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2005.4.28(木)更新
【東京シネマのぞき見隊】(41)
奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン
松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
【東京シネマのぞき見隊】(41)奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
単行本を初出版した井口昇監督(左)とその本の出版プロデューサー・松尾スズキ氏(右)。話がヒートアップするなか、「ピカソだってうんこで絵を描いたことがあるらしいですからね!」とうんこの芸術性を力説する井口監督に、松尾さんは「ピカソはいいけど、普通の人はしちゃダメでしょ」とぴしゃり。さすがプロデューサー、冷静です
【東京シネマのぞき見隊】(41)奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
左から歌人の枡野浩一、漫画家の河井克夫、漫画家の刹奈さん。井口監督の本の感想は、刹奈さん「う〜ん。せつないうんこの話でした」、河井さん「うんこもいいものだと洗脳されそうになりました。プチ暗示です」、枡野さん「好きなものを撮り始める瞬間の記述が感動的でした」と高く評価。井口監督が、自分で考えた30以上のタイトル名候補を刹奈さんに読ませて、恥ずかしそうな彼女を嬉しそうに見つめる姿が印象的でした
【東京シネマのぞき見隊】(41)奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
篠崎真紀(右)さんから、性癖やら昔の恥ずかしい話やらを暴露された井口監督(左)と松尾スズキさん(真ん中)。しきりに「覚えてないな〜」、「そんなことあったかな〜」ととぼけてました
【東京シネマのぞき見隊】(41)奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
左から庵野秀明監督、平野勝之監督、カンパニー松尾監督、バクシーシ山下監督。スカトロが苦手な庵野監督は役者としての井口監督が好きで「舞台もよく観るし、画面のスミにいるだけでうれしいかんじになる」そうです
【東京シネマのぞき見隊】(41)奇才・井口昇監督の単行本初出版イベント@新宿ロフトプラスワン松尾スズキ、庵野秀明監督らが顔を揃えたディープナイトに潜入
「恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!」は太田出版から1300円で発売中。普通の書店で買えるうんこの本として貴重。帯にコメントを寄せた、木村佳乃さんと森下千里さんはちゃんと読んでくれているそうです
【井口昇・プロフィール】
1969年生まれ。10代に撮った「わびしゃび」が1990年イメージフォーラム・フェスティバルで審査員賞を受賞し注目を集める。普段はAV監督として活躍しつつ、自主映画「クルシメさん」('97)や「恋する幼虫」('03)などを監督し好評を得る。特異なキャクターを生かし、舞台や映画に役者として出演したり、エッセイを書いたりと幅広く活躍している才人。
>> 公式サイト
>> 【東京シネマのぞき見隊】(16)
トラウマを抱えた男女の純愛劇「恋する幼虫」の井口昇監督に直撃!
>> 【東京シネマのぞき見隊】(28)
「恋する幼虫」の井口昇監督の過去15年間がつまったDVD発売記念インタビューを敢行!
>> 【東京シネマのぞき見隊】(33)
新宿ロフトプラスワンの<昇祭〜後夜祭>
井口昇監督のディープな夜に突入取材!
>> 「まだらの少女」井口昇インタビュー
>> 【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(11)
「猫目小僧」公開記念 井口昇監督インタビュー
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初単行本の出版記念イベントが開催
豪華シークレット・ゲストも登場!?


 一般映画、自主映画、AVとボーダレスに大活躍中の井口昇が、ついに出版界にまで進出してしまった。現在発売中の「恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!」がソレ。井口監督がいかにうんこを愛するようになったのか、過去のトラウマやその苦労の経歴が綴られる半自叙伝のような体裁。そこにうんこ愛溢れる妄想小説などが盛り込まれ、ほかの誰にも書けないオリジナル度100%の超ディープな1冊に仕上がっている。
 そして4月15日(金)、新宿ロフトプラスワンで出版記念イベントが行われた。「恋の腹痛〜」は、大人計画主宰・松尾スズキプロデュース作品。彼の公式サイト“松尾部”で井口監督が連載中のエッセイがもとになっているためで、イベントにも松尾部員たちが多数ゲストとして参加するとのこと。そして大物極秘ゲストも出演するとの噂・・・まさかあの人物が!?
松尾部メンバーが続々ロフトプラスワンに登場
ついに、部長・松尾スズキ氏の姿も!


