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エリア・カザン問題の根の深さ?

2/28(日本時間)に発表された、第77回アカデミー賞授賞式でも、監督賞を受賞できなかったマーティン・スコセッシ監督。そろそろ受賞してもいいのでは?と言われていたが、今回、通算7回目(監督賞5回、脚本賞2回)の落選となった。もっと受賞できない人も多いので、スコセッシだけが駄目というわけではないが、「アビエイター」もまさかの作品賞落選で、さすがに、噂好きのハリウッドでは、彼の受賞できない理由(深く嫌われてる理由?)について、様々な憶測が飛び交っている。以下は、その噂の一部。
【マーティン・スコセッシが アカデミー賞を受賞できない理由】
(順不同)
1)「タクシー・ドライバー」('76)以外、
大ヒットを飛ばした事がない。
※アカデミー賞は映画業界の賞なので、映画業界を潤した経験がほとんどないのは、大きなマイナス。
2)ニューヨーク派の監督は、
ハリウッドでは嫌われている。
※シドニー・ルメット、ジョン・カサベテス、スパイク・リー、ジム・ジャームッシュ、ノラ・エフロンなど、アカデミー賞では、ほとんど無視されている。唯一受賞したウディ・アレンは、俳優出身監督なので、受賞時には、ロバート・レッドフォード、クリント・イーストウッドなどのグループと捉えられていた。
3)エリア・カザンに名誉賞を渡したことを
許さない人が大勢いる。
※現在の大勢の意見はコレ。 エリア・カザンは、「エデンの東」、「波止場」、「欲望という名の電車」などで知られる名匠だが、“赤狩り”の風が映画界に吹き荒れた1952年、多くの映画人が証言を拒否する中、カザンは8名の映画人の名を密告し、密告された映画人たちは、映画界を追放された。そして、その行為とその後の大きな影響はカザンの死後(2003年没)の現在に至っても「裏切り者」として非難の的となっており、スコセッシはカザンが生存中に名誉回復するために1998年度アカデミー賞授賞式で名誉賞を受賞できるように尽力したが、授賞式に際してカザンは激しく非難された。中継の映像では、ニック・ノルティ、エド・ハリスらが拍手も送らず睨み続け、リチャード・ドレイファスは、「カザンは賞賛を受けるべき人物ではない。彼は無害だったようにも見えるし、ひょっとすると正しかったように見えるかもしれないが、本当は彼は間違っていたし、無害ではなかった」と声明を発表した。
表立っては非難されていないが、「スコセッシは、カザンに名誉賞を送る運動を行うべきでなかった」という声は、その時から根強くあり、カザンの密告の影響を受けた者や、その関係者は、映画人の中に、まだ数多く存在している。そのため、彼は、作品の良し悪しに関わらず、一生アカデミー賞を受賞できないとも、噂されている。
(MovieWalker江崎毅) |
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