映画 情報 新作 試写会 上映スケジュール
ようこそ!   メンバーページ
占い
2005.7.6(水)更新
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
構成にも関わった板尾創路。「原作読まないまま、脚本づくりの打ち合わせに参加したんです。まぁ、原作知らん人間がひとりくらいおってもいいだろうと。クロ高のイメージがない分、僕的にはやりやすかったですね」
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
クロ高の裏番・竹之内豊(高山善廣)に成りすましてクロ高に通うマスク・ド・竹之内役です。「なにくわぬ顔して、その場にいるマスク・ド・竹之内って、僕自身の持ってるものと似てるんじゃないですかね」。メカ沢とカメラ目線で
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
板尾演じる気の弱いハイジャック犯(中央)。修学旅行中のクロ高生徒の乗る旅客機をハイジャックしてしまうとは、運が悪すぎ…。顔は見えないけど、美味しいシーンに出まくる超美味しい役。でも身代金200億円の行方はいっさい描かれず…
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
左からクロ高きっての常識人・前田(山本浩司)、一応本編の主人公である神山(須賀貴匡)、バカな林田(虎牙光輝)。虎牙は9月公開の怪作「殴者」でも準主役を演じており、本年度要注目の格闘系アクターなのだ
【動画・合同インタビュー】
いまや売れっ子“映画俳優”の板尾創路さ〜ん!
「魁!!クロマティ高校」映画化って、マジなんですね?
年齢も国籍も不詳なフレディ(渡辺裕之)、こう見えても彼もクロ高の生徒なんです。ちなみに渡辺サン、役づくりのために肌を焼き、衣裳も自前で用意したそうです。御年49歳にして、この熱意! 芸の道と学問の道に年齢は関係ありません
■7月23日(土)より、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほかにてモーニング&レイトショー
【板尾創路プロフィール】
1963年大阪府富田林市出身。創路は「いつじ」と読むが、両親からは言いにくいという理由で「イチロー」と呼ばれる。また、幼少の頃、父親に連れられて川柳の会に通っていた。観る者の想像力に訴えるシュールな芸風は、この頃の影響があるらしい。吉本総合学院(NSC)4期生で同期の蔵野孝洋(ほんこん)と‘86年にお笑いコンビ「130R」を結成。’91〜‘97年「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)にレギュラー出演し、全国区に。映画での出演作は、「月の砂漠」(2001)、「明日があるさ THE MOVIE」(2002)、「幸福の鐘」(2002)、「ナイン・ソウルズ」(2003)、「ジョゼと虎と魚たち」(2003)、「スペースポリス」(2004)、「穴」(2004)、「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005)など。小泉今日子主演作「空中庭園」(今秋公開)が控えている他、哀川翔主演作「ワースト☆コンタクト」(8月6日公開)では“謎の宇宙人”という美味しい役を嬉々として演じている。また、毎月第1日曜にルミネtheよしもとイベント「KIJ」に 木村祐一・千原Jr.と出演。

【STAFF&CAST】
原作:野中英次 監督:山口雄大 構成:板尾創路 脚本:増本庄一郎 主題歌:氣志団「RUN☆BAKURATEN☆RUN」 出演:須賀貴匡 虎牙光揮 山本浩司 渡辺裕之 高山善廣 板尾創路 金子昇 島根さだよし ロバート(秋山竜次 馬場裕之 山本博) 増本庄一郎 遠藤憲一 高知東生 津田寛治 坂口拓 武田真治(声の出演) かないみか(声の出演) 小林清志(声の出演) 橋本真也 松崎しげる 阿藤快(2005/メディア・スーツ)85分
>> 公式サイト

MovieWalker「予告編・動画」一時閉鎖のお知らせ
MovieWalkerレポート TOPへ
「原作者が映画化に興味のない方で(笑)、
その分、自由にやらせてもらいました」


