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2008.7.8(火)更新
【インタビュー】
洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ
「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
【インタビュー】洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
洞爺湖サミット初日に「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」をアピールする河崎実監督。怪獣映画への並々ならぬ思いを熱弁する姿は少年のようでした。ちなみに監督が着ているアロハシャツはギララ柄で¥5000で発売するそう。ちなみに、シェーをするギララもいるんだそう。さすが怪獣マニアの監督。マニア心も押さえてます
【インタビュー】洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
洞爺湖サミット開催で世界主要国の首脳が集結している北海道に、宇宙から飛来した大怪獣ギララが出現。各国首脳が提案したさまざまな退治法を地球防衛軍が実行するが、すべて失敗し、人類は絶滅の危機にさらされる
【インタビュー】洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
ホスト役を務めるのは、安部首相……ではなく伊部三蔵首相。聞きなれたフレーズを連発し、キャラクターの特徴を上手く掴んで演じるザ・ニュースペーパーの福本ヒデの芸達者ぶりに爆笑必至!
【インタビュー】洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
「ウルトラマン」の黒部進、「ウルトラセブン」の古谷敏、「宇宙大怪獣ドゴラ」の夏木陽介が、地球防衛軍として登場。パロディも満載
【インタビュー】洞爺湖サミットに怪獣が乱入? 開幕に合わせ「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」を河崎実監督がPR
これが宇宙怪獣ギララ。G8首脳陣が繰り出す数々の作戦へのギララの対応も見どころのひとつ。ぜひ、その暴れっぷりを堪能して欲しい
(C)2008「ギララ」製作委員会

【河崎実監督 プロフィール】
1958年、黒澤明監督や現役時代の王貞治監督といったセレブ御用達の高級フグ料理店の息子として誕生。円谷プロの「ウルトラマン」シリーズを浴びるように観て育つ。明治大学在学中、巨大化した豆腐が東京を襲撃する8ミリ作品「フウト」(’77)が話題に。萌えブームを先取りした「地球防衛少女イコちゃん」(’87)で商業デビュー。「飛び出せ!全裸学園」(’95)は驚異の5万本をセールス。賞レースにからまない“無冠の帝王”時代が続いたが、筒井康隆原作「日本以外全部沈没」(2006)は第16回東スポ映画大賞・特別作品賞を受賞。名物バイヤー&宣伝マンの叶井俊太郎と組んだ主な劇場公開作に「いかレスラー」(2004)、「コアラ課長」(2005)、「ヅラ刑事」(2006)、「髪がかり」(公開中)がある。待機作に「猫ラーメン大将」(2008年公開予定)が控える。

【STAFF&CAST】
監督・プロデューサー・脚本:河崎実 脚本:右田昌万 出演:加藤夏希 加藤和樹 福本ヒデ 松下アキラ 渡部又兵衛 黒部進 古谷敏 夏木陽介 みうらじゅん リリー・フランキー 水野晴郎 ビートたけし(2008トルネード・フィルム)98分
■7月5日(土)より、スガイシネプレックス札幌劇場ほか北海道先行公開、7月26日(土)より、新宿ピカデリー、センチュリーシネマほか全国ロードショー
>> 公式サイト
予告編[ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発]
製作発表記者会見(6分49秒) [ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発]
>> 「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」製作発表記者会見
>> 「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」完成披露舞台挨拶
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えっ!!北海道に怪獣が上陸?
サミットは急きょ宇宙怪獣対策本部に!


 7月7日、七夕の日についに開幕した北海道洞爺湖サミット。G8(主要国8カ国首脳会議)の首脳が一堂に会して熱い議論を繰り広げる中、北海道になんと怪獣が上陸! しかも現われたのはマニアから絶大な支持を受ける宇宙怪獣ギララ。日本政府はサミット中止を決定し、首脳たちの緊急帰国を準備するものの、アメリカ大統領の「逃げたと思われたくない」という鶴の一声で各国首脳も残ることに。急きょG8宇宙怪獣対策本部に変更され首脳会議が続行される中、地球征服を企む悪の軍団まで現れて……。ってこれ「いかレスラー」(2004)、「ヅラ刑事」(2006)など次々と怪作&珍作を世に送り出してる河崎実監督の新作の話。実は、北海道洞爺湖サミット初日となる7月7日、河崎実監督が宇宙怪獣ギララ(人形)とともに名古屋に上陸! 社会風刺がピリッと効いた本作の裏話から、怪獣への熱い思いまで語ってくれたぞ!

