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2005.4.15(金)更新
【動画・単独インタビュー】
人気漫画家、井上三太作品の初の映画化「隣人13号」で
自分の中の狂気が暴走する恐怖を小栗旬が熱演!
【動画・単独インタビュー】人気漫画家、井上三太作品の初の映画化「隣人13号」で自分の中の狂気が暴走する恐怖を小栗旬が熱演!
映画などで見せるナイーブな一面とはまた違い、明るく快活にインタビューに応じた小栗旬。その印象は、スマートな好青年! この日、名古屋で取材に答えた彼は、名古屋名物・手羽先を食すのをとても楽しみにしていました
【動画・単独インタビュー】人気漫画家、井上三太作品の初の映画化「隣人13号」で自分の中の狂気が暴走する恐怖を小栗旬が熱演!
監督は本作が映画監督デビューとなる井上靖雄。ミュージック・ビデオの世界でアーティストから絶大な支持を得る井上監督だが、映画でもその手腕を発揮。小栗も「この人に任せておけば大丈夫と思ってました」と全面的な信頼を語った
【動画・単独インタビュー】人気漫画家、井上三太作品の初の映画化「隣人13号」で自分の中の狂気が暴走する恐怖を小栗旬が熱演!
「いま、会いにゆきます」での妻を愛する優しい表情とは打って変わり、全身から憎しみを撒き散らす13号を演じた中村獅童。その鬼気迫る迫力に、有無を言わせぬ恐怖が倍増だ
【動画・単独インタビュー】人気漫画家、井上三太作品の初の映画化「隣人13号」で自分の中の狂気が暴走する恐怖を小栗旬が熱演!
13号の復讐のターゲット、赤井トールを演じた新井浩文の演技も見逃せない。何よりも大事な家族を守るために13号と戦おうとする赤井を、重厚な存在感で演じきった
[c]2004 井上三太/「隣人13号」製作委員会

【PROFILE】
1982年東京都生まれ。テレビドラマ「GTO」(’99)、「ごくせん」(2002)、「STAND UP!」(2003)などに出演し、注目を集める。映画では、「あずみ」(2003)と続編「あずみ2 Death or Love」(2005)に連続出演、ほか「ロボコン」(2003)、「イズ・エー」(2004)などがある。また、蜷川幸雄演出のシェークスピア劇「ハムレット」(2003)、「お気に召すまま」(2004)など舞台でも活躍。今後も、ドラマ、映画、舞台などが控える

【STAFF&CAST】
監督:井上靖雄 原作:井上三太 脚本:門肇 歌:平川地一丁目 出演:中村獅童 小栗旬 新井浩文 吉村由美 石井智也 松本実 三池崇史(2004メディア・スーツ)115分・R-15

■「隣人13号」はシネクイントで上映中、名古屋では国際シネマで5月14日(土)より公開


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「やられているのはずっと僕ですから!
ふたり一役はおもしろさと大変さを感じました」


 いじめられっ子だった村崎十三と、彼の中に生まれた凶暴なもうひとつの人格13号による壮絶な復讐を描いたサイコ・サスペンス「隣人13号」。スピーディーでストリート感覚溢れる作風で、若い世代から多大なリスペクトを受けている人気漫画家、井上三太の作品が、今回初めて映画化された。

 主人公、村崎十三を演じたのは、映画、ドラマ、舞台などで活躍する、まさに“旬”な若手俳優、小栗旬。彼自身、「僕からどんな役でもいいから参加したいと言ったんですが、まさか十三をやらせてもらえるとは!という感じでした」と語るほど、実はかなり以前からの井上三太ファン。それだけに、今回の役には彼なりの思い入れも強かったようで、インタビューにもいきいきと答えてくれた。

