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| 2月14日(土)より、テアトル新宿にて公開 |
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「18、9歳くらいのときに風俗に行ってぼったくられたときに苦い思いをした経験が、“あそこ”に生かされてます」と井口監督 “あそこ”はどのシーンでしょう? |
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最後の方の劇中にお腹だけ特別出演している井口監督 「あのときは血(ノリ)だらけで演出してましたね〜」 |
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「基本的には世間からはぐれた孤独な存在の2人。本来なら恋愛関係とかにならない2人が一瞬心を結びつけた時の笑顔を撮りたかったんです」と井口監督 [C]IMAGE RING |
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監督・企画・脚本・撮影・編集:井口昇 出演:荒川良々 新井亜樹 伊勢志摩 村杉蝉之介 唯野未歩子 乾貴美子 松尾スズキ (2003/イメージリングス)110分 PG-12 【プロフィール】 1969年生まれ。高校時代より映画を撮り始め、数々の作品を発表する。自主映画「クルシメさん」('97)で監督として注目を集める一方、<大人計画>の舞台や、映画などで役者としても活躍。出演作に「忘れられぬ人々」('01)、「いたいふたり」('02)のほか、庵野秀明監督の「キューティーハニー」(夏公開予定)が公開待機中。普段はAV監督としても活動している。

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異色AV監督が手掛ける純愛映画 「恋する幼虫」は壮大なラブストーリー

のぞき見隊が大注目の井口昇監督新作「恋する幼虫」がいよいよ2月14日から公開になる。井口監督…と聞いてもピンとこない人、この名前を頭に刻み込んでほしい。 本業は主にスカトロ系のAV監督。ただ特異なキャクターを生かし<大人計画>の舞台や映画に役者として出演したり、エッセイを書いたりと幅広く活躍している才人なのだ。映画長編デビュー作の前作「クルシメさん」は、一般的な認知度こそ低いものの、コアなファンを獲得しているカルト作品だ。 そんな異色監督が描く恋愛映画は、やはり一筋縄ではいかない。「恋する幼虫」はピュアなラブストーリーでありながら、SF、ホラー、コメディの要素がふんだんに盛り込まれためちゃくちゃなエンターテインメント作品。しかも出演者もタダ者ではない人たちばかり。主人公を演じるのは、「ピンポン」('02)のキャプテン役など映画やドラマの脇で強烈なインパクトを放つ荒川良々。その相手役には、井口監督の前作「クルシメさん」('97)でもヒロイン役を演じた新井亜樹。そして2人が所属する<大人計画>から松尾スズキと村杉蝉之介、伊勢志摩も参加し、そのほか唯野未歩子、乾貴美子など個性的な面々が出演する。 こんなおもしろそうな作品、見逃してはもったいない! まずは井口監督自身の口から「恋する幼虫」の裏話を聞き出して、映画を観る前にテンションを高めよう。 |
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「クルシメさん」から「恋する幼虫」へ 主人公フミオに荒川良々がはまったワケ

前作「クルシメさん」で井口監督は2人の女の子の愛憎を描いたわけだが、今回はフツウ(?)の男女の恋愛を取り上げたかったのだとか。 「次撮るなら男女の話。それも女性軍対男性軍ぐらいの物語がしたいなと。今回の映画ではやりたいことが4つあって、ひとつは恋愛、もうひとつはホラー、そして性描写のないSEXと、あとは男女の対決。一種のアクション映画というか精神的男女バトル。しかも30代の男女ばっかり出て来て、みんな幼稚なことを言ってるというような(笑)。そんなことをやってみたいなと思っていました。ただそれがひとつになるまで時間がかかったんですよね」。 確かに、前作から「恋する幼虫」までの6年、井口監督の長編を劇場で観ることは出来なかった。実は「クルシメさん」完成の直後から同作のイメージはあったもののなかなか取り掛かれなかったのは、本業のAV監督業が忙しいこともあったのが、主人公フミオにぴったりくる人が見つからなかったことも原因にあったそう。 「サディステックな面もあるんだけど弱い面もあって、SとMを行ったり来たりするキャラクターが出来る役者さんは誰だろうと。ある時たまたま荒川さんと一緒に飲んで彼が酔っ払った姿を見て、荒川さんがフミオをやったらおもしろいんじゃないかなと思ったんです。荒川さんは普段すごくシャイなんですけど、酔っ払うと人に絡んだり饒舌になったりするおもしろい人なんですよ」 待望の主人公役の荒川良々さんは、井口監督の期待以上の働きを見せたそう。カメラが回っていないときも素でおもしろい動きをしていて、監督が演出をしなくても勝手に主人公をおかしなキャラクターにしてくれたとか。劇中で、衝撃の事件が起こったときに見せる驚きの表情は、監督自身も絶賛! |
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ピュア・ラブストーリー「恋する幼虫」 結末は井口監督的ハッピーエンド

あまりインタビューをしなれないのぞき見隊の見当違いな質問にも丁寧に答えてくれる井口監督。調子に乗ったのぞき見隊はいろいろな質問をぶつけてみた。 新井亜樹さんの2作続けてのヒロイン起用に、新井さんは井口監督にとってのミューズですか?と聞くと、「そうですね〜」との答え。「女優としていろいろな面が出せる方ですから。新井さんもけっこうかわいいところと、小意地悪なところもあったりして。僕、日常でもよくいじめられるんですよ。トイレに入っているとトイレの電気を消されたり、ものを隠されて笑われたり」と思わず笑ってしまうエピソードも披露。食事のシーンがエロティックだったとの感想を言うと「人が物を食べている姿が僕はすごく大好きで、やっぱりどんなに澄ましていても口に何か物を入れるときはまぬけな顔になるじゃないですか。こういう顔に」と身振りを付けて説明してくれる井口監督。そのあと笑いながらこんな告白をしてくれた。「食べるために口を開けたときとクロールの息継ぎの顔がとにかく好きなんですよ」。ええっ! 衣裳では、普段はおしゃれな出演者たちをこの映画でいかにカッコ悪く撮るかを考えたという井口監督。結局松尾スズキさんには、猫の毛だらけのスタッフの普段着を着せたそうなのだが、松尾さんからは「俺今までいろんな衣裳を着たけど、猫の毛が付いてるのは初めてだよ」とお誉め(?)の言葉をいただいたとのこと。 のぞき見隊は勢いに乗り、「恋する幼虫」の核心部分も質問してみた。なぜこんな結末に? 「僕らが子供の頃にあった映画や漫画って世紀末ものが多かったんですよ。それに影響を受けましたね。絶対1999年7月に僕は死ぬんだって思ってました。でも1999年過ぎて『あっ生きてるじゃん俺』って。そのとき、終末ものを描いてみたいなと思ったんです。だから『恋する幼虫』の結末は、(脚本を書く)かなり最初の方から浮かんでいて、最後はそこに持って行きたいと自分の中でイメージしてました。結末は賛否両論あると思うんですが、僕的にはハッピーエンド。ああいう愛の終わりを迎えられると素敵じゃないかと思うんですよね」 のぞき見隊は「恋する幼虫」の結末を見て幸せな気分になりました。この賛否両論あるという結末を劇場で確かめてください。映画のおもしろさはのぞき見隊が保証します! (取材・文/木村恵子 ワークス・エム・ブロス) |
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