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2005.3.3(木)更新
【合同インタビュー】
潜水艦アクション大作「ローレライ」で
祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
【合同インタビュー】潜水艦アクション大作「ローレライ」で祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
「日本で戦争映画を描く場合、歴史的事実もあり難しいと思いますが、原爆って切り口は日本らしい作品になると思います。戦争が、身近に感じる世の中だからこそ、非常にいいタイミングなのかなとも思います」と語る役所広司。長崎県出身の彼らしい発言だ
【合同インタビュー】潜水艦アクション大作「ローレライ」で祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
「CGと演技が一体感を生み出していて、すごく迫力のある作品に仕上がりました。音もジョージ・ルーカスのスタジオで録ったので、すごく臨場感ある音となっています。ぜひ、映画館で観て欲しい作品です」とPRする妻夫木聡。その表情はやり遂げた達成感と自信に満ち溢れていた
【合同インタビュー】潜水艦アクション大作「ローレライ」で祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
タイトルの「ローレライ」とは、潜水艦・伊507に搭載されたローレライ・システムのことで、美しい歌声で舟人を誘惑して船を難破させたというドイツのライン川に棲む魔女になぞらえたもの。歌姫ヘイリーが歌う「モーツァルトの子守唄」は、そんな魔女の歌声を彷彿させる
【合同インタビュー】潜水艦アクション大作「ローレライ」で祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
潜水艦を舞台に熱いドラマを繰り広げた役者たち。役所広司をはじめ、柳葉敏郎、ピエール瀧、國村隼など、ベテラン俳優たちが味わい深い演技で脇を固め物語に深みを与えた
【合同インタビュー】潜水艦アクション大作「ローレライ」で祖国を守る艦員に扮した役所広司と妻夫木聡を直撃!
ローレライ・システムを唯一起動できる謎の女性オペレーター、パウラに扮するのは、今後の活躍も楽しみな香椎由宇。透明感あふれる美しさの中に、真の強さを持つ戦う女性を好演した
(c)2004 フジテレビジョン・東宝・関西テレビ放送・キングレコード

【役所広司 プロフィール】
1956年長崎県生まれ。1978年、仲代達矢主宰の「無名塾」に入る。舞台やテレビで存在感を発揮し79年に映画デビュー。周防正行監督の「Shall we ダンス?」(’96)で96年度日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ、各映画賞を総ナメ。その後も、「うなぎ」(’97)、「どら平太」、「EUREKA(ユリイカ)」(2000)、「突入せよ!『あさま山荘』事件」(2002)など国内外の映画祭をにぎわす作品に主演。日本アカデミー賞では、7年連続で優秀主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げる。近作に、「東京原発」、「油断大敵」、「笑(わらい)の大学」、「 レイクサイドマーダーケース」(2004)があり、待機作としてハリウッド大作「SAYURI」(12月公開予定)が控えている。

【妻夫木聡 プロフィール】
1980年福岡県生まれ。1998年にテレビドラマ「すばらしき日々」でデビュー。初の主演映画となった「ウォーターボーイズ」(2001)で、2001年度日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、数々の映画賞を受賞。以後、「ドラゴンヘッド」、「ジョゼと虎と魚たち」(2003)、「69 sixty nine」(2004)など続々と主演作が公開され、若手実力派俳優として多くの監督から熱い眼差しを注がれている。他作に、「さよなら、クロ」、「ジョゼと虎と魚たち」(2003)、「きょうのできごと a day on the planet」、「約三十の嘘」(2004)がある。4月2日(土)公開の「真夜中の弥次さん喜多さん」が待機中。

【STAFF&CAST】
監督:樋口真嗣 製作:亀山千広 原作:福井晴敏 脚本:鈴木智 出演:役所広司 妻夫木聡 柳葉敏郎 香椎由宇 堤真一 石黒賢 佐藤隆太 ピエール瀧 國村隼 鶴見辰吾(2005東宝)128分
■3月5日(土)より日劇PLEXほか全国東宝邦画系にてロードショー

>> 公式サイト

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「樋口真嗣監督の最初の実写監督作は
ぜひ参加したいと思っていました」(役所広司)


 第二次世界大戦末期を舞台に、広島、長崎に続く、第3の原爆投下を阻止するため出撃した潜水艦「伊507」の乗組員たちの熱い闘いを描いた潜水艦アクション大作「ローレライ」。本作で、伊507の艦長、絹見真一役を演じた役所広司と、作戦のカギを握る特攻兵、折笠征人役の妻夫木聡が、本作に賭けた熱い思いや撮影中のエピソードを披露してくれた。

