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2004.10.29(金)更新
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)
「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」
シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督
本作のマル秘トークが炸裂した3時間
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督本作のマル秘トークが炸裂した3時間
この日は矢口監督(右)に「スウィングガールズ」の魅力をたっぷりと語ってもらった他に、ニューシネマワークショップ(以下NCW)をより知ってもらおうと、主宰の武藤起一(左)氏が今の映画業界状況とあわせてNCW自体の説明会も開催(12月18日(土)と1月16日(日))。映画業界を目指している方は、是非受講してみては?
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督本作のマル秘トークが炸裂した3時間
70名限定のため、受付開始早々に売り切れた本講座の会場の様子。¥1500といったリーズナブルな値段で、3時間も貴重な話を聞くことが出来るといった魅力も人気の理由の1つ
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督本作のマル秘トークが炸裂した3時間
「ビッグバンドとは、ドラム、ギター、ベース、ピアノ…」とホワイトボードに書いて説明する矢口監督。受講生のほとんどが、テープに収めたり、メモを取ったりと、熱心な様子に驚かされた
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督本作のマル秘トークが炸裂した3時間
「現場は“なまもの”ですから、早めに設定しても結局は無駄になってしまう。そこで、翌朝4時に起きて絵コンテを描き、ロケ地へ出発する寸前に仕上げ、スタッフに配っていました。絵コンテは、ピンチを助け、チャンスをより拡げてくれた」と矢口監督。一般の方の目に触れることはあまりない貴重な絵コンテ集は、“矢口ワールド”が満載で必読の一冊「『スウィングガールズ』絵コンテ集」(矢口史靖著/2100円(税込))キネマ旬報社刊
【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(4)「NCWクリエイティブセミナー2004 autumn」シリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾は矢口史靖監督本作のマル秘トークが炸裂した3時間
「“音楽だけで心情を語らせる”ということを、相当あちこちのシーンでやっているんですよ。“大丈夫かな?”と思いつつも、うまく表現出来ていたので、狙いとしては正解だったかな」と矢口監督。この写真を見ただけでも“ガールズ&ア・ボーイ”が心と体で“スウィング”しているのが十分伝わってくる。これも矢口監督だからこそ成せる技か!?
[c]2004 フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通

STAFF&CAST
監督・脚本:矢口史靖 製作:亀山千広 出演:上野樹里 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 豊島由佳梨 平岡祐太 竹中直人 白石美帆 小日向文世 渡辺えり子 谷啓(2004東宝)105分
>> 公式サイト

MovieWalker「予告編・動画」一時閉鎖のお知らせ
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矢口史靖
>> 【関西「スウィングガールズ」おっかけ隊】(1)米沢撮影現場レポート
>> <NONA REEVES奥田健介のエンドロールを待てなくて>第11回
>> ニューシネマワークショップ公式HP
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本講座でも“矢口ワールド”が満載!
3時間分の“ワクドキ感”を皆さんにおすそ分け!!


 “映画の世界で生きたい人のための本格的ワークショップ”をキャッチフレーズに、1997年に開講されたニューシネマワークショップ(以下NCW)。NCWでは、クリエイティブセミナーのシリーズ講座「映画はこうしてつくられる」の第6弾を9月5日(日)に開催。今回のゲストは「ウォーターボーイズ」(’01)の矢口史靖監督が、ジャズに目覚めた女子高生の奮闘を描いた最新作「スウィングガールズ」を引っさげて3年ぶりに登場。特に20代から30代の年齢層が目立ったが、「スウィングガールズ」効果か、中には制服姿の女子高生の姿も。矢口監督は、「え!? コスプレじゃないよね??」と真顔で聞いていたが、そんな誰もが気になる“ツボ”を見事に押してくる“矢口ワールド”全てが私は大好きなのだ。
 本講座は、主に最新作についてのマル秘トークを中心に、撮影時に使用した絵コンテを紹介したり、メイキング集を流したりと、様々な話題を織り交ぜつつ盛り沢山の内容で行われた。
「実は監督を辞めようと思ってた」(矢口監督)
果たして衝撃発言の真相は…??