 ロフトプラスワンの入り口では、井口監督自らがお出迎え。次々に本を購入する人々に握手やサインをしていた監督。「買え、買えオーラを出していたんです!」と照れ臭そうにニンマリ。
 第1部は、松尾部仲間、歌人の枡野浩一、漫画家の河井克夫、刹奈さんが登場。彼らは一様に、著書をベタ誉め、本からイメージするイラストや短歌をプレゼントとして持参し、井口監督を喜ばせた。
 そして大人計画の宮崎吐夢さんの歌謡ショー(“一生うんち出ないかも音頭”などを熱唱)を挟み、第2部へ。イラストレーター&ライターの篠崎真紀さんと、なんとシークレットゲストで松尾スズキが登場。神妙な面持ちで壇上に上がった松尾さんは、「大変いい文章です。でもプロデューサーとして文章をチェックするとき、ご飯を食べながらとか無理。普通に気持ち悪かった」とゲンナリした表情で語った。ノーマルな性癖を自認する松尾氏、うんこは特にダメなんだそう。15年以上前から井口監督と交流のある篠崎さんは、井口監督の名作AV「ウンゲロミミズ」('94)のナレーションしたとき、画面が見られず監督から合図を送ってもらってセリフを言ったという苦労話を披露。フェチ話で盛り上がったあと、井口昇オリジナル編集による日活ロマンポルノの名作の鑑賞会へ(AVではなくロマンポルノにしたのは、松尾さんを気遣って?)。10年来愛用しているらしく、「観過ぎているところ、画質が悪いですね。あっ、ノイズが!」と慌てる井口監督の姿があった。またAV女優の話題では、井口監督の「スカトロ女優には音大生が多い」の無茶苦茶な断言が飛び出し、松尾さんがウーロン茶を吹き出す一幕も。スタート時の難しい顔はどこへやら、後半は頭を抱え無邪気に爆笑する松尾さん。天下の松尾スズキを形無しにする井口パワー恐るべし!
濃い〜イベントを締めくくる第3部
井口監督の兄貴分たちが大集合


 3部のゲストはAV監督の猛者たち、バクシーシ山下監督、平野勝之監督、カンパニー松尾監督、そして役者・井口昇ファンを自認し、「キューティーハニー」('03)などでも井口監督を役者として起用している庵野秀明監督が壇上へ。さっそく井口監督自作のスカトロAVの予告編を流し、場内のムードはアダルトに一転。その予告編にひとり「吐きそうっ・・・」だったノーマルの庵野監督をポツンと残し、みなさんワイワイ楽しそう。井口監督の兄貴分・平野監督作品「水戸拷悶」('92)、「ザ・タブー 恋人たち」('93)などに出演時の井口監督の衝撃映像が続々流れたが、あまりのデンジャラスさに会場は盛り上がりとドン引きを繰り返す。井口監督がAV初出演作で童貞を喪失した思い出の女優・林由美香さん(イベントにお客として来ていた)も加わり、狂乱のトークはさらにヒートアップしていった。
 最後は7月発売予定のバクシーシ山下さんプロデュースのオムニバス「ラブドール劇場」に井口監督が提供した短編を本邦初上映。このオムニバス、ダッチワイフをヒロインに据えたAV業界の新路線!とバクシーシ氏の鼻息が荒い意欲作だ。で、肝心の井口作品は、やはりスカトロあり、ホラーあり、純愛ありの、井口監督らしい1作であった。時間にして3時間の長丁場。お腹と脳みそがよじれる狂乱イベントはこうして幕を閉じたのでした。

取材・文/木村恵子(ワークス・エム・ブロス)
撮影/栗尾知幸(ワークス・エム・ブロス)


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