 映画化を想定した上で、作家・福井晴敏と樋口真嗣監督が核となる構想を共同考案。それをもとに、福井が原作小説を書き上げ、樋口監督が映画化するという新しい試みで話題になった本作。
 この斬新な企画に興味を持ったという役所広司は、出演の動機について、「もともと福井さんの作品のファンだったですし、僕たちの間では、樋口監督がいつ実写映画を撮るのかが噂になるぐらいの才能の持ち主だったので、最初の実写監督作にはぜひ参加したいと思っていました」と話す。

 一方、妻夫木聡の心を掴んだのは、脚本だった。
「最初は、潜水艦の戦争映画という部分に興味を持って脚本を読んだら、それ以上に感動したんです。ひとりひとりの人間の生きていく様や、男たちが守ろうとしたものがしっかりと描かれているところに共感を覚えました。今回、役所さんと共演できたのは僕も嬉しかったんですけど、僕以上に親父が喜んでました(笑)」と笑顔で話す妻夫木は、役所の魅力を教えてくれた。
「人間としても、役者としても想像以上に大きい心を持っていて、父のような安心感がありました。一緒に芝居をすると、自由になれるというか、新しい自分が見えてくる。自分だけじゃなく、相手のことも引き出してくれる大きくて優しい人。僕は大好きです!」
「監督も特技監督も樋口監督だったから
CGと芝居の一体感が生まれたと思う」
(妻夫木聡)


 樋口真嗣監督と言えば、平成「ガメラ」シリーズの特技監督をはじめ、日本映画界のクリエイティブな部分を担い絶大な支持を集めるひとり。そんな監督の演出を妻夫木はこう分析する。
「今回、監督も特技監督も樋口監督だったんですけど、人の芝居をつけている時もCGとのバランスをすごく考えていたし、芝居にCGを合わせるようにしてくれていたのですごくやりやすかったです。説明も解りやすいのでズレが生じず、結果的にCGと芝居の一体感が生まれたんじゃないかなって思います」。
 対する役所は、「演技指導で、言葉で解らない時に監督が演技をやって見せてくれるんですが、ますます解らなかったですね(笑)」と爆笑エピソードで会場を沸かせた。これも信頼関係で結ばれていることの証である。

 第二次世界大戦末期が舞台という設定上、坊主頭の登場人物を想像してしまうのだが、意外にも乗組員たちの髪型は自由である。そんな疑問に役所が答えてくれた。
「(第二次世界大戦末期)当時大学生で潜水艦に乗っていたという方が、撮影現場に指導に来てくれていたんですけど、海軍の中でも潜水艦乗りは、頭をぶつけることが多かったので、髪を伸ばしている人が多いという話でした」。
会場内が「へぇ」の嵐に包まれていると、同席していた亀山千広プロデューサーが、「利に適ってますよね。史実に忠実にするため、そういうことはちゃんと調べて、潜水艦での役者たちの行動もちゃんと検証しながら撮っていますので、そこは間違ってないです」と断言。リアルな迫力は、そんな製作者たちの努力のたまものなのかもしれない。
「微妙な表情や汗ひとつでアクションになる
潜水艦映画ならではの面白さを味わった」
(役所広司)


 潜水艦という制約された狭い空間の中での演技に加え、CGを多用した現場での撮影は、俳優たちにとって大きなチャレンジにもなっている。
「監督は、敢えて狭い感じを出すため、撮影しやすいようにセットの壁をとっぱらったりということはしませんでした。だから、20畳足らずの空間に、キャストだけでもいっぱいのところに、スタッフも入るので本当に狭い状況でした。動きや、表現が制限される状態の中では、ちょっとした表情や汗ひとつとっても、大きなアクションになるんです。それは、役者としてやりがいがありましたし、潜水艦映画ならではの面白さですよね。CGとの合成シーンにしても、ブルーバックという何もない中で、方向性とイメージの説明だけを頼りに演技をする訳ですが、セットとかに頼らず全てを想像で演じることが、これからどんどん必要になってくるのを実感しました。舞台とかでは俳優の演技だけで、物語の世界を見せるのが当たり前ですから、俳優としての基本が求められているということですね」と、撮影を振り返る役所の言葉からは、俳優としての醍醐味を存分に味わった喜びが感じられた。

 邦画では、久しぶりの戦争エンタテインメントとなる本作。迫力ある映像と臨場感たっぷりの音に加え、画面いっぱいに広がる俳優たちの熱気は、スクリーンで味わうのが一番。この春、いよいよ始動する「ローレライ」。準備が整ったら映画館にて乗艦だ!

(取材・文/編集部・大西愛)

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