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2005.8.23(火)更新
【合同インタビュー】映画初主演を果たした瑛太が語る
かつてない庶民派(?)SFムービー「サマータイムマシン・ブルース」
【合同インタビュー】映画初主演を果たした瑛太が語るかつてない庶民派(?)SFムービー「サマータイムマシン・ブルース」
劇中の甲本(役名)よりも、さらに日焼けして、ワイルドなイメージになった瑛太が登場。しかし、まっすぐに質問に答える様子は、劇中の彼と同様、溢れる若さの中に、芯の強さが垣間見れた
【合同インタビュー】映画初主演を果たした瑛太が語るかつてない庶民派(?)SFムービー「サマータイムマシン・ブルース」
役づくりについては「絶対こうしろとか言われたことを、全部守ってやっていったというよりは、本番で感じたものを出していったという感じ」。そのため、アドリブも多々飛び出し、中には「思わず“素”で笑っている僕もいますね」
【合同インタビュー】映画初主演を果たした瑛太が語るかつてない庶民派(?)SFムービー「サマータイムマシン・ブルース」
本作の見所の一つは、やはり軽快なカメラワークから生まれる映像の面白さ。しかし、タイムマシンを使ったシーンについては苦労もあった様子。「あれ、ホントはすっごいゆっくり動くんですよ。だから、ずっと静止してなきゃいけないんです、合成したときにぶれちゃうから。笑っちゃいそうになりながらね」
【合同インタビュー】映画初主演を果たした瑛太が語るかつてない庶民派(?)SFムービー「サマータイムマシン・ブルース」
■9月3日(土)よりアミューズCQN、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかにてロードショー
[c]2005 ROBOT 東芝エンタテインメント
 博報堂DYメディアパートナーズ IMAGICA
【瑛太 プロフィール】
1982年東京都生まれ。17歳の頃からモデルとして活躍。数々のCMなどでテレビ界にも進出し、俳優としてテレビドラマにも出演。2003年にはテレビドラマ「ウォーターボーイズ」で生徒会長・田中役を、2004年には同じくテレビドラマ「オレンジ・デイズ」で矢嶋啓太役を好演。映画においては、「青い春」(’02)、「あずみ」(’03)、「ナイン・ソウルズ」(’03)、「電車男」など立て続けに話題作に出演。今年は、大塚愛主演のDVDドラマ「東京フレンズ」にも出演し、テレビドラマ「ウォーターボーイズ2005夏」では主演を務める。2006年春には映画「嫌われ松子の一生」の公開が控えている

【STAFF&CAST】
プロデュース・監督:本広克行 原作・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画) 出演:瑛太  上野樹里 与座嘉秋  川岡大次郎  ムロツヨシ  永野宗典  本多力 真木よう子 升毅 三上市朗 楠見薫  川下大洋 佐々木蔵之介(2005/東芝エンタテインメント)107分
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「サマータイムマシン・ブルース」
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「ホントに俳優やってきてよかったと思った」


 とある大学のSF研究会、と言っても名ばかりの部員たちの前に、突如タイムマシンが出現! うだるような夏の最中、クーラーのリモコンが壊れて瀕死寸前の彼らは、壊れる前のクーラーのリモコンを奪取すべく、18回も昨日と今日を行ったり来たり。そんな京都を拠点に活動する劇団・ヨーロッパ企画のドタバタ劇を、「踊る大捜査線」シリーズなどで立て続けにヒットを飛ばす本広克行監督が映画化した「サマータイムマシン・ブルース」(9月3日(土)〜・アミューズCQN、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか)。
 上野樹里をはじめ、今後の日本映画界を担う俳優たちがひしめき合った本作の中で、初主演を務めた瑛太が来阪。撮影が行われた1年前の夏を振り返りながら、公開を前にした現在の心境を語ってくれた。

 ヒットメーカーとして名高い本広監督の新作に初の主演と聞けば、やはりのしかかる重荷も並大抵のものではなかったのでは?と思いきや、「監督は本広さんだし、初めて主演をやれるっていうことに、不安とかプレッシャーみたいなものは正直全くなくて。全部が期待に向かっていったって感じですね」と飄々と言ってのける大物っぷり。そんな彼を、最初に待ち受けていたものは、“合宿”!

