす羽住英一郎監督が、「映画の公開時に"逆境"という言葉を流行らせ来年の流行語大賞を狙いたい!」と熱い意気込みを見せる本作。あぁ、来年の夏まで待ちきれない。

(取材・文/MovieWalker編集部・大西愛)
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