――本作誕生のきっかけは?
「ゴジラ」も「ガメラ」も終わって怪獣映画の先行きが暗くなってしまったんですね。「どろろ」や「ゲゲゲの鬼太郎」みたいな妖怪はいいけど、怪獣はもうダメだと。でも僕は怪獣映画が大好きだし、撮るのが夢だったんです。「宇宙大怪獣ギララ」(1967)もリアルタイムには観てないけど、ソフビ人形も、プロマイドも全部持ってるぐらい好きな怪獣だったから、この話が来た時は嬉しくて、でも普通に作ってヒットするほど甘くないのはわかっていたので、ここは洞爺湖サミットに便乗しようと。「日本沈没」(2006)に便乗した「日本以外全部沈没」はその便乗商法が成功したんでね。それで行こうってことになったんです。

――で、洞爺湖サミットの初日にPR(笑)
おかげさまで便乗させてもらってます。なんと朝日新聞の社会面でも取り上げられたんですよ。ぜひG8首脳にも観てもらいたいと思って試写状は送りましたけど返事はありませんでしたね(笑)。北海道では7月5日から先行上映を行ってるんですけどなかなか良い感触を掴んでます。

――それにしても、劇中でG8首脳陣が次々と繰り広げる怪獣撲滅作戦はなかなかきわどいですよねぇ。 怪獣映画ですから(笑)。今回はそのきわどいところを全部狙いました。「ヅラ刑事」や「日本以外全部沈没」でわかったんですけど、映画ってやばくないと人がこないんですよね。故・水野晴郎さんも「日本以外全部沈没」を「テレビではこういうくだらないばかばかしいものはできないよね」って喜んでくれて、今回出演してくれた。だからこの映画も「靖国 YASUKUNI」みたいに物議を醸し出してくれたらなぁって思います。

――実際サミットに出席している日本の首相は福田さんですが、劇中では伊部首相が登場しますね。
ぶっちゃけ安部さんのほうがキャラが立ってますからね。パラレルワールドですし、安部さんや小泉さんを出したほうが面白いなと。ふたりを演じるのがコント集団、ザ・ニュースペーパーの福本ヒデ(伊部首相)さんと松下アキラ(大泉元首相)さんなんですけど、面白いでしょう? ほんとソックリ! なんですよ。

――G8首脳陣も負けてませんでした。フランスの大統領がいい味だしてます。
本当にサミットに奥さん来てませんからね。浮気してるのとかね。リアルに劇中のセリフ言ってるような気がしますね。この映画に出演しているビートたけしさんも試写を観て「彼おいしいなぁ」って言ってましたよ。

――ビートたけしさんが出演しているのにも驚きました!
タケ魔人ね。三池監督が大魔人を撮るって企画があったので、そこに便乗しようと。タケ魔人はたけしさん本人が金粉塗って演じてますよ。

――キャストも本当に豪華ですね。
「ウルトラマン」の黒部進さんも昔から知り合いなんですよ。オリジナルを知ってる人にとっては喜びのキャスティングですよね。「ウルトラセブン」の古谷敏さんに、「宇宙大怪獣ドゴラ」の夏木陽介さん、そして「宇宙大怪獣ギララ」の和崎俊哉さん。この辺のキャスティングはこだわりました。

――で、みうらじゅんにリリー・フランキーと。
「ぐるりのこと。」を観た女子が観てくれることを期待してね(笑)。

――主演は加藤夏希に加藤和樹とW加藤ですね。
夏希ちゃんは「JJ」(女性誌)のモデルもしてるから同世代の人気も高いし、和樹くんも女子人気抜群ですから。彼、名古屋出身なんです。ぜひ応援してあげて下さい。

――監督がずばりこの映画でいちばんこだわった部分は?
ぬいぐるみでやってるってことでしょうね。今回のギララは、67年版に忠実に作ってもらってるんですよ。素晴らしい怪獣ですから、そのままでいいんです。飛行機もね糸で吊ってるしね。日本の特撮の技術は、人形浄瑠璃みたいなもので伝統文化だと思うんです。CGもいいけど、境界線を越えちゃうとなんだかなって。ミサイルを発射させるのでも、糸で引っ張ってるから、うまくいかないとコテンって落っこちちゃう。NGなんだけど面白い。「ゴジラ」とかでも転んじゃって城を壊しちゃったり、意図しないことが意外と面白かったりする。だから、そこは大切にしていきたいですよね。あと、怪獣映画ならではの黄金律を今回はこれでもかと詰め込みました。怪獣退治に何度も失敗したり、謎の言い伝えや古文書があって、踊ってる人たちがいたり(振り付けはSMAPなどの振り付けもしている香瑠鼓)、防衛長官が威張ってたり、最後は必ずやめてくれってぐらい延々とバトルが続くっていうね、あれは面白かったな。

――そういえば、今回のギララはお茶目ですね。あれも、オリジナル通り?
ゲップしたり、笑ったり、踊ったりね。オリジナルは違いますけど、今回は東宝と円谷プロのいいとこどりをしたつもりです。あとは、テレビではできないことをやっています。クライマックスはこれでもかと職人芸が光ってるので注目です。なんとか、これで怪獣ブームを作って10年ぐらい作り続けたいなと。そのためには、あの手この手で興味をそそってヒットに結び付けたいです。

 目を輝かせながら話す河崎実監督の奇想天外なアイデアがたくさんつまった「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」は、ザ・怪獣映画ながらもふんだんに取り入れられた政治的ブラックジョークがオモローな娯楽作に仕上がった。今夏いちばんの怪作でありながら、快作となりそうな予感。ぜひ劇場で楽しんで!

(取材・文/ライター 大西愛)

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