世田谷
世田谷区三軒茶屋と下高井戸を結ぶレトロな電車・世田谷線のほぼ真ん中に位置する世田谷駅。名前の響きとはうらはらに、どこか懐かしさを残すこの街では、毎年12・1月の15・16日の4日間、「世田谷ボロ市」が開催される。江戸時代から約420年にもわたって続くこの市は、いまも昔もこの街の一大イベント。毎年、延べ30万人が訪れ、骨董品や古着、洋服、雑貨など、約600の市がたつ。いまや名物となった代官餅には、終日行列が絶えないほどの盛況ぶりだ。
そんな名物市で盛り上がるこの街の素顔は、閑静な住宅街と昔ながらの商店が融合する人情味あふれる場所。都内でありながら無人駅というだけに、“東京の田舎”というのがぴったりなのんびりとしたムードが漂う。だが、周辺には、全国的に人気のケーキ店や連日行列のできる肉まん店など、えりすぐりの名店が点在。駅周辺だけで、7店舗が点在する焼肉激戦区であることも見逃せない。
江戸時代からにぎわった歴史の古い街だけに、代官屋敷や郷土博物館などをはじめとする史跡や名所もそこかしこにある。街全体がにぎわうボロ市で買物三昧を楽しんだら、歴史探訪しながら、評判の一軒を訪ねてみてはいかが。
アクセス
(東)世田谷線三軒茶屋駅より6分、(東)世田谷線下高井戸駅より10分
TOPICS
世田谷ボロ市。毎年12、1月の15・16日に開催されている名物市。1578(天正6)年に小田原城主・北条氏政が開いた楽市が起源。江戸時代になると正月用品を売る歳の市の色彩が強くなり、明治20年代から年4回の開催が定例化。東京都指定無形文化財にも指定されるなど、歴史ある伝統行事だ。
たいやき ちよだのたい焼き。創業40年のたい焼き専門店。初代店主が近くの国士舘大学の学生のため、一つでもお腹いっぱいになるよう作られたというだけあり、型からはみ出るくらい大きな皮のなかにあんがたっぷり詰まっている。現在も二代目夫婦が変わらぬ味を守り続ける。
古くは安土桃山時代末期までは、狭い谷地を意味する「せた狭(せたかい)」と呼び、それが「世田ヶ谷」→「世田谷」と変化したとか。また、古書によると、多摩郡勢田(せた)郷に含まれていたことから、いつしか世田谷になったという説も。
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