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| ハリウッドの映画業界に身をおきながらも、独自路線で自ら作りたい作品を作り続けている稀有な映画監督M・ナイト・シャマラン。スピルバーグ大好きっ子だった映画少年も、今やハリウッドの大ヒット・メーカーのひとりとして肩を並べている |
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| 「僕の映画で世界各国を回ると、それぞれの国が違う反応を見せてくれるのが面白い。僕自身もインドで生まれて、その文化が身についてるんだけど、アメリカという真逆な文化圏で育っているから、両方の文化での体験が映画に結びついてるよ」 |
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| アメリカ東部で、ある日突然、自らの命を絶つという怪事件が連発する。原因不明のままパニックは拡大していき、人々は恐怖に脅えていく。教師のエリオット(マーク・ウォールバーグ)は、妻や友人と共に町から避難するが、やがて恐ろしい現象に直面していく |
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■「ハプニング」は7月26日(土)より日劇3ほか全国ロードショー [c]2008 TWENTIETH CENTURY FOX |
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【M・ナイト・シャマラン監督 プロフィール】 1970年、インドのポンディチェリー生まれ。医師の家系に生まれ、幼少期にアメリカ・フィラデルフィアの高級住宅地域に移住。8歳で8ミリカメラを手にして映画製作に目覚め、17歳までに45本もの自主映画を手掛ける。ニューヨーク大学芸術学部(Tisch School of the Arts)で映画を学び、1992年に卒業。同年初めての長編映画「Playing with Anger」を監督。1998年、初のメジャー映画「翼のない天使」(日本未公開)で脚本と監督を務める。翌1999年にブルース・ウィリス主演作「シックス・センス」がメガ・ヒットし、スターダムにのし上がる。その後「アンブレイカブル」(2000)、「サイン」(2002)、「ヴィレッジ」 (2004)、「レディ・イン・ザ・ウォーター」(2006)と、コンスタントにオリジナリティ溢れる内容のサスペンスを手がけている。
【STAFF&CAST】 監督・脚本:M・ナイト・シャマラン 出演:マーク・ウォールバーグ ズーイー・デシャネル ジョン・レグイザモ アシュリン・サンチェス(2008米/FOX)91分 ※PG-12

>> 公式サイト |
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予告編[ハプニング]
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M・ナイト・シャマラン監督 インタビュー(3分20秒) [ハプニング]
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「僕はみんなが怖がる映画を作ってるのに 僕自身はそういう映画は観ない」

