阿佐ヶ谷
杉並区高円寺や中野、吉祥寺という個性豊かな街がひしめく中央線沿線。そんななかで阿佐ヶ谷は比較的地味なイメージで見られている。しかし、毎年8月には5日間で約55万人を動員する七夕祭りが開催され、いっきに中央線の主役に躍り出る。商店街の人たちが手作りする大きな飾りつけが街を彩るこの祭りだが、そんなアットホームさはこの街全体をおおう魅力であり、「中央線の下町」と地元民が口をそろえるゆえん。トンがった刺激にあふれる沿線のほかの街を尻目に、優しさとぬくもりにあふれるのがここ阿佐ヶ谷という街だ。
そんなスローライフ的な雰囲気を象徴するのが昭和のにおいをいまも漂わせるガード沿いの繁華街。レトロな街並みの中に飲み屋から名曲喫茶までが混在するなんでもありな混沌さに満ちた魅惑のストリートを堪能できる。さらに音楽系スポットの充実ぶりも見逃せない。ライブハウスや音楽バーが古くから発展していて、ジャズやブルース、ブラックミュージックのファンなどが足しげく通うという。
高円寺や吉祥寺は若者が楽しむには絶好の街だが、阿佐ヶ谷は素朴さと上品さが同居する、大人に似合うスローな優しい街。そして末永く愛せる街なのである。
アクセス
(J)中央線新宿駅から快速で8分
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かつて桃園川の浅い谷地であったことに由来してその名がついたと言われ、中世には阿佐ヶ谷氏が支配して阿佐ヶ谷村を形成した。なお、伝統的に「阿佐ヶ谷」と表記されて現在も駅名にその名残があるが、地名としては1963年に「阿佐谷」に統一されている。
”ガードが駅ビルとして整備された阿佐ヶ谷は、ガード沿いにレトロな商店街や飲み屋街が林立。スターロード、一番街、いちょう小路など奥深い魅力を秘めた通りを歩き、ディープな阿佐ヶ谷に迫りたい。
お隣高円寺の阿波踊りと並び、中央線沿線を代表するビッグイベントが阿佐ヶ谷七夕祭り。阿佐ヶ谷パールセンターを舞台にことしで54回目を数える歴史ある祭りなのだ。
山下洋輔、井野信義、池田篤といった日本を代表するジャズメンの出身者が多いこの街。ゆえに、ジャズを筆頭として音楽バーが実に多い。いずれも、安価で気軽に楽しめる“庶民派ムード”が人気。
「仮面の告白」「愛の渇き」などの代表作を通じ、戦後を代表する小説、戯曲、論評家として、多彩な能力を発揮した三島由紀夫。一方で彼は、ボディビルで身体を鍛えたり、剣道を通じて武道に傾倒するなど、心身の鍛錬にも余念がなかった人。そんなエピソードを象徴するスポットが、駅から徒歩約5分、中央線路沿いにある「石橋ボクシングジム」だ。三島が晩年足しげく通っていたこのジムは、バンタム級の元日本チャンピオン、石橋広次氏が開設。当時、三島に指導した同会長は、残念ながら他界されたが、遺志を受け継いだ練習生約30名が、いまもここでサンドバッグを揺らしている。
この街の不動産
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