 ネタバレ寸前のギリギリトークを繰り広げ、多くのファンを魅了。終始和やかなムードでアッという間の3時間だった…と書きたいところだが、矢口監督から、「実は『スウィングガールズ』をやる前は監督を辞めようかなと思っていました」との衝撃告白が飛び出し、観客から「エーッ!!」と、どよめきが起きる一幕もあった。

「時期的には『ウォーターボーイズ』が終わった頃ですね。毎日どこまでうまくいけるかっていう不安を抱えている訳ですよ。で、クランクインの1週間前くらいになると、なくなりゃいいのに! って常に思ってました。撮影がその日に終わっても、帰りのバスの中でくよくよ考えたり。毎日ベストを目指しても、100%うまくいったっていうのは、なかなかなく後悔ばかりで。でも、『スウィングガールズ』の現場は毎日楽しくて永遠に続いて欲しいって。後悔しないで進むという監督としての現場での粘りが出たのが、キャストやスタッフに通じたのか、1人残らず面白くしようっていう意識が感じられたんですよ。こんなに集中した気分が、いっぺんに確実に集まってきて、誰もよそ見をしていないというのを初めて感じたので、周りに教えられているという実感が毎日あってね。こんなに面白かったから、次はもっと面白くデキルカナ? って前向きに考えるようになりましたね

 撮影現場がいかに厳しく大変なところだったか。映画の裏の世界は観客からは全く見えない。去年の夏、私がエキストラとして参加した時、撮影現場で出演者やスタッフらと楽しそうに会話をする、笑顔を浮かべた矢口監督の姿があった。そんな姿を目にしていただけに、想像を絶する過酷な“心の試練”と戦っていたとは思いもよらなかった。挫折や苦労を乗り越え、悩みが喜びへと転換出来たからこそ大ヒット作が誕生したんだね。なるほど。

 ところで、今でも辞めたいって思っているの? もう名作は誕生しないの?? そこが一番気になるところ。本心を聞かせて!

「今はですね、“もう最高じゃん!”って悩みもなく、確実に面白くできたと思っているくらいですから、オレは監督に向いている。アレだけ悩んだ日々はなんだったんだろう? って自信がついたので大丈夫。監督業は続けます!!」

 と言い放った瞬間、受講生らから“ホッ”と安心した表情が見えた。これからも“矢口節”たっぷりの作品が楽しめることに感謝。ありがとう。これからもずっと応援していますよ。
「『スウィングガールズ』は劇場でしか味わえない
共有体験が一番面白いように製作」(矢口監督)


 最後に矢口監督は、80年代の“ねるとん風”に声を荒げ「ちょっとまったー!!」と一言。突然の出来事に何事か(笑)!? と皆さん驚いた様子。

「『スウィングガールズ』は劇場で観たほうが明らかに面白いと思います。なぜなら、クライマックスでは、音楽祭のシーンがあるんですが、劇中の客席にいる大勢の観客と、本作を観に来ている大勢のお客さんが一体となって観ることによって生まれる臨場感が1番楽しめるように作ってあります。これをお茶の間や1人で観ても全然感動は足りないと思います。つまり、映画館で見知らぬ人とでも共有体験が出来たり、スクリーンとの交流が楽しめるってこと。きっと鳥肌が立つくらい感動すると思いますよ。映画館で観てもらえれば、今言ったことは絶対に“なるほど!”って分かってもらえると思います」

 自宅のテレビでも構わないという人もいるかもしれないが、私の場合、映画は可能な限りスクリーンで観ている。迫力の大画面や音を場内の人と共有し、見知らぬ人とでも一緒に“何か”を感じたいからだ。
 「スウィングガールズ」をまだ観ていない人は、
「『矢口史靖』という看板を抱えている以上、お客さんが望んでいる“ツボ”を押さない訳にはいかない。“矢口映画”を沢山見ている方は、服をめくって準備をして待っていて欲しい。そして、しっかり押してあげたいですね。あえて外すみたいなことはしません」
という矢口監督の言葉を信じて、安心して観て欲しい。心身ともにほぐされ、楽になり、リラックスできる指圧さながらの気分を味わえるような、観終わった後、とびきりハッピーな気分で“何か”を感じるハズ。それでもDVDやビデオが出るまで待つという方がいれば…。「劇場で観た方が何倍もお得ですよ!!」と、言っておきます。

(取材・文/MovieWalker編集部・須藤民子)


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