 |
|
| 会見場に用意された回天の実物大のレプリカ(約14メートル!)を目の前に「先日、回天の中に入らせてもらったんですけど本当に狭くて、そこに命をかけたという心境は想像つかないですね」と市川海老蔵 |
|
 |
|
| 「自分と同世代に親近感を持ってもらえるよう、おじいちゃんおばあちゃんにも感動してもらえるよう、頑張るのみです」と上野樹里 |
|
 |
|
| 初共演の市川海老蔵の印象を「握手をする時にその方がどういう空気を持っているかを大事にするんですが、とても好印象です」と伊勢谷友介 |
|
 |
|
| 歌舞伎界のプリンス・市川海老蔵が映画界にどんな新風を吹き込むのか、実力ある3名のコラボレーションが本当に楽しみ! |
|
 |
|
| 左から佐々部清監督、上野樹里、伊勢谷友介、市川海老蔵、山田洋次、横山秀夫 |
|
 |
|
STAFF&CAST 原作:横山秀夫 脚本:山田洋次 冨川元文 監督:佐々部清 出演:市川海老蔵 伊勢谷友介 上野樹里 塩谷瞬(2006/松竹) ■2006年秋全国ロードショー

|
|
|
|
| MovieWalkerレポート TOPへ |
| |
|
「人間魚雷に乗るという決断は 本当に大変だったと思う」(市川海老蔵)

「半落ち」「震度0」のベストセラー作家・横山秀夫の同名小説「出口のない海」の映画化が決定した! 太平洋戦争末期を舞台に、未来への希望を抱きながらも戦争に巻き込まれていく若者たちの姿を通して、生きるとは何かを問いかけた感動大作だ。10月末より原作の舞台でもある山口県にて予定しているクランク・インを目前に、10月3日(月)製作発表記者会見が行われた。
「戦後60周年、松竹創業110周年の年である2005年に取り組むタイムリーな作品であると思う。泣けるだけでなく感動できる作品に仕上げたい」という松竹株式会社代表取締役の迫本社長の言葉からも、この作品にかける意気込みが伝わってくる。
「『半落ち』(2004)に続いて2本目の映画化になりますが、佐々部清氏が監督、山田洋次氏が脚本ということで作家冥利に尽きます」と、横山秀夫。そして、原作を脚本化したのは日本映画界の巨匠、「たそがれ清兵衛」(2002)の山田洋次と、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「うなぎ」('97)の脚本家・冨川元文の2人。小説「出口のない海」を一読し「映画化してみたい」と思ったという山田洋次は、原作の魅力をこう語る。 「特攻隊の姿を描いた作品は従来にもあったけれど『このようにして描く方法があったんだな』と、横山さんの原作にとても興味を持ちました。人間を乗せた“回天”という兵器がいかに複雑な構造で、いかに操縦が困難で、しかも命中率が低いものであったのかが非常に丁寧に描かれていることに驚きました」
続いて、「半落ち」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した佐々部監督。横山氏のファンであるだけに「すごくプレッシャーです(笑)」と少々緊張しながらも、 「映画小僧だった僕にとって憧れであり尊敬している山田洋次氏と同じプロジェクトに参加できることができ、天にも昇る気持ちです」と、コメント。
超一流と言える製作陣に負けず劣らず出演陣もまた豪華。主演は本作で映画デビューを飾る歌舞伎界のプリンス・市川海老蔵、共演は役者のみならず監督業もこなす「CASSHERN」(2004)の伊勢谷友介と「スウィングガールズ」(2004)の上野樹里。それぞれが意気込みを語った。
元甲子園の優勝投手で人間魚雷“回天”に乗り込む特攻隊員、並木浩二を演じる市川。 「まだ撮影が始まっていないので、細かいことは言えませんが頑張りたいと思います」
並木と同じ大学の陸上部で、後に並木の上官となる北勝也役の伊勢谷。 「僕は個人的にこの時代の方々の精神に興味があって憧れる部分もあるんですが、僕の役はそれを表現できる役。楽しみです。髪をバッサリ切って挑みたいと思います」
並木の恋人役、鳴海美奈子を演じる上野樹里は「チルソクの夏」(2004)以来、佐々部監督作2度目の出演となる。 「時代背景が違っても人を愛する気持ちは今も昔も変わりはないと思うので、一生懸命頑演じたいと思います」
戦争という暗い時代背景の中で、野球へ情熱を注ぎ続ける主人公。スポーツと戦争という物語の構成についての質問には、 「スポーツが最も端的に戦争や世の中の影響を受ける象徴であると思って、野球を取り上げたという意図はあります」(横山) 「小説を読んでものすごく映画的だなと思ったのは、回天に乗り込む青年が実は野球のピッチャーだったということ。グラウンドという広い世界に生きていた青年が狭い回天の中で死を覚悟する、その対比が映画的だと思ったんです」(山田)という両名の言葉を受けて、「野球も回天もよりリアルに、嘘をつかずに描きたい」と、佐々部監督。
そして、戦争を知らない現代の若者たちに何を感じてほしいかという問いに出演者たちは、 「僕的には、ニートという人間が市民権を得ていること自体納得できないんですが、死を確定されてもなお生きようとした当時の人間の姿から何かを感じてもらえたらなと思います」(伊勢谷) 「人間魚雷に乗るという決断は本当に大変だったと思うんです。僕たちの世代が今、それを突きつけられたら出来ないでしょう。僕の演じる並木は、『自分が回天を後の世に伝えなくてはならない、だから回天に乗るんだ』と意識が変わっていくんです。そういう精神が僕たちには欠けているのかもしれません。この作品を観ることで『頑張りたい』と、感じてくれるものがあれば嬉しい」(市川)
山口県・下関には巨大オープンセットが、そして東映製作所には潜水艦の内部が再現され、いよいよ10月下旬より撮影がスタートする「出口のない海」。公開は2006年の秋と少し先だが、原作はもちろんスタッフ・キャストの顔ぶれからも期待せずにはいられない大作になりそうだ。
(取材・文/ライター新谷里映) |
|

|
|

|
|

|
|

|
|