 注目すべきは、村崎十三を小栗旬、その別人格13号を中村獅童が演じるという、ひとり二役ならぬ、ふたり一役のキャスティング。外見も雰囲気も全然違う彼らが一人の人間の異なる人格を演じ分けることで、十三の中に存在する狂気の部分が、暴走する13号というはっきりとした形となって観客の恐怖をあおる!
 「最初に獅童さんに会った時に、十三と13号があまりに正反対だから、お互いのことを意識すると逆におもしろくないかもしれないって話したんです。実際、村崎十三の0から80まで(の感情)を作るのが僕の作業で、獅童さんは80から100までを作る作業だったんですね。僕が80までを演じた後13号に変わるので、あの後どうなったんだろうなぁと思いながら現場に行くと、『獅童さんがやるだけやって、ここから俺になるんだ』みたいに、演じる自分にも焦燥感のようなものがあって、僕の場合は芝居と十三の環境がうまくリンクしていたんですよね。逆に獅童さんは、プロセスも踏まずに常に怒っていなくちゃいけないから、テンションをいきなりそこに持っていくのがかなり大変だったと思います」

 「ただやられてるのはずっと僕なんですよ! 普段ならその悔しさを次の芝居にぶつけられるんですけど、今回はそこで『小栗さん、お疲れ様でした〜』って終わるんで、不完全燃焼みたいな感じで残っちゃって、イライラしながら車で帰ることもありました(笑) 。結果的に(十三という人間の)幅がすごく広がったと思うので、そういう意味で、今回ふたりで一人の人間を演じるということのおもしろさと大変さを感じたんですね
「お芝居じゃなくて
仕事で泣いたのははじめてでした」


 自分を邪魔をする者は躊躇なく消し去っていく13号は、その冷酷無比な狂気たるもの、スクリーンの中とはいえ観ていてゾッとする。演じた中村獅童は現場でも近寄りがたいムードが漂っていたのかと思いきや、「いや〜本当におもしろかったですよ(笑)」と彼との共演を楽しそうに振り返る。
 「お芝居に関係のない時に、たまたま壁に貼ってあった路線マップの駅名を、獅童さんが変な声で読み上げてるんですよ。監督が『それおもしろい!』ってことで、映画でもそのままやることになったんです。だから演じている時にふと13号を見たら、『東武東上線…』とかって言ってるんですよ!(笑)。ある意味狂気ですけど、目の前で見ているのは結構おもしろかったですよ」

 そんな様子で撮影現場は和やかだったそうだが、唯一、全裸での撮影シーンではかなりナーバスになったようだ。そう、今回彼は、もう1つの人格が巣くう十三の内面の葛藤を表したシーンで、全裸での撮影に挑んでいるのだ!
「自分は役者ですし何でもやりますよ、なんて前日までは言ってたんですけどね、いざやってみたら恥ずかしいしつらかったですねー。朝8時からスタートして服を着られたのが夜中の2時くらいだったので、1日全裸でいると、そのうち自分がみじめに思えてきて、トイレに入ったら涙が止まりませんでした(笑) 。芝居とかじゃなく、仕事で泣いたのはあれがはじめてでしたね」
 それを乗り越えた役者魂にお疲れ様と言いたい…。そんな苦労の甲斐もあって、原作にはない、映画ならではの入魂のシーンを堪能できるのだ。
「結局、最大の“悪”は
十三本人なのかもしれない」


 十三と13号。互いに持ちつ持たれつの関係だが、自分が十三を演じたことで、ファンとして原作を読んでいたときとはその認識は変化していったそう。
 「マンガや台本を読んでいた段階では、僕の中での“悪”は13号だという捉え方だったんですけども、自分が演じていくうちに、最大の“悪”は十三なのかもしれないと思ったんです。要するに、結局十三が中途半端なんですよ。最初の頃は13号を憧れの眼差しで見ている、でもエスカレートして歯止めが利かなくなってきたら、今度は否定し始し始めるわけですから、逆に13号がかわいそうだなって。そういう意味で今回のラストシーンは、その悲しさが出ているいいシーンだなと思ってるんです

 残酷で無残なバイオレンス描写には思わず目を覆ってしまうほどだが、だからこそ逆に、暴力に対して暴力で抗っても何も解決しないという虚しさが最後にはっきりと浮かび上がる。「隣人13号」にはキャスト、スタッフ、原作者一同のそんな真摯な思いが込められている。映画には原作者、井上三太も特別出演しているので、原作ファンも必見だ!

(取材・文/MovieWalker編集部:相川祐希実)

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