 「いきなり富士急ハイランドに連れて行かれて、“FUJIYAMA”に乗せられたんです。これでタイムマシンを体感するとか言って」と、スパルタ(?)とも思えるタイムマシン疑似体験から始まり、そこからさらに河口湖へ移動。朝は6時に起床しラジオ体操、湖畔をランニングという、一部のスタッフとキャストによる1週間に渡る合宿生活が始まった。
 「でも2日目から、だんだん二日酔いが続き始めたんでサボり出したら、(上野)樹里ちゃんのカラオケ大会が始まって。樹里ちゃんの唄を聴きながら、朝日を眺めて、湖畔を歩きながら、『もう、僕たちは僕たちのペースでいこう』と。そのくらいから、(共演者たちとは)地元の友達みたいな感覚になっていきました」と、早々から劇中の彼らよろしくゆるゆるモードに。

 本作の共演者の多くは同世代だが、バックグラウンドはみんな様々。オリジナルの舞台にも出演する劇団のメンバーから、お笑い出身者など、ジャンルを越えて集められた。そんな彼らの垣根を壊していくために、合宿は絶大な効果をもたらした様子。
 「ちょっと違う環境に行って、同じ飯食って、同じところで寝て。そういうことやってると、自然にみんなと呼吸も合っていったんです」。
 だからこそ、実際に香川県での撮影に入ってからも、合宿で築かれた“僕たちのペース”によって、劇中で醸し出されたあのリアルな空気感、そしてあの絶妙なテンポを自然と生み出すことが出来たのだろう。

 そうして、遂に完成した本作については、「普通に映画が楽しめちゃった」と少々興奮気味だった試写会の様子を振り返る。
 「生まれて初めてっていうくらいずーっと笑ってて。次の日は顎が筋肉痛で、笑い方が分かんなくなったりして」。
 怒濤の展開が、さらなる展開を呼ぶストーリー。それに合わせてこみ上げてくる笑いの応酬。その裏側では時間軸を巧みに使ったカラクリと、息をもつかせぬ本作に、演者であったことも忘れてどんどん引き込まれていったなんて、まさに役者冥利に尽きる。そんな彼が、初主演作に対してのまっすぐな感想を一言、「ホントに俳優やってきてよかったと思った」。
「たぶん、これを面白くないっていう人、
いないんじゃないかな」


 実は合宿の時、夜な夜な語り明かしていたという瑛太と、あるスタッフの間では、こんな会話も交わされていたそう。
 「『これが公開されたらすごいことになるぞ』とか言って。まだ撮影もしてないのに(笑)」。
 では改めて、実際に撮り終えた今、公開されたら凄いことになりますか?との質問には、「公開されたらすごいことになる!と100%胸張って言いたいんですけど、何が起こるかわからないし(笑)」と、少々弱気な返答。
 「でも、たぶんこれを面白くないっていう人、いないんじゃないかなって。複雑な細かいことを理解できなくても、この世界を楽しんで頂けるんじゃないかと。小学生が観ても、普通に『ドラえもん』の一つの話を観た、みたいな。そういう感覚であって欲しいと思います」。

 そういえば、のび太もドラえもんがあんなに魅力的な道具を出してくれるにも関わらず、“ジャイアンに仕返しする”だとか、“しずかちゃんにいいとこ見せたい”だとか、せこいことばっかり。まるで壊れたリモコンのために、せっかくのタイムマシンを使いたい放題の彼らと一緒? そう、過去を遡ればタイムマシンを巡る壮大なSF作品は数あれど、こんなにリアルというか日常的なSF映画ってあっただろうか?
 そんな国民的人気漫画にも通じる、かつてない庶民派(?)SFエンターテインメントが、もうまもなく、日本中をきっと“すごいことにさせてくれる”はずだ。

(取材・文/MovieWalker編集部・今井裕紀子)



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