 もう仏恥義理なおバカ映画である。本年度上半期おバカ映画グランプリにノミネートしたくなるくらい、「魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE」(以下、『クロ高』)はおバカ街道まっしぐらである。山口雄大監督の前作「地獄甲子園」(2003)が、まっとうな作品に思えるぐらいだ。例えるなら、ハードル走に出場したのに、バトンを片手にアンパンを食べながら懸命に走ってて、もう誰も声を掛けられません−そんな感じっスよ。

 原作は週刊少年マガジンに連載中の同名の人気ギャグ漫画。不良の巣窟である都立「クロマティ高校」に、一人だけ場違いな優等生・神山(須賀貴匡)がいた。彼は自分の力で学校を変えることを誓う熱い心の持ち主。不良たちにパシリ扱いされている田中くんたち(ロバート)を救うため、教室内にコンビニを開店させるという奇抜なアイデアと行動力を持ち合わせている。そんな神山のもとに、いつも上半身裸のフレディ(渡辺裕之)、ロボットなのに男気溢れるメカ沢(声:武田真治)、なぜか阿藤快(?)まで続々と異能のキャラが集まってくる。「地球防衛軍」を結成した彼らは、やがてクロ高を狙う巨大な悪に命懸けのバトルを挑むことに。

 覆面被った高校一年生として“クロ高”に通うマスク・ド・竹之内役を、ひょう×2と演じているのが板尾創路。最近は俳優としても売れっ子だけど、「クロ高」では構成としても参加。脚本を練り上げる前のアイデア出しから関わっているのだ。でも、マジで「クロ高」を実写化するなんて…。映画化に不安はなかったんスか?
 「たしかに、映画化向きの原作じゃないですよね。1本の筋書きがないし、キャラクターが多くて誰が主人公かはっきりしないし。ま、そこらへんさえ、しっかりできれば大丈夫かなとは思いましたけど。原作にそーゆー部分がなかったんで、こちら側で芯になる話をつくったわけですけどね。原作の野中英次さん、映画化に全然興味がないという方で(笑)、漫画のキャラクター出さなくてもいいし、ストーリーも好きにしてくれと言われました。そう言われると逆にやりにくいですよね。多少、制約があった方がつくりやすいわけですよ。でも、そういう意味では、ほんと自由につくれましたね。原作好きなヤツもいれば、僕みたいに原作を読んでいないヤツもいて、結果的にうまくいったな思います」

 山口雄大監督といえば、漫☆画太郎の「地獄甲子園」、楳図かずおの「プレゼント」(2005)とまず常人なら実写化不可能だろうと考えるコミックを次々と映画化しているユニークな人物。傍から見ていて、その演出ぶりはどうだったんスか?
 「まー、バカバカしい漫画だからこそ、こーゆーバカバカしい映画になったわけなんですけどね。でも、漫画を忠実に映画化しようっていう監督じゃないですよね。『地獄甲子園』もそうでしたけど、漫画は漫画、映画は映画ときっちり分けて考えている監督だから撮れたんだと思います。ふざけた映画だからこそ、山口監督は主人公役の須賀貴匡くんとはじっくり話し合ってましたよ。他のキャラが濃い〜中で、彼だけフツーの高校生。でも、いちばんの大ボケ。そこらへん、主人公のキャラが途中で変わったり、軸がぶれたりしないように監督はしっかりコントロールしてましたね。須賀くんが抑えていた分、他のキャラが好き放題で暴れ回れたんじゃないですかね」

 マスク・ド・竹之内みたいにふらりとインタビュー室に現れ、クールな表情でとつとつと話す板尾創路。テンションの高さで押しまくる若手お笑い芸人とはひと味もふた味も違います。後半は、笑いや役づくりに関して、もう少々落ち着いて聞いてみるのだ。
「放課後みたいな雰囲気の現場でした。
子供みたく、ワクワクするんですよねぇ」