M・ナイト・シャマラン監督。「シックス・センス」('99)でその名を轟かせて以来、「アンブレイカブル」(2000)、「サイン」(2002)、「ヴィレッジ」 (2004)、「レディ・イン・ザ・ウォーター」(2006)と、常に新感覚のサスペンス映画を放ってきた、稀代のストーリー・テラーである。最新作「ハプニング」では、アメリカ東部の街で起こった衝撃的な自殺現象によるパニックで、見る人々を震撼させる! そこでこの話題作を引っさげ、シャマラン監督が来日! 本作の製作秘話やテーマなどについて語ってもらった。
未曾有の恐怖に追い詰められていく人々の心情を赤裸々に描き出した本作。それは、9.11のテロ以降の社会的不安をも思わせる設定だが、監督としてはそのことを意識して描いたのだろうか。 「これを9.11前に撮ってたらやっぱりぜんぜん違う映画になってたと思う。今だからすぐにテロを疑ってしまうところがあるんだ。とにかく猜疑心が強いというか、アメリカでは引っ越してきた隣の人、周りの人やすべての他人が殺人鬼ではないかと疑う変質病的な部分がある。子供を守る時にも近寄れないというムードが社会にある時だからこそ、こういう映画を観て気づいてほしい」
これまで一貫して恐怖や死という素材を取り入れてきたシャマラン監督だが、監督自身が怖いと思うものって何なのだろう。 「子供の頃は怖いものがいっぱいあった。ひとりぼっちにされた時とか、暗闇とか、いろんなものが怖かった。僕すごく小柄だったしね。でも、大人になってからは逆に怖いものがほとんどなくなったんだ。怖いものがあると、逆にわざと自分から進んでいったりする。性格が変わったんだね。怖いものがあっても、それは成長するチャンスだと思って、敢えて挑戦していく。とはいえ孤立感や孤独については、今でも怖いけどね」 加えて映画監督という職業における孤立感についてこう語った。 「映画監督って一種特殊な職業だよね。成功すればするほど孤立化し、孤独を感じるってことがあって。これは、映画を作ってる人だけにしかわからないような部分だけど。だからこそ、同じ映画で共演したり、いっしょに仕事をした俳優や監督とは非常に親密になるんだ」 その後、恐怖について、こんなエピソードも語ってくれた。 「実は新しい家を買ったんだけど、古くて非常に広い屋敷なんだ。美しくてとてもいいところなんだけど、子供たちから『怖い映画を観ようよ』って言われた時、なんかそれを観ると家を怖く感じるのが嫌で観なかったんだ。思えば、僕はみんなを怖がらせる映画を作ってるのに、僕自身はそういう映画は観ない。ラブ・ストーリーかロマンスしか観ないんだよ(笑)」 「監督の映画を観れば、いちばん怖いですよね」とツッこむと、「そのとおり!」と白い歯を見せて笑ってくれた。
また、死後の世界やエイリアンなど、超常現象的なモチーフも常に取り入れた作品が多いが、人知では計り知れないそういう現象は、シャマラン監督にとってどういう意味をもつのか。 「いろんな現象を描いてきたけど、そういうものを通して何を信じるかということが大事なんだよ。通常信じるものといったら宗教などになってしまうんだけど、そうではないところでそういう話をしたい。たとえば、まったく知らない人に会った時、昔会ったような、デジャブみたいな感覚に陥ったりとか、自分では説明ができないことがたくさんあると思う。何を信じるかとか、そういうことを考えると自分が謙虚な気持ちにもなるし、要するになんでも知ってるということではなく、知らない部分がいっぱいあるって考え方が正しいんだと思う。だからこういう超常現象とかを使って、信じることを問いかけてるんだ」 |
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「僕のカメオ出演が有名になって しまったからやりにくいよ」

ご存知、ヒッチコックのように、シャマラン監督作では、いつもご自身のカメオ出演が話題になるが、「ハプニング」では、電話の声だけの出演になっていた。その理由とは? 「カメオ出演がだんだん難しくなってきてね(苦笑)。僕がカメオをやるってことが有名になってしまったから、それを探そうとするし、僕がもし変なところで出たらそこばかり見てストーリーを忘れちゃったりするかも……というマイナスな要素になってしまうところがあると思って。それに僕って独特な風貌なので、出ると『あ! なに!? あの30代のインド人!?』ってそっちに気をとられてしまうから、なかなか僕をキャスティングする場所ってないんだよ。コンピューター・オタクやクラブのオーナーのような役だとハマるんだけどね(笑)」
では、監督ご自身の主演作というのは、いつか実現されたりするのだろうか。正直、生のシャマラン監督は、スラリとしたダンディ・ガイだったのでびっくりしたのだ。 「演出しながら、自分自身が主演俳優としてやるのは非常に難しいね。監督がやらなければいけないパートは、照明から衣装からものすごくいっぱいあるから。俳優は自分の役に没頭したいわけだから、そのふたつを両方はできないなってことで、今は小さい役で満足してるんだ。もしも大きい役をやる場合は、映画自体がとってもシンプルなもの、たとえば舞台を映画化するくらいのものだったらできるかも」 実際に、いろんな監督から、俳優としての出演オファーは来るそうだ。 「でも、僕にオファーがくる役って、“隣に住んでるインド人”なんだけど、僕ってあまり英語がインド人っぽくないんだよね。だから、なかなかできないんだ。でも、いつかジェームズ・ボンドの映画に出たいな。インド人のスパイがいてもいいと思うんだけど(笑)」
作品を発表するごとに、「今度は何が来るんだろう!?」と、気持ちが駆り立てられる監督はそういない。もちろんすべてにおいてホームランを打ってるわけではないが、それでも“独自路線”を保ちながら、4番バッターの地位をキープしてる点はすごい。彼の監督作は、製作・脚本段階からすべてを司るという、偉大なる“インディーズ映画”なのだから。今後も今のまま、ぶいぶい言わせて頑張ってほしい。あ、でも、「007」で俳優としての出演も心待ちにしてま〜す!
(取材・文/MovieWalker 山崎伸子) |
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