 原作を読まずに、構成から参加した板尾創路。原作になかった「エクソシスト」「宇宙猿人ゴリ」「阿藤快」の3つのアイデアが劇中に生かされている。TVと映画では構成作家としての違いはあったか?という質問に対して、けっこー真剣な表情で答えています。
「映画で構成に関わったのは、初めての体験だったんですけどね。コントだったら、『ここで絶対笑わすぞー!』みたいなオチの付け方があるけど、なんかコントっぽくなるのは違うなぁと思い、今回はその点に気を付けましたね。TVのコントだったら、『なんでやねん!』ってツッコミが入って笑いが起きるけど、まー、そういう点では映画『クロ高』は笑いにくいかも知れませんね。ですが、そこは場面の違和感と観てる方の想像力で笑ってください(微笑)。なんかね、ニヤニヤしながら観てもらえるのが、僕の理想なんですよ」

 ホラー映画「エクソシスト」(‘73)、特撮TVドラマ「宇宙猿人ゴリ」(’71〜‘72)とマニアックなネタを連発。板尾サンらしいけど、今のヤングは付いてこれるかなんて心配はしないんスか?
 「そうね、知ってる人はもちろん笑えると思うし、知らん人でも楽しめると思うんです。やっぱ、自分が面白いと思ったことの方がうまく行きますから。映画って、いろんな世代の人が観るわけだし、このネタ、今の若者は分からないだろーといってやらないのは、なんかツマラナイと思うんです。分かんないでも、なんか面白いなぁというのもあると思うんですけどね」

 クールなのか、こだわり派なのか? “つかみどころのない”オーラを放つ板尾サン。そんな天然なキャラが映画監督たちに人気っス。山口監督とは「クロ高」の前にオムニバス映画「穴」(2004)でも組んでるし、今秋公開の「空中庭園」の豊田利晃監督とは「ナイン・ソウルズ」(2003)にも出演。宮藤官九郎監督作「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005)ではキーパーソン役だったけど、やはり2003年に上演された一人芝居「アイ・アイ・アイ」(作:宮藤、出演:板尾)で組んでいる。若手監督たちに「もう一度、使いたい!」と思われる役者であるのだ。
 「そう言われれば、そうかな。うん、なんでやろ? この世界って『また、一緒にやりましょう』と言われてもそれっきりが多いはずなのに、なんかけっこー続けて使ってもらってますね。コイツ、何かやってくれるんじゃないかって期待してくれてるんでしょうね。別にセーブしてるわけじゃないんですけど、芝居するときは、よかれと思って削ってしまうんですよ。それで、まだ何かあるんちゃうかという期待感を抱かせるんでしょうね。あるかどうかは別ですよ(笑)」

 最後に「クロ高」に戻って、もうひと言。「クロ高」って、出演者が見事に男ばっかり(しかも、暑苦しい系が多い!)。な〜んか、中学、高校時代の放課後や部活の雰囲気がスクリーンに漂ってますよね。
 「まぁ、たしかに男ばっかりの現場でしたね。真剣さはもちろんあるんだけど、ちょっとね、フツーの映画じゃない(笑)。フツーの映画なら女優さんがいて華があるけど、ほんと男ばっかりでしたから。うん、放課後みたいな、お祭りみたいな雰囲気でしたね。学校でロケすると、テンションがね、変わってくる。あの空間にいると、なんかワクワクするというか、子供っぽくなるというか。まして男ばっかりで、学生服着て、同じご飯食べてね。な〜んか楽しげな撮影でしたよ」

 板尾サンが「お祭りみたいだった」と語っているように、映画「クロ高」には体育祭前日を思い出させる懐かしい匂いが充満している。出演者を見渡すと板尾サンを始め30歳を過ぎた“いい大人”が多い。世間的な定義での青春時代を終えたであろう彼らが学生服に身を包み、「クロ高」というおバカ映画で一心不乱におバカな生徒キャラに取り組んでいる。その姿は、どこかしら観る者の心のドアをノックするのだ。ロスタイムに差し掛かった試合で、最後まで懸命にボールを追い続けるフットボール選手のひたむきさを彷佛させるとでもいいましょうか。
 といっても、「クロ高」は間違っても感動大作ではなく、仏恥義理なおバカ映画なんで、そこんとこヨロシク!

(取材・文/ライター長野辰次)



(C)KADOKAWA X MEDIA ALL RIGHTS RESERVED.